0年代

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  • 2020.01.20

ヴィンランド・サガ

2005年初出 幸村誠講談社アフタヌーンKC 1~7巻(以下続刊) 11世紀初頭の北ヨーロッパにおけるヴァイキングと、失くした父の復讐に生きるひとりの少年を描いた戦国歴史ドラマ。 しかしまあ、11世紀の海賊ものでよくぞここまで読者の感情を揺さぶるストーリーを構築できたものだな、と。 そこは素直に感心しますね。 だって、知らないですもん、11世紀の北ヨーロッパとか。 私が浅学なだけなのかもしれません […]

  • 2020.01.02

東京怪童

2009年初版 望月ミネタロウ講談社モーニングKC 1巻(全3巻) 本作より、作者名の表記が峯太郎からミネタロウに変更されてます。 なにか思うところがあったんでしょうけど、事情は伺い知れず。 前作、万祝(2002~)と比べると、どことなく以前の作風に戻ったような感触もあるんですが、なんだろ、どうにも摑みどころがない感じで。 単行本一冊を費やしても全く話が進んでないんですよね。 どういうお話にしたい […]

  • 2020.01.02

万祝

2003年初版 望月峯太郎講談社ヤンマガKC 全11巻 あーこっちの方向に行ってしまうのかー・・・って感じでしたね。 コメディとシリアスなSF/ホラーの二丁拳銃で、今後も使い分けてやっていくのかな?と思いきや、なんと今回は女子高生を主人公とした海洋冒険ものときた。 こういっちゃあなんだけど、とても普通です。 なんとも少年漫画的というか。 望月峯太郎のようなクセのある漫画家が、なぜ今更この手のジャン […]

  • 2019.12.08

星が原あおまんじゅうの森

2008年初出 岩岡ヒサエ朝日新聞社眠れぬ夜の奇妙な話コミックス 1巻(全5巻) なんとなくミヨリの森(2003~)と質感の似たファンタジーですが、うじうじした駄目男が主人公ってのがいかにも岩岡ヒサエか。 いや駄目男なのかどうかしらないですが。 ピュア、とか、いくつになっても夢を失わない人、などというべきなんでしょうが、なんだかもうしっかりしろ!といいたくなるのは私が若くないせいですかね。 ま、そ […]

  • 2019.12.08

しろいくも

2005年初版 岩岡ヒサエ小学館ikkiコミックス <収録短編>むかしむかしマタ今度ネこあくまとよる骨董屋さくら堂しろいくもヒミズの丘夢の国ぶどう摘みおウチに帰ろうはなのはなし花の咲く道たまごの水ホッピーズベア在るところへ 収録されている9割の短編が同人誌に掲載されたものであるので、土星マンションと並列に語るのは少し気の毒か、と思わなくもないですが、正直、印象に残るものはほとんどなかったですね。 […]

  • 2019.12.06

シグルイ

2003年初出 山口貴由/南條範夫秋田書店チャンピオンコミックスRED 1~10巻(全15巻) 山口貴由は正直好きな漫画家ではないんです。 昔、リアルタイムで覚悟のススメ(1994~)を読んでいたんですが「荒廃した未来を舞台としたヒーローアクション」という劣化した少年ジャンプのような独創性のなさにうんざりしてたし、右翼的イデオロギーをファッション的に取り入れた作風も嫌悪感があって。 戦前の国威発揚 […]

  • 2019.11.30

ヘレンESP

2007年初出 木々津克久秋田書店チャンピオンコミックス 全2巻 見えない、聞こえない、しゃべれない、という三重苦を背負った少女、ヘレンの日常を描いたファンタジー。 で、なにがファンタジーかというとタイトルにもあるとおり、ささやかなESPを彼女は使えるから、なんですね。 超能力と盲導犬の存在のおかげでなんとか人並みの生活を送れる状態にヘレンはあるわけです。 そんなヘレンの毎日にはいろんな事件が次々 […]

  • 2019.11.30

アーサー・ピューティーは夜の魔女

2009年初出 木々津克幸メディアファクトリーMFコミックス 1巻(以下続刊) 闇に潜みながら人間を糧としてきた魔物、異形どもが、パンデミックの影響で人類から逆に狩られていく世界を描いた異色作。 いかに超絶な魔力や超常能力をもっていようと、数で迫る人間に対抗できず、伝説の魔物や妖怪が住処を追われ逃げまどう描写は新鮮だったと思いますね。 それぞれの立場を置換したアイディアが基幹となる作品ですが、酒浸 […]

  • 2019.11.29

フランケンふらん

2006年初出 木々津克久秋田書店チャンピオンRED 全8巻 この作品をどう説明すればいいのか、いささか悩む部分もあるんですが、あえて簡単にまとめちゃうなら「もし人造人間が現代の医学水準を超えた技術をもつ天才外科医だったら」を描いた、スプラッター風味のSFホラー、といったところですかね。 うーん、文章で説明すると「なんだそれ?」って感じだなあ。 ま、ともかく続きを書きますね。 で、主人公の人造人間 […]

  • 2019.11.29

おどろ

2001年初出 木々津克久講談社マガジンKC 1~2巻(全4巻) 多分作者の商業誌デビュー長編だと思うんですが、自信はないです。 人には見えぬ異形を見抜く目を持つ陽子と、民族学を専攻する田の中が遭遇する怪異を描いた連作シリーズ。 簡単に言っちゃうならいわゆる「心霊もの」ですね。 私が感心したのは怪異をただ恐怖の対象として描くだけでなく、何故このような現象を引き起こしているのかを多角的に考察、事件の […]

