2020年1月

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  • 2020.01.29

ディアマンティーノ 未知との遭遇

ポルトガル/フランス/ブラジル 2018監督、脚本 ガブリエル・アブランテス、ダニエル・シュミット なんとも奇天烈な映画としか言いようがないですね。 主人公はポルトガルの有名なサッカー選手なんですけど。 自らをトランス状態におくことによって、天才ストライカーの名をほしいままにしてたんですが、ある日突然トランスできなくなってしまい引退。 そしたら政府の極秘機関が「主人公のクローンを作って、チームを作 […]

ザ・ファブル

日本 2019監督 江口カン原作 南勝久 ヤングマガジン連載中の漫画を映画化した作品。 裏社会では伝説的存在である凄腕の殺し屋が、殺人を禁じられ、一般社会で普通に暮らすことを強要されるお話。 私は原作を読んでないので断言できませんが、これ、コメディのプロットだよな、と思ったんですよね。 浮世離れした殺し屋の、ズレた日常生活を面白がるパターン。 ギャップを楽しむお笑い、というか。 なので岡田准一の演 […]

ポーラー 狙われた暗殺者

アメリカ/ドイツ 2019監督 ヨナス・アカーランド原作 ビクトル・サントス 引退間近の凄腕な殺し屋と、組織の暗闘を描いたガンアクション。 個人VS組織で、主人公は壮年、とくればどうしても思い出されるのがジョン・ウィック(2014)だったりしますが、まあぶっちゃけ似たような感じです。 双方ともグラフィックノベルっぽい内容ですしね。 本作は実際にウェブコミックが原作らしいですけど。 違いがあるとする […]

  • 2020.01.26

エンター・ザ・ボイド

フランス 2009監督、脚本 ギャスパー・ノエ 予期せぬ死に見舞われたドラッグ・ディーラーが、自分の死を受け入れられず、現在と過去を縦断して居住していた東京の街を浮遊するお話。 SFファンタジーといえばそうなんでしょうけど、なんせギャスパー・ノエなんでその手の心優しさとか、温かみとかは欠片もありません。 そもそもが裏社会に生きる外国人(日本にとって)ディーラーの魂?ですから。 もう、ろくなものを見 […]

  • 2020.01.26

マリオネット師

1987年初出 小山田いく秋田書店チャンピオンコミックス 全11巻 学園もの青春路線でチャンピオン誌上において一時代を築いた作者が、これまでの作風から路線変更を試み、後に代表作と呼ばれるようになった作品。 さて小山田いくというとすくらっぷ・ブック(1980~)であり、ぶるうピーター(1982~)が当時の読者にとっては記憶に目覚ましいところですが、ご存知ない方のために書いておくと、この二作、前向きで […]

悪魔の呼ぶ海へ

アメリカ/フランス/カナダ 2000監督 キャスリーン・ビグロー原作 アニタ・シュリーヴ 19世紀後半に起きた殺人事件を記事にしようと、孤島を訪れた男女4人が、事件を調べていく内にあれこれ揉めだすお話。 原作は全米ベストセラー小説らしいんですが、映画の評価はふるわず興行成績も惨敗、日本国内においてはビデオスルーされてます。 ま、そりゃそうだろうなあ、と思います。 端的に言っちゃうなら文芸作品風の路 […]

アレックス

フランス 2002監督、脚本 ギャスパー・ノエ 奇才とも呼ばれるギャスパー・ノエが本領を発揮してきたのはこの映画からでしょうね。 トラウマ映画だとかグロ映画だとか、トランスムービーだとか色んな評を目にしますが、似たようなことをやってる人を思いつかない、という意味では前衛的と言えるかもしれません。 前衛をどう受け止めるかで伝える言葉も変わってくるわけで。 特徴的なのはカメラワーク。 一見、POVなの […]

  • 2020.01.23

チャイルド・プラネット

1996年初出 永福一成/竹熊健太郎小学館ヤングサンデーコミックス 全7巻 大人にだけ感染する致死性の細菌兵器に侵された街で、生き延びる子どもたちの集団を描いたパニックSF。 改めて言及するまでもなく、確信犯的な漂流教室(1972~)のリブートなわけですが、それを踏まえた上で作者は何を描こうとしているのか?が最大の読みどころかと思います。 既視感の強い安っぽさは極力排除されてますね。 胡散臭さや矛 […]

