望月三起也

  • 2019.04.06

ビタミンI

1971年初出 望月三起也大都社 上、下 マンモス団地に越してきた未亡人に惑わされる住人たちのデタラメな大騒ぎを描いたホームコメディ。 作者にしては珍しく警察も犯罪者も登場しない非アクション系の作品です。 どうも望月三起也はすっとぼけてるけど純真なグラマーがお好きなようですが、正直なところ序盤から中盤ぐらいまでストーリーが上手に転がってない印象を受けますね。 こういうのは柳沢きみおあたりにやらせた […]

  • 2019.01.27

はだしの巨人

1973年初版 望月三起也秋田書店少年チャンピオンコミックス 全3巻 アフリカを舞台に、大商人になることを夢見る少年クローの奮闘を描いた冒険もの。 主人公が異国の地で大金を手にしようと活躍する立身出世伝である、と言う点がいつもの望月漫画とは若干肌合いをたがえますが、クーデターやらなんやらで政情不安な中、血煙をかいくぐり信頼できる仲間を増やしていく、という展開は作者お得意の路線そのもの。 ちょうどこ […]

  • 2019.01.26

Jドール

1981年初版 望月三起也少年画報社 現場に日本人形の栞を残すことからドールと呼ばれる日本人の殺し屋の、海外での活躍を描いたガン・アクション。 日本の秘密機関のスパイ、というのがその正体なんですが、自分から進んで裏稼業に手を染めているわけではなく、諜報組織のトップに弱みを握られてやむなく、という設定。 優しい鷲JJとよく似たプロットなんですが、こちらの場合、機会さえあれば自分をおとしいれた機関のト […]

  • 2019.01.12

ワイルド7R

2011年初版 望月三起也実業之日本社 1~2巻 まさかまさかのワイルド7の新作。  もう70歳は超えておられるかと思うんですが、いやはや先生ご健在。 絵もストーリーも全然荒れてない。 これは驚かされましたね久しぶりに。 2012年の映画化に合わせて、という事なのだと思いますが、よもや再会できるとは思いませんでした。   特に明記されてないので自信はないんですが、時間軸としては […]

  • 2019.01.12

飛葉

2008年初版 望月三起也ぶんか社コミック文庫 ロゼサンクと同じく、年とって既にワイルド7の一員ではない飛葉を主人公にした作品。  本作での飛葉は体内に摘出できない弾丸があり、そのため不意に発作が起きて動けなくなることもある、という設定なんですが、31才にしてはあまりに老けすぎてるなあという感じも。 どうみても40代。 激闘の日々が飛葉ちゃんを年齢以上に老いさせてしまったのか、なんて勘ぐ […]

  • 2019.01.12

ロゼサンク

2008年初版 望月三起也ぶんか社コミック文庫 主にアクション系の作品を集めた短編集。 やはり最も注目すべきは表題作「ロゼサンク」でしょうね。  私はこの一作の為だけに購入。 単行本に収録されたのはこの文庫が初めてのはずです。  年老いて長年の戦い故、片足の膝が曲がらなくなった元ワイルド7の飛葉が主人公の短編なんです。 いやーもう、泣けます。 あの無鉄砲でタフな飛葉ちゃんが脚を […]

  • 2019.01.12

四つ葉のマック

1983年初版 望月三起也少年画報社ヒットコミックス 全7巻 非行少年を手続きなしで海洋艦型鑑別所に収容できる国家組織が存在する世界を描いた仮想バイオレンス。 再読してみて私が一番驚いたのは、このプロットって、後のバトルロワイヤルであり、ハンガーゲームやメイズランナーの雛形ともいえるアイディアじゃないか、と思える点。 もちろんそのままなわけではないんですが、これはそうとう早かった、と思います。 誰 […]

  • 2019.01.12

学園シャンプー

1982年初版 望月三起也少年画報社ヒットコミックス 全3巻 作者にしては珍しいSF風味の学園もの。 京都を舞台に、不良グループの抗争に巻き込まれてしまった主人公のドタバタを幾分コメディ調に描いた作品なんですが、特徴的なのは主人公が軽い念動力を使える超能力者であること。 ほかにも人語を解する猫が登場してきたり、ムー大陸が云々と伝奇ミステリ風であったりと、望月ファンであるほど意外性を感じる内容になっ […]

