手塚治虫

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  • 2019.03.06

鉄腕アトム別巻

1963~1980年初出 手塚治虫講談社漫画全集 全2巻 各誌で発表されたアトムの登場する短編を収録したもの。 2巻は月刊ジャンプに1年ほど集中して連載されたものをまとめて収録。 1巻はジャンルも傾向もバラバラ。 それこそ大人向けなコメディから少年向けSFまで。 ブラックジャックの一話まで収められてます。 手塚スターシステムでアトム風の少年が登場するんですね。 2巻は雑誌「少年」に連載された本編の […]

  • 2019.03.06

鉄腕アトム

1952年初出 手塚治虫講談社漫画全集 全18巻 言わずと知れた漫画文化黎明期における歴史的名作。 誤解を恐れずに言うなら、ことロボットSFと呼ばれるジャンルに関しては、何もかも全てアトムがこの時代にして全部やりきってます。 それこそ人あらざるものの自我についてや、人を超えてしまった存在(ロボット)と人類の共存についてまで、その可能性や行き着く果てを手塚先生は想像力を尽くして言及。 もちろん子供向 […]

  • 2018.11.26

グリンゴ

1987年初出 手塚治虫 三作ある遺作のうちのひとつ。 背が低いことにコンプレックスを持つ、典型的な仕事人間の主人公が人事異動で南米へ着任し、日本的常識の通じない異国で悪戦苦闘する様を描いたある種のサラリーマンもの。 家庭よりも仕事ながむしゃら社員の悲哀を外国文化と対比することによって浮き彫りにしたいのか、それとも家族の絆みたいなものを描きたかったのか、未完なのでわからないんですが、とりあえず3巻 […]

  • 2018.11.26

ルードウィヒ・B

1987年初出 手塚治虫 三作ある遺作の中のひとつ。 かの有名なベートーベンの生涯を描いた大作。 ベートーベンを憎悪するフランツというキャラが作中に登場し、史実とは異なる関係性の描写があるので、物語には手塚流の改変、演出があるんでしょうが、まずは60才近いマンガ家の描いた作品とは思えぬ瑞々しさと躍動感に驚かされます。 ちゃんと検証したわけではないんですが、先生は年をとればとるほど技巧に磨きがかかっ […]

  • 2018.11.26

ネオ・ファウスト

1988年初出 手塚治虫 三作ある遺作のうちのひとつ。 第2部の第1回を描き進めたぐらいのところで絶筆。 ああ、いいところで終わってるなあ、とはがゆいかぎりなんですが、作品自体の完成度はちょっと危うい感じも。 ファウストの現代版をやろうという意図があったのだと思うんですが、自分で作った設定に振り回されて第1部の終盤はかなりきわどい印象あり。 何とか取り繕って第2部に筆を進め、さあこれから、というと […]

  • 2018.11.26

ミッドナイト

1986年初出 手塚治虫 ブラックジャックがあまりにヒットしたがために、その呪縛から逃れることが出来ず、二番煎じ、三番煎じとして連載された作品、といっていいでしょう。 アウトローで一匹狼な無免許タクシードライバーの話なんですが、これがねー、かなり微妙です。 そもそもですね、命を救うための卓越した技術の存在があったからこそブラックジャックは無免許でも成り立ったし、アンチヒーローとして立脚し得たわけで […]

  • 2018.11.26

ゴブリン公爵

1985年初出 手塚治虫 中国の遺跡から発掘された巨大人型兵器、燈台鬼を巡って、それを平和利用しようとする組織と、悪用しようとする側の攻防を描いたSFアクション。 雛形は魔神ガロンでありブルンガ1世であり、昔から先生が得意としたパターンで、正直それほど新鮮味はない。 先生の作品ではおなじみのキャラ、ロックが出てきた時点である程度エンディングの予測はついたんですが、まあ、おおむね思った通りでした。 […]

  • 2018.11.26

ブッキラによろしく

1985年初版 手塚治虫 性格の屈折した天然3流タレント、根沖トロ子を主人公に、何故かトロ子にだけなつく謎の子供の妖怪ブッキラをコミカルに描いた妖怪コメディ。 あんまりぱっとしなかった作品だし、どうもうち切られたっぽいんですが、私は昔からこの作品がなんだか好きで。 こういうキャラのヒロインでオカルト風にストーリーを回していく、ってちょっと他にはあまり見あたらないように思うんですね。 各話の出来も、 […]