  • 2020.01.23

神と共に 第1章 罪と罰

韓国 2017監督 キム・ヨンファ原作 チュ・ホミン 韓国の人気ウェブコミックを映画化した作品。 簡単に言っちゃうなら、韓国版地獄巡りとでも言ったところでしょうか。 丹波哲郎の大霊界(1989)みたいなものだな、うん。 違うだろ。 私は韓国人の多くがキリスト教徒である、と思ってたんで、仏教的宗教観が息づいてることに意外性を感じたんですが、よく調べてみたらアジアでは多くのキリスト教徒がいる国、ってだ […]

  • 2020.01.22

カノン

フランス 1998監督、脚本 ギャスパー・ノエ 一部で絶大な人気を誇るフランスの先進的な映画監督、ギャスパー・ノエの劇場初長編作。 自身が監督した40分ほどの短編、カルネ(1994)の続編らしいんですが、私は未見。 間違いなくカルネから順番に見たほうがいいんでしょうけど、これがねえ、2000年にリリースされて以降、再発売されてないんで、今やものすごいお値段になってまして。 いいのかどうかわからん映 […]

アド・アストラ

アメリカ 2019監督 ジェームズ・グレイ脚本 ジェームズ・グレイ、イーサン・グロス はるか太陽系の彼方へ、地球外生命体の探索を目的として旅立ったまま行方不明となった父親を、同じ宇宙飛行士を志した息子が探しに行く物語。 息子の向かう目的地は海王星近縁なんですけどね、これ、肉親の情とか、ヒューマニズムの精神でわざわざ宇宙船に乗り込むわけじゃないんです。 そもそも息子は遠の昔に親父は死んでる、と思って […]

  • 2020.01.20

ヴィンランド・サガ

2005年初出 幸村誠講談社アフタヌーンKC 1~7巻(以下続刊) 11世紀初頭の北ヨーロッパにおけるヴァイキングと、失くした父の復讐に生きるひとりの少年を描いた戦国歴史ドラマ。 しかしまあ、11世紀の海賊ものでよくぞここまで読者の感情を揺さぶるストーリーを構築できたものだな、と。 そこは素直に感心しますね。 だって、知らないですもん、11世紀の北ヨーロッパとか。 私が浅学なだけなのかもしれません […]

  • 2020.01.20

MUTE/ミュート

イギリス/ドイツ 2018監督、原案 ダンカン・ジョーンズ 未来のベルリンを舞台に、突然行方がわからなくなった恋人を探す男を描くSFサスペンス。 体裁はサイバーパンク風で、未来世界の作り込みもそれなりのこだわりが見受けられ、SF好きとしては楽しめなくはないんですが、最大の難点は文脈がサスペンスなのにサスペンスの体をなしてないことでしょうね。 やっぱりね、姿を消した恋人は、なぜ姿を消さねばならなかっ […]

  • 2020.01.19

プラネテス

1999年初出 幸村誠講談社モーニングKC 全4巻 2074年の未来、宇宙空間にてデブリの回収を生業とする宇宙飛行士、ハチマキの見果てぬ夢を描いたSFアドベンチャー。 デブリ回収員を主役に据えるという設定が斬新だし、科学を無視しない宇宙時代の描き方も「ちゃんと勉強してるなあ」と感心させられるものでしたし、のちの星雲賞受賞やアニメ化も納得の一作ではありましたね。 なんといっても画力が高い。 それでい […]

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

アメリカ 2019監督、脚本 クエンティン・タランティーノ シャロン・テート殺害事件を題材に、隣人である落ち目の俳優とそのスタントマンを描いた60年代ハリウッドの内幕劇。 さて、私はタランティーノを「映画における自分の語り口を確立した人」と思ってて。 これを以前「芸」と書いたんですけど。 なかなか監督の作家性だけで勝負できないハリウッドにおいて、任せておけば当たるから彼の芸を信じてればいい、という […]

ねこ駅長に会いに~和歌山電鐵

和歌山電鐵貴志川線へとお出かけしてまいりました。 もちろん目的は赤字路線を一気に黒字化したたま駅長に会いにいくことなんですが、どうやら私がまごまごしてる間にたまは死んじゃったみたいで。 なんとなくそのような報道を見た気はしてたんですが、やはりもう召されちゃってたか・・・。 写真はwikiからひっぱってきたキャプチャなんですけど、クソかわいい(猫派の私)。 そりゃ元野良猫と知ってても人集まるわ、これ […]

