石川賢

  • 2019.03.27

宇宙長屋

1979年初出 石川賢双葉社アクションコミックス 週刊漫画ゴラクに連載されていた連作長編を双葉社が00年に再単行本化したもの。 落語でおなじみの熊さん八っつあんがドタバタ劇を繰り広げる艶笑コメディなんですが、そこは石川賢ですんで舞台は宇宙。 なんせなめくじ長屋が単独で地球の軌道上を回る衛星のひとつ、って設定ですんでばかばかしいというか、ふざけてるというか。 けどまあ、古めかしいものを新しい器に盛る […]

  • 2019.03.27

伊賀淫花忍法帳

1978年初出 石川賢双葉社アクションコミックス 76年~79年の4年間で廃刊した漫画ジョーという青年漫画誌に掲載された、同主人公の短編を集めたもの。 かつてはオハヨー出版という謎の出版社から同タイトルで単行本化されてましたが、何をとち狂ったのか00年に双葉社が「時元忍風帳」を併録の上、再単行本化。 虚無戦記シリーズが連続刊行されてる時でしたね、売れる、と思ったんでしょうね。 見事目論見ははずれ、 […]

  • 2019.03.24

ユーラシア1274

2000年初出 石川賢小学館ikkiコミックス 蒙古帝国の大船団(文永の役)に戦いを挑む、謎の暗殺者集団を描いた仮想歴史群像劇。 元寇の裏側には実はこんな連中の暗躍があった!って、作者はやりたかったんだろうと思うんですが、うーん、やっぱりね、毎度のことながら緻密な舞台設定にそぐわぬ雑なシナリオ運びが難点かと。 石川賢の流儀は承知してるんです。 でもこの手の物語でただ粗暴なだけのキャラが勢いで敵をな […]

  • 2019.01.25

ゲッターロボ號

1990年初出 永井豪/石川賢徳間書店キャプテンコミックス全7巻 いわゆる「ゲッターロボ・サーガ」と呼ばれるシリーズの中核を担う作品。 順番としてはゲッターロボ、ゲッターロボGに続く3作目、となります。 このあとに真ゲッターロボ、ゲッターロボアークが発表されてシリーズは終幕。 アニメで慣れ親しんだ人にとってはなじみやすい内容、と言っていいでしょうね。 時代に影響されてか、軍や諸外国との協調が描かれ […]

  • 2019.01.25

禍MAGA

1999年初出 石川賢小学館ビッグコミックス 全2巻 西遊記を下敷きに、孫悟空を異形の怪物に見立てた終末SF。 プロットにさほど目新しさはないんですが、石川賢の精緻な作画が描く孫悟空という名の化け物は、作者ならではの忌まわしき暴力性に満ちていたように思います。 こういう形で西遊記を換骨奪胎できるのは永井豪か石川賢ぐらいでしょうね。 惜しいな、と思ったのはせっかくの凶暴なシナリオ展開が、おなじみの「 […]

  • 2019.01.25

サザンクロスキッド

1982年初出 高千穂遥/石川賢講談社ヤンマガKC 全2巻 いかにもあの頃の、絵にかいたようなスペースオペラ。 まあその漫画だから絵に描いてはいるわけですが。 そりゃどうでもいいね、すまん。 原作が高千穂遥だから余計にそう感じるのかもしれませんが「クラッシャージョー」や「ダーティペア」をそのままの世界観で石川賢が作画したようにしか思えません。 つまり、目新しく感じられるものがまるでないんですね。 […]

  • 2019.01.05

真説・魔獣戦線

2002年初出 石川賢秋田書店チャンピオンコミックスRED 全4巻 石川賢、初期の傑作魔獣戦線の続編。 舞台は天変地異が続いて荒廃した未来の地球なんですが、1巻読了時点で早くも違和感。 というのも、前作のあの終わり方で続編、となると、慎一と神々の戦いを描くハルマゲドンをやらかすしかないはずなのにそんな気配はまるでなく、再び13使徒との小競り合いに終始なんですね。 なぜ物語をまた巻き戻すのか、と。 […]

  • 2019.01.05

ネオ・デビルマン

1999年初版 オムニバス講談社モーニングKCデラックス 全3巻 デビルマンに影響を受けたと公言する漫画家が一同に結集し、それぞれの解釈でデビルマンをトリビュートしたオムニバス作品集。 参加している漫画家は、 萩原玲二江川竜也寺田克也石川賢永井豪ヒロモト森一岩明均永野のりこ高寺彰彦夢野一子三山のぼるとり・みき風忍田島昭宇神埼将臣安彦良和黒田硫黄 の、計17名。 なぜ作者本人である永井豪までもが参加 […]

  • 2019.01.05

虚無戦記

1999年初版 石川賢双葉社アクションコミックス 全7巻 過去、石川賢が発表してきた作品の中で世界観を同じくするものを集め、ひとつのシリーズとして再構成したもの。 収録されている作品は、 新羅生門次元生物奇ドグラドグラ戦記虚無戦史MIROKU5000光年の虎邪鬼王爆烈スカルキラー邪鬼王 の、短編、長編おりまぜた全7作品。 もちろんファンであった私は全作品読んでいるわけですが、それぞれ加筆修正、増ペ […]

