小池一夫

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  • 2019.11.27

多羅尾伴内

1978年初版 小池一夫/石ノ森章太郎講談社KCスペシャル 全3巻 1946~1960年の間に片岡千恵蔵主演で11作品が公開され、大人気を博したシリーズの漫画化作品。 とはいえ、漫画では二代目多羅尾伴内が主役を張っており、正確に言うなら映画の続編を意図した、というべきか。 しかしすごい顔合わせだなあ、と思いますね。 小池一夫と石ノ森章太郎って・・。 両作家とも作風が確立した描き手(書き手)だと思う […]

  • 2019.08.24

I・餓男

1973初版 小池一夫/池上遼一スタジオシップ劇画キングシリーズ 全7巻 おなじみ小池現代劇「リベンジもの」のルーツといっていい一作でしょうね。 以降に発表された傷追い人(1982~)等の作品はすべてこのI・餓男を足がかりとしているように思います。 池上遼一と初タッグを組んだのもこの作品じゃないでしょうかね? きちんと調べてないので自信はないですが。 しかしまあタイトルからして飛ばしまくってます。 […]

  • 2019.03.25

オークション・ハウス

1990年初出 小池一夫/叶精作集英社ビジネスジャンプコミックス 全34巻 美術界の闇と戦う天才的美術品鑑定家、柳宗厳の暗躍を描いたクライム・アクション。 簡単にまとめてしまうなら、小池一夫お得意の手口、それこそ傷追い人ぐらいから(I・餓男から、と言ってもいいかも)連綿と続くパターンの踏襲、といってほぼ間違いないでしょう。 ま、浅い巻のシナリオ展開は、おや、これまでとは違う、と思わせるものもあった […]

  • 2019.02.07

デュエット

1984年初出 小池一夫/井上紀良小池書院 全9巻 財閥の後継者である娘を守るために育てられた非合法活動のエキスパート鉄樹の、愛と戦いの日々を描いたクライムアクション。 バッサリやってしまうなら、後のヒット作クライングフリーマンとほぼ内容はかぶってます。 年代的に考えるならこちらが雛形だった、ということかも。 クライングフリーマンはクライングフリーマンで決して傑作とは言いがたい、と私は考えてますん […]

  • 2019.02.06

少年の町ZF

1977年初版 小池一夫/平野仁小学館ビッグコミックス 全9巻 突如宇宙より飛来した侵略者に、たった10人で立ち向かうことになった少年達を描いたサバイバルSF。 侵略SFの名画「ボディスナッチャー恐怖の街」をご存知の方は、そちらを思い出していただけると話は早いかと。 全人類が宇宙人に憑依され、人格を失った状況下で、ちょっとした偶然からその支配を免れた少年達はいかにして宇宙人に対抗していくのか、が物 […]

  • 2019.01.27

青春の尻尾

1977年初出 小池一夫/平野仁小学館ビッグコミックス 全6巻 まだ世に出る前の若かりし諸葛孔明を描いた中国歴史ドラマ。 お、小池版プレ三国志か、と色めきたつ人も中にはいるかもしれませんが、実態は三国志どころか史実にすらかすりもしていないと思われる独創性たっぷりの伝奇ファンタジーなんで、そこはやや注意が必要かもしれません。 なんせいきなり仙人が登場したかと思えば、幽明界の桃を食べて選ばれた人間とな […]

  • 2019.01.25

長男の時代

1980年初出 小池一夫/川崎のぼる集英社ヤングジャンプコミックス 全7巻 数ある小池一夫原作作品の中でもトンデモぶりでは独走状態で怪作、と思われるのが本作。 何が怪作か、ってそのシナリオ展開が、なんですけどね。 描かれているのは裏社会で特Aと呼ばれるスゴ腕の殺し屋。 「俺は家族を養うために殺し屋になった、長男は夢を見てはいけないのだ」などとわけのわからないことを言う人物ではあるんですが、そこはま […]

  • 2019.01.25

レイザー

2005年初出 小池一夫/伊賀和洋小池書院 1~2巻 1800年代後半のアメリカを舞台に、奇妙な形の十手を持った謎の日本人の活躍を描いた異国時代劇。 やってることは作者お得意の傷追い人、クライングフリーマン系の超人列伝で、そこになんら新鮮味はありません。 古くからのファンにとっては、またこのパターンか、と手垢な印象を濃く感じるかも。 今回、新機軸だなと思われるのは、主人公が、かつては「カミソリ半蔵 […]