信州の名刹と神域へ

美ヶ原高原美術館を出て、向かったのはここ。 善光寺でございます。 すごい人出だ、人気なんだなあ。 「一生に一度は善光寺詣り」で有名なお寺ですが、仏教が各宗派に分かれる以前より存在していたことから現在も無宗派であるそう。 また、旧来の仏教ではありがちな女人禁制を強いることもなかったらしい。 宗教が衆生救済を目的とするのであれば、元来の形に近い、と言えるかもしれませんね。 かまへんかまへん、誰でも来た […]

  • 2020.01.13

関西人ならつっこまずにはいられない~美ヶ原高原美術館

さて今回はブログ始まって以来の大移動、初めての関東進出長野県の旅でございます。 土地勘がなさすぎてどこをどう行けばいいのやらさっぱりわからねえ。 とりあえずは最初の目的地、上田市を目指します。 目指しますけど、これがもうマジで遠い。 関西から余裕で片道5時間超え。 夜中にとび起きて出かけたのは本当に久しぶりだっ。 茅野市と目的地をつなぐ観光道路ビーナスライン。 植相が関西の山とは全然違ってなんだか […]

  • 2020.01.12

知られざる清水寺奥の院へ~法嚴寺

京都といえば、人気観光スポットとして清水寺があまりにも有名ですが、実は清水寺にはかつて奥の院と呼ばれた寺があった、と知る人はあまり居ないと思います。 清水寺の境内にも奥の院はあるんですけどね、それじゃないんですよ。 同じ縁起を持つ寺が、清水寺から約10キロ離れた山中に今もあるらしいんですよね。 両寺の関係性が現在どうなってるのかはわからないんですが、寺紋が同じ、境内に音羽川、音羽の滝と呼ばれる場所 […]

関西圏屈指のリゾート地、南紀白浜を行く 2

白浜エネルギーランドを後にして、やってきたのは三段壁洞窟。 景勝地、三段壁の地底36メートルに広がる海蝕洞で、熊野水軍の船隠し場であったとされる史跡です。 なんとなく既視感を覚える景色なんですけど、これ、アレじゃないのか? ほら、東尋坊。 調べてみたら東尋坊と同じく柱状節理からなる断崖絶壁とのこと。 日本海と太平洋に隔てられてても海蝕が及ぼす作用は変わらないのだね。 と、いうことはだ、ひょっとして […]

関西圏屈指のリゾート地、南紀白浜を行く 1

和歌山県は南紀白浜へとお出かけしてまいりました。 広くその名を知られた屈指の観光地なわけですが、例によって私が気になるところだけを回るというわがまま一人旅でございます。 皆様方のご期待に沿う内容になってることを祈りつつ、まずはここだっ!(前回、しくじってるので微妙に及び腰) 白浜エネルギーランドでございます。 えっ、ほかにもっと行くところあるだろう!って? だって、こういうメジャーになりきれないス […]

何もかもが裏目、えっなんなのこれ~雲ヶ畑

さて突然ですが、京都市の中心部を流れる鴨川をどんどん遡っていくとですね、出町柳というところで河は二股に分かれておりまして。 そこから八瀬方面と上賀茂方面にその源流を伺い知ることができるんですが、八瀬方面がいずれ滋賀県に行き着くのに対して、上賀茂方面は雲ヶ畑というとこで道が途絶えるんですね。 古くから京都では雲ヶ畑を鴨川の水源地と考えていたようで。 雲ヶ畑が汚染されると、下流にある京都御所、及び京都 […]

  • 2020.01.07

テンションあがるも、どこか寂しい~水木しげるロード

出雲大社を後にして、やってきたのは鳥取県境港市。 島根から鳥取へと、県をまたいでますが実はそんなに遠くなくて。 高速使わなくても1時間半ぐらいで来れる。 で、目的地がここだっ。 JR境港駅から800メートル続く水木しげるロード。 写真は境港駅に電車が入ってきたところを撮ったんですけど、JRもこういうデコレーションしたりするんだなあ、驚いた。 自販機すら鬼太郎ですから。 売ってるものは普通だったけど […]

  • 2020.01.06

神話世界の地へ~出雲大社

えー島根県に来ております。 いやー遠かった。 今回はマジで遠かった。 ブログでお出かけ日記やりだして以来、一番遠方まで来たんじゃないですかね。 関西在住の身としては、日帰りもここらあたりが限界なんではなかろうか。 要するに、近隣じゃあもうネタがないっ!ってことなんですけどね。 まずは稲佐の浜へ。 先にここへ来るのが賢いとテレビで言ってた。 毎年旧暦の10月10日になると、全国八百万の神々がこの浜か […]