  • 2018.11.26

アドルフに告ぐ

1985年初出 手塚治虫 アドルフヒットラー、市井のユダヤ人のアドルフ、ナチの幹部のアドルフカウフマン、そこに日本人、峠草平を交えて激動の戦前、戦中、戦後を描いた歴史ドラマ。 タイトルは「3人のアドルフ」でも良かったかも知れないですね。 ただまあ登場人物の名前が同じアドルフである必然性はさほど物語にはなかったりもするんですが。 戦争に翻弄されてゆがんでいく3人のアドルフの関係性は重厚なヨーロッパ映 […]

  • 2018.11.26

プライム・ローズ

1982年初出 手塚治虫 ファンタジー仕立ての長編SF。 中世的世界観を下敷きにしたファンタジーって、リボンの騎士以来ではないか、と思ったりもしたんですが、リボンの騎士はあれはあれでまた別物か。 やたら露出の高い主人公のコスチュームは当時アニメにもなって人気絶頂だったコブラへの対抗心か、それとも時代に置いていかれまいとしたのか、どちらにせよ、先生、全くエロくないです。 まあ、ここは微笑ましく受けと […]

  • 2018.11.26

七色いんこ

1981年初出 手塚治虫 ドン・ドラキュラの人気が低迷したこともあり、再びブラックジャックのようなものを、ということでしょう。 演劇の世界を舞台に、代役専門のアンチヒーローを描いた作品ですが、とりあえずキャラ設定に無理がある、と私は思いました。 いかに天才的とはいえ欠員補充みたいな形の舞台役者にそれほどニーズがあるとは思えないし、ましてや本業は泥棒だなんて、どう考えてもすぐに足がつくだろう、と。 […]

  • 2018.11.26

ドン・ドラキュラ

1979年初出 手塚治虫 実はこれこそが手塚先生の最高傑作なのではないか、と思うほど個人的に偏愛しているのがこの「ドンドラキュラ」だったりします。 そんなわけない!って一斉につっこまれそうですが。 ブラックジャックの後の連載だったので、なにかとブラックジャックに比較されて人気のでなかった本作ですが、なぜこれがおもしろくないのだ、と当時本気でチャンピオン読者を呪いましたね、私は。 手塚先生のコメディ […]

  • 2018.11.26

マコとルミとチイ

1979~81年初出 手塚治虫 先生の家庭を題材にした子育てエッセイマンガ。 今では1ジャンルとして成り立っている「子育てもの」ですが、現代の作品と比較しても何ら遜色ありません。 さすが先生だなあ、と思うのは単に日常の描写だけにとどまらず、子供と神様の対話を織り込んでみたりなど、あれこれ工夫の跡が見受けられること。 主婦の友掲載の作品であっただけに色んな試行錯誤もなかなか理解されず、最終的には軌道 […]

  • 2018.11.26

未来人カオス

1978年初出 手塚治虫 ちゃんと調べてはいないんですが、先生が最後に描いた少年SFでは、と思います。 残念ながら未完。 しかしながらこれがですね、やたらとおもしろいんです。 なぜこれが打ち切られてしまったのか不思議に思えてくるぐらい、アイディアと創造性の宝庫で、これこそがSFファンタジーだよなあ、と私は膝を打ったりもしました。 返す返すも終わらなかったことが悔やまれます。 80年代前夜、という時 […]

  • 2018.11.26

MW

1978年初出 手塚治虫 何故か09年映画化されましたが、なにゆえこの作品?というのはありました。 もっと出来のいい作品はいっぱいあるのに、と私は思うわけで。 悪徳を行使するスリルを描いた、インモラルでタブーな作品にしたかったようですが、結局アラバスターと同じでこの手のテーマを先生はいつも上手に消化出来ないんですね。 賀来神父は完全に人格が破綻してるし、澄子はなんの役割で物語に登場してきたのかさっ […]

  • 2018.11.25

ユニコ

1976年初出 手塚治虫 今はなき少女漫画雑誌リリカに掲載された作品。 伝説の一角獣ユニコーンの子供、ユニコを主人公にしたディズニーアニメ風の寓話、というかおとぎ話。 美の女神、ビーナスの反感をかい、時空を超えて常にさすらわねばならないユニコの数奇な運命を描いた物語なんですが、時空を超えるたびに記憶を消されてしまう、という設定になってまして、もうなんていうかですね、大人の保護欲を恐ろしいまでに刺激 […]

