平田弘史

  • 2019.02.10

叛逆の家紋

1971~75年初出 平田弘史青林工藝舎 <収録短編>吉田松陰介錯豪傑叛逆の家紋嘘 油がのりきってて手がつけられない、と通読していて実感する充実の短編集。 絵柄が全盛期のものに近いタッチに変わってきていることもあってか、なんだかもう血生臭さが誌面から匂いたってくるかのようです。 その問答無用な迫力、むせかえるような熱量たるや半端じゃなし。 どの短編も読み応えたっぷりなんですが、作者らしい、と一番感 […]

  • 2019.02.10

烈願記

1968年初出 平田弘史青林工藝舎 <収録短編>烈願記日陰者の死荷駄隊始末刃返斬法刃返し斬法反骨刃傷記喪根記無骨者武人鬼 平田節の冴え渡る短編集ではありますが、さすがに「血だるま剣法」や「それがし乞食にあらず」ほどのインパクトを残す作品はなし。 あえて秀作をあげるなら表題作「烈願記」「反骨刃傷記」といったところでしょうが、その2話も、予測不能な筋立ての割には落とし所があっけなくてさほど胸には響かず […]

  • 2019.01.22

首代引受人

1971年初出 平田弘史リイド社SPコミックス それが事実なのか、創作なのかはわからないんですが、戦国時代、敵に追われ窮地に陥った武士が己の首を敵の言い値で売り、その場で手形を渡し死を免れる因習があったらしいんですね。  その後、手形を持って本人に首代金の支払いを迫ることを職業とする借金回収人を主役としたのが本作。 なんとも独特なプロットです。 時代劇に滅茶苦茶詳しいわけではないんですが […]

  • 2019.01.22

それがし乞食にあらず

1970~71年初出 平田弘史青林工藝舎 <収録短編>我れ枯るるともそれがし乞食にあらず仕末妻秘砲抱え大筒不承知槍誰も戦い望まぬけれど サンデー毎日等に掲載された短編を集めた作品集。  これがもう何事か、と言いたくなるほど読み応え充分の作品ぞろいでどれをとってもその内容の濃さに唸らされることしきり。 やはり一番印象に残るのは、下級武士の死を賭けた鉄の意思を描いた「それがし乞食にあらず」で […]

  • 2019.01.22

大地獄城・血だるま力士

1969年初出 平田弘史青林工藝舎 「大地獄城」は61年に発表された「つんではくずし」のリメイク。  「つんではくずし」はその残虐描写から当時悪書追放のやり玉にあがったらしいんですが、未読。 ラピュータという聞いたこともない出版社から「つんではくずし」は発売になっていたようなんですが、私の調べた限りでは現在は入手不可。  故に、オリジナルとの比較は出来ないのですが、本作、よくま […]

  • 2019.01.22

血だるま剣法・おのれらに告ぐ

1962年初出 平田弘史青林工藝舎 某団体の抗議により、42年もの長きの間発禁になっていた幻の中編の復刊版。 まさかこの作品が読める日が来るとは、と武者震いしたのが昨日の事のようです。  で、肝心の内容なんですが、まさに凄まじいの一語につきますね。  これを読んで「差別を助長する」と息巻いた人達の気持ちもわからんでもないぐらいショッキングな描写、語り口は時代劇に対する思い込みを […]