石ノ森章太郎

  • 2019.11.27

多羅尾伴内

1978年初版 小池一夫/石ノ森章太郎講談社KCスペシャル 全3巻 1946~1960年の間に片岡千恵蔵主演で11作品が公開され、大人気を博したシリーズの漫画化作品。 とはいえ、漫画では二代目多羅尾伴内が主役を張っており、正確に言うなら映画の続編を意図した、というべきか。 しかしすごい顔合わせだなあ、と思いますね。 小池一夫と石ノ森章太郎って・・。 両作家とも作風が確立した描き手(書き手)だと思う […]

  • 2019.03.31

千の目先生

1968年初出 石ノ森章太郎双葉文庫 70年代に放映されたテレビドラマ「好き!すき!魔女先生」の原作として名の知られた一作。 ただ、テレビドラマは学園ファンタジー風に大きく内容を改変しているようです。 共通しているのは新たに赴任してきた女教師が超能力の持ち主だった、という設定だけのよう。 で、本作なんですが、例によって石ノ森先生お得意の宇宙人がUFOに乗って地球に飛来してきてます。 目的は地球侵略 […]

  • 2019.03.21

ストレンジャー

1976年初出 石ノ森章太郎秋田漫画文庫 全4巻 僻地に隠された空間転移装置によって、火星に移送された主人公の冒険を描くSFファンタジー。 誰かがこれは石ノ森章太郎による「火星のプリンセス」だ、と評してましたが、ああ、そう言われればそうかも、って感じですね。 まえがきで「E・R・バローズとジョン・カーターに捧げる」とご本人も書いてらっしゃいますし。 実は火星には地下都市があって、そこは巨大化した昆 […]

  • 2019.02.18

買厄懸場帖 九頭竜

1974年初出 石ノ森章太郎講談社漫画文庫 1巻(全2巻) 作者の代表的な時代劇といえば佐武と市捕物控でありさんだらぼっちか、と思うんですが、個人的な好みでいうなら本作が一番よく出来てるんではないか、と思わなくもありません。 なによりプロットが秀逸。 全国を巡る薬売りでありながら、惨殺された親の仇を探すためにトラブル解決を引き受ける裏の顔をも持つ男の旅の日々を描く、ってちょっと類似作が思いつかない […]

  • 2019.02.16

さんだらぼっち

1976年初版 石ノ森章太郎小学館ビッグコミックス 1巻(全17巻) 遊郭でのツケを回収することを仕事とする、始末屋とんぼの奮闘を描いた時代劇。 早い話が吉原から債権を買い取って、支払おうとしない借財人から現金を徴収する借金取りの話なわけですが、金にまつわるすさんだ人間関係やアコギなやりとりが痛々しくも赤裸々に描写、ってわけではなく、どうしたら払ってもらえるのか、知恵と工夫でなんとかしましょう、っ […]

  • 2019.02.10

気ンなるやつら

1965年初出 石ノ森章太郎双葉文庫 お隣同士に住む高校生マリッペと六ベエのドタバタな日常を描いたラブコメディ。 まあ、このころのマンガでラブコメディなんてジャンルはなかったわけですが。 嚆矢、ってわけでもないんでしょうけど、ラブコメと言っちゃうのがわかりやすい。 で、内容ですが、もう、なんといいますか本当に他愛ない。 他愛ない、としか言いようがない感じですね。 事件に巻き込まれたり、スリラー風だ […]

  • 2019.02.10

バンパイラ

1975年初出 石ノ森章太郎双葉文庫 1巻(全2巻) プレイコミックに連載された艶笑コメディ。 吸血鬼族の女の子の男漁りの日々を描いた作品なんですが、なんと言えばいいのかもう、全てがいい加減で。 同族の子孫を増やすために主人公のパイラちゃんはベッドのお相手を常に捜し歩いてるんですが、いや待て、そもそも生まれてくる子供はハーフなんじゃねえのか、それを同族の子孫と言えるのか?というつっこみが前提として […]

  • 2019.02.07

スカルマン

1970年初出 石ノ森章太郎講談社ペーパーバックKC 仮面ライダーへの道筋をつけた作品として有名な一作。 後に島本和彦が続編を描いてますが、そちらは未読。 元々は100ページほどの中編で、少年マガジンの新年読み切り企画として掲載されたものだったとか。 従来のヒーロー像を打ち壊す新しいスタイルの正義の執行者を、という編集部の依頼によって出来た作品らしいんですが、どっちかといえばヒーローと言うより仮装 […]

  • 2019.02.03

仮面ライダーBlack

1987年初出 石ノ森章太郎小学館サンデーコミックス 全6巻 企画ものだったのか、漫画が先行しているのかはわからないんですが、テレビドラマシリーズとはまるで趣を異にする独特な内容であるのは確か。 単純にヒーローもの、と言うよりは、異形へと改造された青年のやむにやまれぬ戦いを描いている、と言った感じ。 若干のホラーテイストもあり。 なんかライダーの作画が妙に生々しいんですよね。 どこか、あえてバッタ […]

  • 2019.02.03

仮面ライダー

1971年初出 石ノ森章太郎中公文庫 全3巻 特撮ドラマシリーズより連載が先行してますが、厳密には原作ではなく、東映に作者が設定とキャラクターデザインを提供した経緯から講談社が漫画化を企画した、と言うのが正解。 今日に至るまで仮面ライダーの原作は石ノ森章太郎と必ず表記されてますが、あれ、どうなってるんでしょうね? なにか大人の話し合いでもあったんでしょうか。 で、肝心の内容ですが、ほぼテレビドラマ […]