  • 2019.01.18

赤い鳩

1988年初出 小池一夫/池上遼一小学館ビッグコミックス 全6巻 江戸末期を舞台に、新撰組の沖田総司なんかも絡んでユダヤ人と日本人の同祖説をたぐる旅を描いた伝奇ミステリ。 動乱の時代に150年後のハルマゲドンを憂いて行動する馬庭念流の達人たる若き武士と、異国の宣教師、というプロットだけでもとんでもない発想だと思うんですが、そこに半村良ばりの謎解きを散りばめていく、というのが二重に仰天でしたね。 す […]

  • 2019.01.17

サハラ

1973年初出 小池一夫/平野仁小学館文庫 全8巻 1960年代のアフリカ、アンゴラを舞台とした女性だけの傭兵集団の血と謀略の日々を描いた作品。 60年代の暗黒大陸の政情なんてまるで知らない私ですが、普通にストーリーを追うだけで何故長い間内戦に苦しめられ、しかもポルトガル政府が戦争に加担しているのか、全部わかってくるのだから本当に漫画もバカにできない、とつくづく思った次第。 またそれをエンターティ […]

  • 2019.01.17

乾いて候

1981年初版 小池一夫/小島剛夕双葉社アクションコミックス 全8巻 将軍家お毒味役として8代将軍吉宗に召された唇寒流の達人、腕下主丞の活躍を描いた時代劇。 小池劇画でお毒味役、とくれば、かの子連れ狼で強烈な印象を残した安部頼母がすぐに思い出されるわけですが、今作の唇役は絶世の美男子で、頭も切れ、しかも将軍の隠し子、という設定。 こんな滅茶苦茶やれるのはほんと小池一夫しかいない、と思います。 どう […]

  • 2019.01.12

修羅雪姫

1976年初版 小池一夫/上村一夫秋田漫画文庫 全3巻 明治時代を舞台に、両親の恨みを晴らすために仇探しの旅を続ける修羅の子、雪の血で血を洗う日々を描いた復讐劇。 かのタランティーノの「キルビル」は本作を模倣している、と小池一夫が訴えたところ版権料が支払われた、という話が有名ですが、まあ、私の実感としてそれほど酷似している、とも思えません。 キルビル自体が色んな物語のオマージュですし。 キルビルか […]

  • 2019.01.12

春が来た

1976年初出 小池一夫/小島剛夕双葉社アクションコミックス 全8巻 大奥お庭番として50年以上にわたって禁欲生活を送り続けてきた忍者と、町方十手ものとして妻も娶らず職務にいそしんできた二人の、退役後の人生を描いた時代劇。 当時にしては相当斬新なストーリーだった、と思います。 なんせ主人公の二人が齢60を数えようか、というジジイなんですから。 人並みの生活を送ることも叶わず、ただ実直に職責を担い続 […]

  • 2019.01.12

ケイの凄春

1978年初版 小池一夫/小島剛夕双葉社アクションコミックス 全14巻 武家社会の体面やしきたりを超えて、苦界に落ちた愛する女性の行方を捜し、食うや食わずの旅を続ける1人の元武士の姿を描いた時代劇。 あらためて書くまでもなくテーマは純愛です。 基本的に私は恋愛ものとか苦手な方で、ジャンルを問わず年々読まなくなる傾向にあるんですけど、それでもこの作品にはさすがに唸らされましたね。 命がけなんです。 […]

  • 2019.01.10

そして-子連れ狼刺客の子

2007年初出 小池一夫/森秀樹小池書院 1~5巻 新・子連れ狼の続編。 江戸城に囚われの身となった大悟郎が単身試練を乗り越え、地下の大迷宮を脱出せんとする展開から物語は幕を開けます。 普通におもしろいです。 実によく練られたシナリオはまさに往年の小池印。 ただ、ここまできてしまうとですね、もう子連れ狼でもなんでもない、というか。 ほとんど別の作品、と言っていいでしょう。 5歳の子を主人公とした時 […]

  • 2019.01.10

新・子連れ狼

2003年初出 小池一夫/森秀樹小学館ビッグコミックス 全11巻 まさかまさかの続編。 続きが描かれるなんて、誰も思っていなかったんではないでしょうか。 なんせあの終わり方ですし、作画の小島剛夕氏は鬼籍にはいられましたし。 いうなれば「あしたのジョー」の続編がスタートするようなもの。 そりゃ気になります、気になりますけどね、反面やめてくれ、って気持ちも大きくあった。 だってどう考えてもあの不朽の名 […]