  • 2019.01.06

続・新ワイルド7

1995年初出 望月三起也ぶんか社コミック文庫  新ワイルド7の続巻、と言っていい内容で、「続」がついたからといって設定が変わっていたり、作中の時間が大きくが経過しているわけではありません。 おなじみのキャラも何人か登場。 ちなみに新ワイルド7で敵対していた国際的犯罪組織Aリアンはいつのまにかうやむやになってます。 まあ、望月作品ではよくあることです。 どちらかといえば連作短編、といった […]

  • 2019.01.06

新ワイルド7

1986年初出 望月三起也ぶんか社コミック文庫 全8巻 なんとなく中途半端に生死不明のまま終わってしまったワイルド7の続きなんですが、記憶喪失の飛葉が記憶を取り戻すために再び闘いの渦中に身を投じてゆく設定から、いつの間にか新しいワイルド7結成へとストーリーはシフトしていき、最終的にはAリアンと名乗る国際的な巨大犯罪結社との闘いを描く展開に落ち着く、というどこか定まらない内容だったりします。&nbs […]

  • 2019.01.06

サムライ教師ボギー

1981年初出 望月三起也集英社プレイボーイコミックス 全4巻 暴力も辞さぬ型破りな熱血教師ものをやりたかったのだと思うんですが、主人公ボギーの教師像を上手に作り上げられず轟沈、といったところでしょうか。 最大の問題点はボギーが教師としてどうありたいのか、が全く見えてこない点でしょうね。  ただ横紙破りでやんちゃなだけ。 最終巻なんてスケバンひきつれて北海道に殴りこみに行く有様。&nbs […]

  • 2019.01.06

優しい鷲JJ

1981年初出 望月三起也少年画報社ヒットコミックス 全7巻 実は本作こそが望月三起也の最高傑作なのではあるまいか?とあたしゃ密かに思っている節があります。  もちろんワイルド7も好きだし、古いファンは秘密探偵JAを一押しにする人もいたりなんかするんでしょうが、本作、ワイルド7にもJAにもない独特のユーモアがあってそれがなんとも楽しいんですよね。  海外で苦汁を舐める日本人を救 […]

  • 2019.01.06

俺の新撰組

1979年初出 望月三起也ぶんか社コミック文庫 上、下 新撰組の母体となる浪人たちが京に上って新撰組を結成し、後世に知られる組織の体裁を整えるまでを描いた作者には珍しい歴史もの。  新撰組自体に詳しくないので、史実を作者流に改変しているのかどうかすら分からないんですが、まあ、やってることはワイルド7以降の「男の生き様」を「タフに描く」という一連の十八番です。  歴史もの、と意識 […]

  • 2019.01.06

バラの戦士

1976年初出 望月三起也双葉社アクションコミックス 全4巻 巨大な複合企業、空コンツェルンの陰謀により、会社をつぶされのっとられてしまった運輸会社の残党が、空コンツェルンの雇われに身をやつしながら命がけの復讐をもくろむ現代版忠臣蔵といった風情の謀略アクション。  なんだかワイルド7に出てきそうなストーリーではあります。  作者お得意のパターンなのは間違いないんですが、ワイルド […]

  • 2019.01.06

ジャパッシュ

1971年初出 望月三起也ぶんか社コミック文庫 端麗な容姿と長けた弁舌で人心を惑わす悪徳のアンチヒーロー、ジャパッシュのあくなき権力への欲求を描いた作品。 相当早かったのだけは確かだと思います。 正義不在の悪党が、どんどんその力を肥大させていく物語を少年誌でやったのはこの作品が最初ではないでしょうか。 なにが特徴的か、って主人公ジャパッシュに比肩するライバル的存在が不在なんですね。 誰も主人公の巧 […]

  • 2019.01.06

ワイルド7

1969年初出 望月三起也ぶんか社コミック文庫 全27巻 やはりこりゃなんだかんだ言ってもアンチヒーローを描いた日本のアクション漫画の先駆であり、金字塔だと思うわけです。  今あらためて読むとですね、正直あちこち古い、ってのはあります。  殺人許可証を持った特殊警官などという設定からして荒唐無稽だし、辻褄の合わないところも多ければ、ご都合主義的にストーリーを盛り上げるのが優先、 […]