• 2020.02.09

ブログ移転のお知らせ

諸事情あってサーバー移転作業を人力でおこなっております。 新しいブログのURLはこちら。 https://namakajirijungle.work/ 当面は古い記事の移行ばかりになりそうですが、新規投稿をする時間もなんとかひねり出したい、と思っております。 今後ともよろしくお付き合いのほどを。

汚名

アメリカ 1949監督 アルフレッド・ヒッチコック脚本 ベン・ヘクト メロドラマ仕立てのスパイもの。 ド素人の女にアメリカのスパイである男が、潜入捜査を強いるお話。 普通なら「なんで私がそんなことしなきゃいけないの!」って揉めるところですが、女、アメリカのスパイに惚れちゃってるんですよね。 あなたのためなら・・・みたいな感じで容疑者の家に入り込むわけです。 女を惚れさせてしまうテクニックそのものが […]

K-19

アメリカ/イギリス/ドイツ 2002監督 キャスリーン・ビグロー脚本 クリストファー・カイル ソビエトの原子力潜水艦K-19が、1961年におこした原子炉事故を映像化した実話もの。 ストレンジ・デイズ(1995)、悪魔の呼ぶ海へ(2000)と、赤字映画を連発したビグローの挽回作で、全米でスマッシュヒットを記録してます。 きっちりエンタメ路線ですね。 とんでもなく深刻な題材なのに、恐ろしさよりドキド […]

  • 2020.02.04

絶対の愛

韓国/日本 2006監督、脚本 キム・ギドク 恋人の不実さに業を煮やし、整形を決心した女の行く末を描く恋愛ドラマ。 整形大国韓国ならではの題材か、と思いますが、私が考えていた以上に美容整形が一大事であるかのように描写されていて、あれ?っと首を捻ったり。 韓国じゃあ、成人したお祝いに、親が娘に美容整形をプレゼントしたりするんじゃなかったの? 流言飛語? 劇中では整形外科医が入念に説明責任を果たした上 […]

  • 2020.02.03

ポラロイド

アメリカ 2017監督 ラース・クレヴバーグ脚本 ブレア・バトラー いわゆる「呪いのカメラ」のお話ですね。 そのカメラの被写体となった人間は例外なくみんな死ぬ、ってやつ。 はっきり言って、なんの新鮮味もなければ物珍しさもありません。 わざわざ2017年にやるようなネタか?これ?と小首をかしげたくもなったりするわけですが、新人監督のお披露目的な作品と考えるなら、まあ、安定感あるほうかな、と思ったりは […]

ジョーカー

アメリカ 2019監督 トッド・フィリップス脚本 トッド・フィリップス、スコット・シルバー しかしまあ、それにしてもDCはとんでもない映画をラインナップに加えたものだ、と驚きましたね。 これ、ジャスティス・リーグ(2017)とかワンダー・ウーマン(2017)見る感覚で劇場行ったら腰抜かしますよ、マジで。 はっきり言って落ち込む。 もう閉塞感というか、やるせなさがメーター振り切ってて、あれ?なんの映 […]

  • 2020.02.02

メフィスト

1984年初出 三山のぼる講談社モーニングKC 全6巻 悪魔との契約によって生まれた魔女、アルマと人間の関わり合いを描いた怪異譚。 1~2巻までが長編、3~6巻までが連作短編という変則的な構成になってますが、注目すべきは2巻を費やした長編でしょうね。 なんといっても主人公が凄い。 悪魔を召喚するために幼児を誘拐し、次々と血祭りにあげていくシリアルキラーなんです。 しかも子供を殺すこと自体に悦楽を覚 […]

  • 2020.02.01

ザ・バニシング-消失-

オランダ/フランス 1988監督 ジョルジュ・シュルイツァー原作 ティム・クラッペ ドライブインで忽然と姿を消した妻を、3年に渡り探し続ける夫の顛末を描くサスペンス。 さて、消えた女を探すお話というと、古今東西に溢れかえっていてその歴史を追うだけでも一苦労だったりしますが、古いところだとヒッチコックのバルカン超特急(1938)やポランスキーのフランティック(1988)あたりが私は印象に残ってまして […]