  • 2019.01.10

首斬り朝

1972年初出 小池一夫/小島剛夕小池書院 全8巻 ああ、これはこれはもうひとつの子連れ狼だ、と思いましたね。  もちろん大吾郎はでてこないし、柳生も敵対しませんが、公儀介錯人として拝一刀がもし職務に殉ずる覚悟をして日々を過ごしていたら、こうなったのではないか、と夢想させる内容。  幕閣ぐるみの派手な陰謀も剣劇もありませんが、人の首を落とすのを仕事にするというのは一体どういうこ […]

  • 2019.01.10

子連れ狼

1970年初出 小池一夫/小島剛夕小池書院 全20巻 時代劇マンガ不朽の名作。 異論を挟む余地はない、と私、断言します。  これ以上のもの、ってちょっとありえないと思えるレベル。  公儀介錯人が柳生一門に対する復讐のため徒手空拳で地位も名誉も捨てて刺客人となるという設定がまず凄まじいし、そこに大吾郎というキャラを放り込む着想がそもそも尋常じゃないわけで。 勝算の低い戦いであるこ […]

  • 2019.01.10

葬流者

1972年初出 小池一夫/ケン月影小池書院 1~3巻(全8巻) 凄絶な過去のある凄腕の主人公が悲願をもって悪人をバッサバッサと切っていくという、小池時代劇鉄板のパターンをいく作品。  作者独自の緻密なドラマ作りは本作でも冴えわたっていて、読み応えがあることは間違いないんですが、小池劇画の方程式にあまりに従順に組み上げられた設定やキャラが「またこれか」と思わせなくもない。 やっぱり似たよう […]

  • 2019.01.08

ムサシ

1974年初出 小池一夫/川崎のぼるホーム社漫画文庫 1~3巻(全10巻) 小池一夫と「巨人の星」で有名な川崎のぼるのタッグによる、宮本武蔵のマンガ化作品。 少年サンデーに掲載されていたらしいんですが全く知りませんでした。 まあ時代と少年誌の性格上の問題もあってか、路線は汗と涙と根性、そして友情。  宍戸梅軒と佐々木小次郎と武蔵が友達だった、なんて設定は小池一夫にしかできないでしょうね。 […]

  • 2019.01.08

御用牙

1971年初出 小池一夫/神田たけ志少年画報社 1~3巻(全18巻) 小池時代劇の中でも人気タイトルだと思うんですが、個人的には一番荒唐無稽かも、と思った一作。  北町奉行同心で十手持ちである半蔵の、過激で横紙破りな活躍を描いた作品なんですが、どう贔屓目に見積もってもこんな同心は存在し得ないだろう、ってのがまずあってですね。  まあ遠山の金さんとか水戸黄門とか居る事ですし、なん […]

  • 2019.01.08

道中師

1976年初版 小池一夫/小島剛夕秋田漫画文庫 全4巻 道中師と呼ばれる掏摸の世界を描いた時代劇。 スリ集団の縄張り意識やしきたり、決め事を細かに描いた当時の裏社会の描写は興味深いし、それを題材にして物語を紡ぐ発想はさすがだと唸らされるものがあるんですが、幾分残念だったのは作者お得意の復讐譚がストーリーの軸になっていること、ですかね。 なんせ小島剛夕との黄金コンビでの時代劇ですんで、それだけで胸躍 […]

  • 2019.01.08

下苅り半次郎

1977年初版 小池一夫/神江里見秋田漫画文庫 全4巻 跡継ぎに恵まれぬ将軍家綱の命により、御仏の子宮をもつ女を捜す諸国行脚へと身をやつした伊賀者番頭、堤半次郎の苦難の日々を描いた時代劇。 しかしまあなんとも凄いアイデイアだなあ、と感心しました。 ほんとこういうプロットって小池一夫ならではだと思います。 将軍直々のご下命ゆえ、ばかげた任務と納得の上で見知らぬ女の股ぐらを覗きこまねばならない半次郎の […]

  • 2019.01.02

オファード

1989年初出 小池一夫/池上遼一小学館ビッグコミックス 全4巻 伝奇ロマン風な冒険譚にしたかったのかなあ、なんて思ったりもしたんですが、まあ結論からいいますと主人公のキャラが定まらず、その出生の謎も結局どうなのかよくわからず、すべてにおいてブレた、その一言に尽きます。 結局等身大な普通の男性を主役に据えることが小池一夫はできないのかも、なんて思ったりも。 肉体派で最強で、頭も良くて、度胸もすわっ […]