  • 2019.01.05

新羅生門

1994年初版 石川賢リイド社SPコミックス やはり注目すべきは表題作の新羅生門でしょうね。 平安時代の羅生門を舞台に、陰陽師と魔物の戦いを描いたオカルトバイオレンスは当時の陰陽師ブームに触発された風を装いながらも虚無戦記シリーズに連なる「次元兵器ドグラ」との戦いを裏テーマにしていて、とても興味深いです。 もし虚無戦記年表を作るなら、この作品が最も古い時代のもの、となるのかもしれません。 ちょっと […]

  • 2019.01.05

スカルキラー邪鬼王

1990年初出 石川賢徳間書店少年キャプテンコミックス 全2巻 さて、石川賢といえば永井豪との共著によるゲッターロボシリーズが有名なわけですが、実は私、肝心のゲッター、どれも斜め読みしかしてないんですよね。 せめてゲッターロボ號ぐらいは完読しなきゃなあ、と思うんですが、これも途中で中断したまま単行本がどこかにいってしまってなにも書けない有様。 なぜそんなぞんざいな扱いなんだ、と問われれば、答えは簡 […]

  • 2019.01.05

虚無戦史MIROKU

1988年初出 石川賢徳間書店少年キャプテンコミックス 全5巻 山田風太郎調の忍者ものにSFをミックスさせ、挙句には遠く離れた宇宙で太古より続く生命あるものの生存をかけた戦いにまで物語をスケールアップさせた石川賢最高傑作。 後にまとめられた虚無戦記シリーズの中核をなす作品、といってもいいでしょうね。 プロットの大枠は永井豪の黒の獅士に微妙に似てなくもないんです。 そこにひっかかる人も中にはいるかと […]

  • 2019.01.05

邪鬼王爆烈

1988初版 石川賢朝日ソノラマサンコミックファイターシリーズ 天変地異により廃墟と化した関東で、拳が音速を超えて敵を爆烈させる世紀末救世主の活躍を描いたSFバイオレンス・・・って、バイオレンスジャック+北斗の拳やんけ!と、マニアすらも巻き込んで怒号のつっこみが聞こえてきそうな頭の痛い一作。 主人公が僧侶だったり、敵が信長だったり、妙に仏教的世界観を引用してたりと、石川賢らしさはあるんですが、じゃ […]

  • 2019.01.05

時空間風雲録

1979年初出 石川賢大都社スターコミックス <収録短編>時空間風雲録次元生物奇ドグラ邪気王学園芸夢E2 双葉社からも同タイトルで単行本が発売になってます。 収録短編に違いがあるかもしれません。  表題作の中篇はスケールこそ大きいものの、ところどころギャグタッチで、どちらかといえば少年向き。 格別特筆するものがあるわけでもなし。 この短編集で必読なのはやはり「次元生物奇ドグラ」でしょうね […]

  • 2019.01.05

桃太郎地獄変

1980年初出 石川賢角川書店ヤマトコミックス <収録短編>桃太郎地獄変山姥銀河サルカニ大戦海底神話雪女2486次元冒険記須平巣忍風帳雀狂戦記 おとぎ話や民話をモチーフに、好き勝手SF的アレンジを施した短編集。 コメディタッチなものも半数ほどあり。 格別突出した内容のものがあるわけではないんですが、SF好きとしては発想の飛躍が楽しい、と言うのはありますね。 「山姥」が比較的よく出来ているか。 私に […]

  • 2019.01.04

5000光年の虎

1980年初出 石川賢徳間書店アニメージュコミックス あらぬ疑いから五体をバラバラにされ、無人惑星に生きたまま放置された男の復讐を描いたスペースオペラ。 もうオープニングからものすごいインパクトです。 巨大な水槽みたいなのに電極でつながれた男の首が、かっ、と目を見開きながらぷかぷか浮いてるシーンから物語は幕を開けるんですね。 周りには無残に惨殺された家族の死体。 主人公は動かぬ手足を水槽の中から見 […]

  • 2019.01.04

セイントデビル~聖魔伝

1976年初出 辻真先/石川賢講談社漫画文庫 全2巻 講談社文庫版が発売される際に何故か「聖魔伝」から「セイントデビル」にメインタイトルが変更。  詳細は知りません。 原作辻真先。 師匠である永井豪のデビルマンような作品が描きたい、と辻とタッグを組んだのが本作らしいんですが、正直微妙な作品。  デビルマンに肉薄する、と言うなら間違いなく同時期に連載されていた魔獣戦線の方が素晴ら […]

  • 2019.01.04

魔獣戦線

1975年初出 石川賢双葉社アクションコミックス 全3巻 デビルマンに呼応するかのように、人類と神のハルマゲドンを描いた石川賢初期の傑作。  ベースにあるのはキリスト教的史観で、題材やテーマも含め、なにかと永井豪と比較される運命を負う作品ではあるんですが、自らの肉体に敵を取り込んで自分の能力とする、とした主人公の超常能力の設定は、今でこそ珍しくない発想であるものの、当時はそのグロテスクさ […]