  • 2020.02.01

ピンポン

1996年初出 松本大洋小学館ビッグコミックスピリッツ 全5巻 松本大洋にしてはケレン味のない普通のスポーツ漫画だと思いますね。 だからこそ映画化やアニメ化につながった、ということなのかもしれませんが。 努力と才能をどういう形で競技に反映させるか?という点において、きちんと先達が築き上げたセオリーを踏んで、ドラマチックさを演出してるのに少し驚かされました。 編集の助言もあったのかもしれませんが、や […]

  • 2020.01.29

ディアマンティーノ 未知との遭遇

ポルトガル/フランス/ブラジル 2018監督、脚本 ガブリエル・アブランテス、ダニエル・シュミット なんとも奇天烈な映画としか言いようがないですね。 主人公はポルトガルの有名なサッカー選手なんですけど。 自らをトランス状態におくことによって、天才ストライカーの名をほしいままにしてたんですが、ある日突然トランスできなくなってしまい引退。 そしたら政府の極秘機関が「主人公のクローンを作って、チームを作 […]

ザ・ファブル

日本 2019監督 江口カン原作 南勝久 ヤングマガジン連載中の漫画を映画化した作品。 裏社会では伝説的存在である凄腕の殺し屋が、殺人を禁じられ、一般社会で普通に暮らすことを強要されるお話。 私は原作を読んでないので断言できませんが、これ、コメディのプロットだよな、と思ったんですよね。 浮世離れした殺し屋の、ズレた日常生活を面白がるパターン。 ギャップを楽しむお笑い、というか。 なので岡田准一の演 […]

ポーラー 狙われた暗殺者

アメリカ/ドイツ 2019監督 ヨナス・アカーランド原作 ビクトル・サントス 引退間近の凄腕な殺し屋と、組織の暗闘を描いたガンアクション。 個人VS組織で、主人公は壮年、とくればどうしても思い出されるのがジョン・ウィック(2014)だったりしますが、まあぶっちゃけ似たような感じです。 双方ともグラフィックノベルっぽい内容ですしね。 本作は実際にウェブコミックが原作らしいですけど。 違いがあるとする […]

  • 2020.01.26

エンター・ザ・ボイド

フランス 2009監督、脚本 ギャスパー・ノエ 予期せぬ死に見舞われたドラッグ・ディーラーが、自分の死を受け入れられず、現在と過去を縦断して居住していた東京の街を浮遊するお話。 SFファンタジーといえばそうなんでしょうけど、なんせギャスパー・ノエなんでその手の心優しさとか、温かみとかは欠片もありません。 そもそもが裏社会に生きる外国人(日本にとって)ディーラーの魂?ですから。 もう、ろくなものを見 […]

  • 2020.01.26

マリオネット師

1987年初出 小山田いく秋田書店チャンピオンコミックス 全11巻 学園もの青春路線でチャンピオン誌上において一時代を築いた作者が、これまでの作風から路線変更を試み、後に代表作と呼ばれるようになった作品。 さて小山田いくというとすくらっぷ・ブック(1980~)であり、ぶるうピーター(1982~)が当時の読者にとっては記憶に目覚ましいところですが、ご存知ない方のために書いておくと、この二作、前向きで […]

悪魔の呼ぶ海へ

アメリカ/フランス/カナダ 2000監督 キャスリーン・ビグロー原作 アニタ・シュリーヴ 19世紀後半に起きた殺人事件を記事にしようと、孤島を訪れた男女4人が、事件を調べていく内にあれこれ揉めだすお話。 原作は全米ベストセラー小説らしいんですが、映画の評価はふるわず興行成績も惨敗、日本国内においてはビデオスルーされてます。 ま、そりゃそうだろうなあ、と思います。 端的に言っちゃうなら文芸作品風の路 […]

アレックス

フランス 2002監督、脚本 ギャスパー・ノエ 奇才とも呼ばれるギャスパー・ノエが本領を発揮してきたのはこの映画からでしょうね。 トラウマ映画だとかグロ映画だとか、トランスムービーだとか色んな評を目にしますが、似たようなことをやってる人を思いつかない、という意味では前衛的と言えるかもしれません。 前衛をどう受け止めるかで伝える言葉も変わってくるわけで。 特徴的なのはカメラワーク。 一見、POVなの […]

