石ノ森章太郎

  • 2019.03.31

千の目先生

1968年初出 石ノ森章太郎双葉文庫 70年代に放映されたテレビドラマ「好き!すき!魔女先生」の原作として名の知られた一作。 ただ、テレビドラマは学園ファンタジー風に大きく内容を改変しているようです。 共通しているのは新たに赴任してきた女教師が超能力の持ち主だった、という設定だけのよう。 で、本作なんですが、例によって石ノ森先生お得意の宇宙人がUFOに乗って地球に飛来してきてます。 目的は地球侵略 […]

  • 2019.03.21

ストレンジャー

1976年初出 石ノ森章太郎秋田漫画文庫 全4巻 僻地に隠された空間転移装置によって、火星に移送された主人公の冒険を描くSFファンタジー。 誰かがこれは石ノ森章太郎による「火星のプリンセス」だ、と評してましたが、ああ、そう言われればそうかも、って感じですね。 まえがきで「E・R・バローズとジョン・カーターに捧げる」とご本人も書いてらっしゃいますし。 実は火星には地下都市があって、そこは巨大化した昆 […]

  • 2019.02.18

買厄懸場帖 九頭竜

1974年初出 石ノ森章太郎講談社漫画文庫 1巻(全2巻) 作者の代表的な時代劇といえば佐武と市捕物控でありさんだらぼっちか、と思うんですが、個人的な好みでいうなら本作が一番よく出来てるんではないか、と思わなくもありません。 なによりプロットが秀逸。 全国を巡る薬売りでありながら、惨殺された親の仇を探すためにトラブル解決を引き受ける裏の顔をも持つ男の旅の日々を描く、ってちょっと類似作が思いつかない […]

  • 2019.02.16

さんだらぼっち

1976年初版 石ノ森章太郎小学館ビッグコミックス 1巻(全17巻) 遊郭でのツケを回収することを仕事とする、始末屋とんぼの奮闘を描いた時代劇。 早い話が吉原から債権を買い取って、支払おうとしない借財人から現金を徴収する借金取りの話なわけですが、金にまつわるすさんだ人間関係やアコギなやりとりが痛々しくも赤裸々に描写、ってわけではなく、どうしたら払ってもらえるのか、知恵と工夫でなんとかしましょう、っ […]

  • 2019.02.10

気ンなるやつら

1965年初出 石ノ森章太郎双葉文庫 お隣同士に住む高校生マリッペと六ベエのドタバタな日常を描いたラブコメディ。 まあ、このころのマンガでラブコメディなんてジャンルはなかったわけですが。 嚆矢、ってわけでもないんでしょうけど、ラブコメと言っちゃうのがわかりやすい。 で、内容ですが、もう、なんといいますか本当に他愛ない。 他愛ない、としか言いようがない感じですね。 事件に巻き込まれたり、スリラー風だ […]

  • 2019.02.10

バンパイラ

1975年初出 石ノ森章太郎双葉文庫 1巻(全2巻) プレイコミックに連載された艶笑コメディ。 吸血鬼族の女の子の男漁りの日々を描いた作品なんですが、なんと言えばいいのかもう、全てがいい加減で。 同族の子孫を増やすために主人公のパイラちゃんはベッドのお相手を常に捜し歩いてるんですが、いや待て、そもそも生まれてくる子供はハーフなんじゃねえのか、それを同族の子孫と言えるのか?というつっこみが前提として […]

  • 2019.02.07

スカルマン

1970年初出 石ノ森章太郎講談社ペーパーバックKC 仮面ライダーへの道筋をつけた作品として有名な一作。 後に島本和彦が続編を描いてますが、そちらは未読。 元々は100ページほどの中編で、少年マガジンの新年読み切り企画として掲載されたものだったとか。 従来のヒーロー像を打ち壊す新しいスタイルの正義の執行者を、という編集部の依頼によって出来た作品らしいんですが、どっちかといえばヒーローと言うより仮装 […]

  • 2019.02.03

仮面ライダーBlack

1987年初出 石ノ森章太郎小学館サンデーコミックス 全6巻 企画ものだったのか、漫画が先行しているのかはわからないんですが、テレビドラマシリーズとはまるで趣を異にする独特な内容であるのは確か。 単純にヒーローもの、と言うよりは、異形へと改造された青年のやむにやまれぬ戦いを描いている、と言った感じ。 若干のホラーテイストもあり。 なんかライダーの作画が妙に生々しいんですよね。 どこか、あえてバッタ […]

  • 2019.02.03

仮面ライダー

1971年初出 石ノ森章太郎中公文庫 全3巻 特撮ドラマシリーズより連載が先行してますが、厳密には原作ではなく、東映に作者が設定とキャラクターデザインを提供した経緯から講談社が漫画化を企画した、と言うのが正解。 今日に至るまで仮面ライダーの原作は石ノ森章太郎と必ず表記されてますが、あれ、どうなってるんでしょうね? なにか大人の話し合いでもあったんでしょうか。 で、肝心の内容ですが、ほぼテレビドラマ […]

  • 2019.01.27

ミュータントサブ

1965年初出 石ノ森章太郎双葉文庫 全2巻 UFOの怪光線をあびたことにより、太古の人類が持っていたであろう超常能力を発現させてしまった少年、サブの活躍を描いた連作短編。 いわゆるエスパーものの草分け、と言っていい作品ではないでしょうか。 さすがに年代が年代ですんで今読んで新鮮に感じられる部分ってのは少ないんですが、私が驚かされたのは後に発表される超能力者をあつかった作品の多くが、いかにこの漫画 […]