  • 2019.01.27

ミュータントサブ

1965年初出 石ノ森章太郎双葉文庫 全2巻 UFOの怪光線をあびたことにより、太古の人類が持っていたであろう超常能力を発現させてしまった少年、サブの活躍を描いた連作短編。 いわゆるエスパーものの草分け、と言っていい作品ではないでしょうか。 さすがに年代が年代ですんで今読んで新鮮に感じられる部分ってのは少ないんですが、私が驚かされたのは後に発表される超能力者をあつかった作品の多くが、いかにこの漫画 […]

  • 2018.12.09

さるとびエッちゃん

1964年初出 石ノ森章太郎朝日ソノラマサンワイドコミックス 全2巻 週間マーガレットや平凡、少女フレンド等、掲載誌をかえて断続的に連載された息の長い少女マンガ。 ある特定の年代以上は妙に郷愁をそそるオープニングテーマが特徴的なテレビアニメを即座に思い出されることと思います。 さて私は作者の他の少女向け作品って、読んだことないんですが、本作に限っては、とても男性が描いたとは思えぬかわいらしさに、実 […]

  • 2018.12.09

ギルガメッシュ

1976年初出 石ノ森章太郎竹書房文庫 全4巻 ギルガメッシュ叙事詩をモチーフに描かれたSF。 本筋から逸れて、当時話題になった古代文明の謎や、最先端科学技術の紹介に話を振る傾向がややあり。 古代の遺伝子から復活したクローン兄弟に軟禁される主人公、という序盤の展開は緊張感があっておもしろかったんですが、その設定のいかされぬままやたらUFOがとびまくって、やれ超能力だ、闘いだー、で後半はもうグダグダ […]

  • 2018.12.09

人造人間キカイダー

1972年初出 石ノ森章太郎秋田書店サンデーコミックス 全6巻 特撮テレビドラマの原作、と見られがちですが、実は東映の企画が先で、作者はその漫画化を依頼された形。 なので純粋に石ノ森作品、と言うわけではないんですね。 しかも本作、先生ご本人はネームと下書きを担当しただけで作画は4人のアシスタントが分担。 厳密には東映原作、石ノ森プロ作品、というのが正解。 著しく購入意欲がそがれる舞台裏事情なんです […]

  • 2018.12.09

佐武と市捕物控

1966年初出 石ノ森章太郎小学館文庫 1~2巻(全10巻) 非常に良くできた連作時代劇だと思います。 佐武と市のキャラも立ってるし、ミステリ仕立てのストーリーも当時の時代背景や風俗を上手に取り入れて、本格志向。 時代劇におけるバディものとしては出色の出来だと舌を巻きました。 ただですね、この作品、1話で収まりきらなかった物語の筋立てを逐一ナレーション風に書き込む傾向があって、それがどうにも私はひ […]

  • 2018.12.09

009ノ1

1967年初出 石ノ森章太郎中公コミック文庫 全4巻 009とタイトルにありますが、サイボーグ009と直接的な関係はありません。 さしずめジェームズボンドの007をもじった、ってなところでしょうか。 主人公は肉体をサイボーグ化した女スパイ。 近未来を舞台に、秘密諜報部00機関の任務を人知れず遂行する日々の非情なるドラマを描く、ってな按配なんですが、なんといいますか、色々とこっ恥ずかしいものがあれこ […]

リュウの道

1969年初出 石ノ森章太郎竹書房文庫  全5巻 リュウシリーズ第三弾未来編。 カタストロフ後の未来の地球に不時着した主人公宇宙パイロットが、変貌してしまった地球でなんとか生きていこうとするドラマを描いた本格SF。 舞台設定は猿の惑星そのままだったりするんですが、肝心のオチをオープニングで明かしてしまっているので、その後の展開は全く予測不能なシリアスさ、イマジネーションに満ちており、火の鳥にも肉薄 […]

番長惑星

1975年初出 石ノ森章太郎竹書房文庫 全3巻 リュウシリーズ第二作現代編。 パラレルワールドをテーマに取り組んだ意欲作なんですが、少年チャンピオンという掲載紙の性格上か、ケンカ上等全国制覇みたいな、いわゆる後年のヤンキーもの的要素も過分にあり、それが正直うっとおしい、というのはどうしてもあります。 SFにしたい、という著者の意図と、編集側で葛藤があったのか、内容もアンバランスでちぐはぐな印象を私 […]

原始少年リュウ

1971年初出 石ノ森章太郎 竹書房文庫 全2巻 リュウという名の青年を主人公に据えたシリーズ3部作の第一作、過去編。 舞台は原始時代のようなんですが、そのあたり、明言は意図的に避けられてます。 物語の根幹に関わってくることであるので、詳しくは書けないんですが、とりあえずこの舞台設定、なんとまあ、挑戦的であることか、と思いましたね。 原始時代を舞台に少年漫画、って。 はじめ人間ギャートルズみたいに […]

  • 2018.12.06

サイボーグ009

1964年初出 石ノ森章太郎 秋田文庫 全23巻 実は子供の頃から長い間、石ノ森章太郎は鬼門でした。 もちろん仮面ライダーやゴレンジャーは当たり前のようにテレビで見て、熱中した世代ではあるんです。 しかし、こと漫画となると、何がおもしろいのか、さっぱり理解できない。 初めて読んだのは仮面ライダーだったか。 内容よりも、そのあまりにも手塚治虫に酷似した絵柄に子供心ながら引いちゃったんですよね。 子供 […]