  • 2018.11.25

どろんこ先生

1974~75年初出 手塚治虫 読売新聞日曜版に連載された1回3ページほどの漫画。 ちょっとすっとぼけていて熱血漢な先生の奮闘記。 まあ特にこれといってどうだ、というほど特徴ある内容でもなくて困ったものです。 併録されている「ぐうたろう千一夜」の方が手塚先生らしいSFマインドがあり、楽しく読めました。 よくあるパターンではあるんですけど、第二話女隊長デルマとかぐっとくるわけです、やはり。 こういう […]

  • 2018.11.25

一輝まんだら

1975年初出 手塚治虫 2.26事件で近代史に名高い北一輝を多面的に描こうとした歴史ドラマ。 残念ながら未完。 連載していた雑誌の編集方針が変わったため連載が続けられなくなったらしいんですが、そりゃ漫画サンデーでこの内容はなあ、と思わなくもないです。 75年以前の漫画サンデーがどんな雑誌だったのか、詳しくはしらないんですが、大人のためのお色気、ナンセンス漫画と読物、って印象でしたし。 物語は19 […]

  • 2018.11.25

シュマリ

1974年初出 手塚治虫 明治維新直後の北海道を舞台に、未開の荒野と悪戦苦闘しながら生き抜こうとする主人公シュマリの活躍を描いた歴史大作。 最初のプロットは侵略されるアイヌ人部落と内地人の紛争をシュマリを通して描く、みたいな感じだったらしいのですが、あちこちからクレームがきたらしく、アイヌ民族の悲劇についてはほとんどといっていいほど描写されていません。 物語はシュマリという型破りな風来坊が頑固一徹 […]

  • 2018.11.25

三つ目がとおる

1974年初出 手塚治虫 やや荒唐無稽でこじつけと思えるような謎解きもあり、漫画ならではの適当さが危うかったりもするんですが、それでも普通以上におもしろいんだからさすが先生としか言いようがない1作。 あまり自信はないんですが、漫画における伝奇ミステリ、伝奇ファンタジーとしてはその先駆け、と呼んでもいいのが本作ではないでしょうか。 特筆すべきはやはりキャラ設定の見事さ、だと思うんです。 主人公写楽が […]

  • 2018.11.25

日本発狂

1974年初出 手塚治虫 タイトルからして凄いことになってるんですが、やはりこれは「日本沈没」のもじり?などと思ったりもするわけです。 高一コースに連載された、死後の世界をテーマに幽霊の存在を解き明かそうとする一作なんですが、いやはや支離滅裂。 正直これはちょっとひどいと思う。 死後の世界に戦争があって円盤が飛んで収容所って、何故これを死後の世界とする必要があるのか、という話であって。 落とし所と […]

  • 2018.11.25

メタモルフォーゼ

1974~77年初出 手塚治虫 月刊少年マガジンに連載された「変身」をテーマにした連作短編。 突出した一作は特になかったりもするんですが、「すべていつわりの家」や「おけさのひょう六」の出来はなかなかのもの。 先生らしい一冊。 安心して読める安定感があるなあ、とは思いました。 少年漫画なのにもはや円熟味がある、と表現してもいいかもしれません。 多分本作が先生最後の短編集になるのでは、と思います。

  • 2018.11.25

ミクロイドS

1973年初出 手塚治虫 アニメ版のミクロイドSは、ミクロなヒーローを立脚せんとする勧善懲悪を強調した作品でしたが、原作に当たる本作は昆虫が一斉に人類を攻撃しだしたらどうなるか、という仮想を描いたパニックSFの傑作だったりします。 これを原作のまま実写映像化して欲しかった、とつくづく思いますね。 うまい人が撮れば国産特撮映画の歴史に楔を打ち込む記念碑的作品になっていただろうになあ、と。 ちょっと思 […]

  • 2018.11.25

ゴッドファーザーの息子

1973~82年初出 手塚治虫 主に少年ジャンプに掲載された短編を集めたもの。 表題作であり、自伝的内容である「ゴットファーザーの息子」がやはり一番良くできているか、と思うんですが「ずんべら」も学園推理ものの先駆けのような内容で、思いのほか秀作。 これが続いていたらおもしろかったのに、と思ったんですが連載には至らなかったようです。 早すぎたか。 後の金田一少年の人気ぶりを鑑みるに、続いていれば伝説 […]

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