羽生生純

  • 2019.02.17

ジュウマン

2014年初出 羽生生純エンターブレインビームコミックス 1巻(以下続巻) 長野県にある日忽然と出現した謎の巨大不定形物体。 人や建物を下敷きに、一切の銃器や物理的排除を受けつけず、居座り続けて2年。 何もかもがわからぬまま政府はそれを自然災害と認定するが、唯一自然でないのはどうやらそれが生きているらしい、ということ。 時折分裂増殖するそれに呼応するかのように、5人の男女が天啓を受け、自分の意思と […]

  • 2019.02.16

いってミヨーンやってミヨーン

2011年初出 羽生生純エンターブレインビームコミックス 1~2巻(全3巻) なにをしていても充足感が得られない主人公タモツと、何もかもが規格外な女減込ツイン子の、デタラメで八方破れな所業を描いた屈折系コメディ。 一応長編の体裁ではありますが、どちらかと言うと連作短編っぽい内容。 毎回色んな登場人物が事件をひっさげ登場し、それに二人がどう対応するのか、が読みどころ。 まあ、いつもの羽生生作品です。 […]

  • 2019.02.15

ピペドン

2009年初出 羽生生純小学館ビッグコミックス 全2巻 ついに羽生生先生もメジャー化か、と驚かされた月刊スピリッツ連載作品ですが、残念ながら2巻で終了。 うーん、広く人気を博すにはやはり難しいものがあったか。  まあ内容自体、相変わらず屈折したキャラクターばかり登場してきて、主人公に至ってはアッポちゃん並に痛かったりして、どこで何を描こうとつくづくこの人は洗練や親しみやすさとは対極にいる […]

  • 2019.02.15

千九人童子ノ件

2010年初出 羽生生純エンターブレインビームコミックス 作者のこれまでの作風からすると、きっとこの作品は異端なのだろうけど、本作、近年出たいわゆるホラー系の作品を圧倒的にぶっちぎって必読の傑作伝奇ホラーだ、と思う次第。 いや、怖かった。 いや、怖いというか、虚々実々の演出に酔わされてつれて行かれそうになった、と言うか。 別に何か目新しいことをやっているわけでは決してないんですが、小道具といい、シ […]

  • 2019.02.15

魔法使いアッポちゃん

2009年初出 羽生生純太田出版 1巻(全2巻) 自分は魔法使いだと信じ込んでいる25歳フリーター女子の危ない活躍を描いたコスプレコメディ。  アメコミヒーローをきどる男子2人組なんかも出てきたりして、もう、ギャグなんだか、お得意のトラウマ路線なんだかわけわかんなくなってきてたりはする。  魔法少女の設定につきあってくれない人には、アッポちゃん自らが魔法のステッキと呼ぶ野太い木 […]

  • 2019.02.15

アワヤケ

2005年初出 羽生生純エンターブレインビームコミックス 全4巻 一体何が描きたいのだろう?と2巻ぐらいまでは非常に戸惑ったんですが、ひたすら暴走と自爆を繰り返した挙げ句、全てをご破算としてしまうエンディングに、結局は全肯定なのか?とますます戸惑う。 ギャグ漫画としちゃあ中途半端だし、かといってホームドラマというにはデタラメ過ぎだ。 なんか得体の知れないエネルギーの奔流みたいなものは感じましたね。 […]

  • 2019.02.15

青(オールー)

2002年初出 羽生生純エンターブレインビームコミックス 描けなくなった漫画家と起死回生をもくろむ編集者が何故かヤクザとかかわりあいを持ち、ヒットマンとして殺人を重ね、逃亡生活を余儀なくされるという破天荒なサスペンス。  漫画家と編集者というとなんだか特異な印象を受けますが、職業を別にすれば、まあ、この手の転落型ドラマは昔から洋画なんかでよくあるタイプだとは思います。 ですんで、陰惨で狂 […]

  • 2019.02.15

恋の門

1998年初出 羽生生純エンターブレインビームコミックス 作者の名を世に知らしめた出世作。 いかにも「らしい」キャラ設定の特異さや突拍子もない展開と、王道たるラブコメ的アプローチのバランスの良さがヒットの要因か、と思ったりもするんですが、私が優れてると感じたのは普通に恋愛する大人が直面するであろうあれやこれやの障害をばかばかしさの渦中できちんと正面から描いている点ですかね。 コスプレイヤーだとか、 […]

  • 2019.02.15

ワガランナァー

1996年初出 羽生生純エンターブレインビームコミックス でたらめに無軌道で破天荒な浮浪者3人組となぜかその3人とつるむことになる主人公のわけのわからぬドタバタを描いた作品。  タイトルに妙なインパクトがありますが内容はそれほどシリアスでない「青」や「アワヤケ」といった印象。  まだギリギリシュールで、意味なくばかばかしい奇矯さは残ってますが、ドラマを構築しようと模索する傾向も […]

  • 2019.02.15

サブリーズ

1995年初出 羽生生純エンターブレインビームコミックス 多分作者、初の長編作品だと思うんですが、これがもう相当狂ってます。 冒頭、 ボケて巨大化した婆さんが村を壊しながら進軍。 なんだこれ、気の触れた円谷プロかよ、なんの絵なんだよ、と思いきや、主人公はそれを取材する鬱病もどきの新聞記者。 不条理な現象や怪異をぶっこわれた新聞記者がお笑い混じりに滅茶苦茶する感じで各話進んでいくのかな、と最初は思っ […]

  • 2019.02.15

強者大劇場

1993年初出 羽生生純エンターブレインビームコミックス 毎回6ページから12ページの連作短編集。 各話に関連性はありません。 多分作者のデビュー作だと思うんですが、これがもう後の作品すべてをぶっちぎる勢いで本当にばかばかしくて私は大好き。  マンガならではの実験作やシュールな作品もいくつかあるんですが、意味なく劇画調で無駄に濃ゆいのがツボにはまる、というか。 「オミットさん」とか「溝呂 […]