  • 2020.01.23

チャイルド・プラネット

1996年初出 永福一成/竹熊健太郎小学館ヤングサンデーコミックス 全7巻 大人にだけ感染する致死性の細菌兵器に侵された街で、生き延びる子どもたちの集団を描いたパニックSF。 改めて言及するまでもなく、確信犯的な漂流教室(1972~)のリブートなわけですが、それを踏まえた上で作者は何を描こうとしているのか?が最大の読みどころかと思います。 既視感の強い安っぽさは極力排除されてますね。 胡散臭さや矛 […]

  • 2020.01.23

神と共に 第1章 罪と罰

韓国 2017監督 キム・ヨンファ原作 チュ・ホミン 韓国の人気ウェブコミックを映画化した作品。 簡単に言っちゃうなら、韓国版地獄巡りとでも言ったところでしょうか。 丹波哲郎の大霊界(1989)みたいなものだな、うん。 違うだろ。 私は韓国人の多くがキリスト教徒である、と思ってたんで、仏教的宗教観が息づいてることに意外性を感じたんですが、よく調べてみたらアジアでは多くのキリスト教徒がいる国、ってだ […]

  • 2020.01.22

カノン

フランス 1998監督、脚本 ギャスパー・ノエ 一部で絶大な人気を誇るフランスの先進的な映画監督、ギャスパー・ノエの劇場初長編作。 自身が監督した40分ほどの短編、カルネ(1994)の続編らしいんですが、私は未見。 間違いなくカルネから順番に見たほうがいいんでしょうけど、これがねえ、2000年にリリースされて以降、再発売されてないんで、今やものすごいお値段になってまして。 いいのかどうかわからん映 […]

アド・アストラ

アメリカ 2019監督 ジェームズ・グレイ脚本 ジェームズ・グレイ、イーサン・グロス はるか太陽系の彼方へ、地球外生命体の探索を目的として旅立ったまま行方不明となった父親を、同じ宇宙飛行士を志した息子が探しに行く物語。 息子の向かう目的地は海王星近縁なんですけどね、これ、肉親の情とか、ヒューマニズムの精神でわざわざ宇宙船に乗り込むわけじゃないんです。 そもそも息子は遠の昔に親父は死んでる、と思って […]

  • 2020.01.20

ヴィンランド・サガ

2005年初出 幸村誠講談社アフタヌーンKC 1~7巻(以下続刊) 11世紀初頭の北ヨーロッパにおけるヴァイキングと、失くした父の復讐に生きるひとりの少年を描いた戦国歴史ドラマ。 しかしまあ、11世紀の海賊ものでよくぞここまで読者の感情を揺さぶるストーリーを構築できたものだな、と。 そこは素直に感心しますね。 だって、知らないですもん、11世紀の北ヨーロッパとか。 私が浅学なだけなのかもしれません […]

  • 2020.01.20

MUTE/ミュート

イギリス/ドイツ 2018監督、原案 ダンカン・ジョーンズ 未来のベルリンを舞台に、突然行方がわからなくなった恋人を探す男を描くSFサスペンス。 体裁はサイバーパンク風で、未来世界の作り込みもそれなりのこだわりが見受けられ、SF好きとしては楽しめなくはないんですが、最大の難点は文脈がサスペンスなのにサスペンスの体をなしてないことでしょうね。 やっぱりね、姿を消した恋人は、なぜ姿を消さねばならなかっ […]

  • 2020.01.19

プラネテス

1999年初出 幸村誠講談社モーニングKC 全4巻 2074年の未来、宇宙空間にてデブリの回収を生業とする宇宙飛行士、ハチマキの見果てぬ夢を描いたSFアドベンチャー。 デブリ回収員を主役に据えるという設定が斬新だし、科学を無視しない宇宙時代の描き方も「ちゃんと勉強してるなあ」と感心させられるものでしたし、のちの星雲賞受賞やアニメ化も納得の一作ではありましたね。 なんといっても画力が高い。 それでい […]

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

アメリカ 2019監督、脚本 クエンティン・タランティーノ シャロン・テート殺害事件を題材に、隣人である落ち目の俳優とそのスタントマンを描いた60年代ハリウッドの内幕劇。 さて、私はタランティーノを「映画における自分の語り口を確立した人」と思ってて。 これを以前「芸」と書いたんですけど。 なかなか監督の作家性だけで勝負できないハリウッドにおいて、任せておけば当たるから彼の芸を信じてればいい、という […]

1 29