  • 2019.11.23

おんさのひびき

2009年初出 伊図透双葉社アクションコミックス 1~2巻(全3巻) 現在エンターブレインから新装版が上、下巻で発売になってますが、私が読んだのは旧双葉社版の1、2巻。 ミツバチのキス(2009~)がなんとなく尻すぼみで終わった後の新刊だったんで「ミツバチより描きたいものがあるの?!」と期待した一作だったんですが、実際読んでみたら私の考えていたような内容とは大きくかけ離れててがっくりきた記憶があり […]

  • 2019.11.21

ウワガキ

2009年初出 八十八良エンターブレインビームコミックス 全4巻 ちょっと不思議なラブコメが読みたい、と思ってる人にとってはど真ん中ストライクな作品でしょうね。 なんといってもプロットが独特。 主人公、アジオは同級生の千秋のことが大好きなんだけど、千秋には残念ながら彼氏がいることが第一話で判明。 ショックを受けてるところに科学の先生が現れて「そういうことなら千秋君を二人にすればいいじゃないか」と、 […]

  • 2019.11.21

ミスミソウ

2007年初出 押切蓮介双葉社アクションコミックス 上、下 ぶんか社発行のホラー雑誌、ホラーMに連載された作品ですが、さてこれがホラーかというと微妙に違うような気がする、というのが私の偽らざる心境。 ホラーってのは「恐怖を楽しむもの」と私は思っていて。 故に「怖いか、怖くないか?」というのが私の場合、評価を分ける分水嶺となる。 えっ、充分怖いじゃん、これ?!これが怖くないって、頭おかしくね?と思わ […]

  • 2019.10.26

土星マンション

2006年初出 岩岡ヒサエ小学館ikkiコミックス 全7巻 地球全体が自然保護区となり、人類のほとんどが地球を円環状に取り囲む成層圏のステーション(土星マンション)に暮らす時代、ステーション外壁の採光窓を拭くのを生業とする少年を描いた未来SF。 プロットは独特だと思いますね。 こんなことが実現可能なのかどうかは別として、地球を取り囲むリングに住む人類の話、なんてこれまで聞いたことも見たこともない。 […]

  • 2019.10.09

ヒナまつり

2009年初出 大武政夫エンターブレインビームコミックス 1巻(以下続刊) 若手ヤクザと超能力少女のドタバタを描いたSF風のコメディ。 さて、超能力少女ですが、一応便宜的に「少女」と書きましたが、これ、ほんとに少女なのか、それとも似た形態の異なる生物なのか、1巻の段階ではまだわかりません。 なんせ突然、空間転移してくるんですよね、ヤクザの自宅に。 日本の慣習や社会に不慣れな様子もあり、そこから安っ […]

  • 2019.09.19

さらい屋五葉

2006年初出 オノナツメ小学館ikkiコミックス 全8巻 腕は立つが、気弱で小心者なため故郷を追われた侍が「拐かし」を生業とする犯罪集団へ、なし崩し的に手を貸す成り行きを描いた時代劇。 血なまぐさいクライムアクション?風なのかな?と思いきや、内実は濃厚な人間ドラマといって良いと思います。 時代劇の体裁を保ちながらも派手なチャンバラシーンや流血沙汰はほぼなし。 侍に生まれつきながらも侍になりきれぬ […]

  • 2019.08.25

アオイホノオ

2007年初出 島本和彦小学館少年サンデーコミックススペシャル 1~9巻(以下続刊) 作者本人の、漫画家を志した学生時代を自伝風にまとめたエッセイ漫画。 主人公の名前は焔燃と改変されており、一応作中の時系列に沿ってお話が進んでいくんで、エッセイとはまた違うのかもしれませんが、私の感覚では西原理恵子あたりのやり口とまあ近い感じかな、と。 すでに過去、吼えろペン(1990~)という作品で現在進行系の自 […]

  • 2019.08.25

PLUTO

2003年初出 手塚治虫/浦沢直樹小学館ビッグコミックス 全8巻 鉄腕アトム「地上最大のロボット」を浦沢直樹がリメイクした作品。 さて、浦沢直樹ファンの読者の内の一体何人が「地上最大のロボット」を読んでいるのか見当がつきませんが、まず私が言っておきたいのはアトムにおける「地上最大のロボット」の回って、決して後世に語り継がれるほど優れた出来ではないですよ、ということ。 むしろ低調と言ってもいい。 手 […]

  • 2019.08.20

もっけ

2000年初出 熊倉隆敏講談社アフタヌーンKC 1~8巻(全9巻) 霊媒体質の姉妹と地域社会の関わりを描く一風変わったオカルトファンタジー。 人とは違った体質に悩む姉妹が、拝み屋で民俗学にも精通した祖父の助言を得て、少しづつ周りに馴染んでいく成長物語でもあるわけですが、この作品が特異なのは、水木しげる路線を伝奇的、学術的に思弁しようとする傾向にあることでしょうね。 幽霊とかほとんど出てこないんです […]

  • 2019.07.25

友達100人できるかな

2009年初出 とよ田みのる講談社アフタヌーンKC 全5巻 外宇宙より飛来した宇宙人によって子供時代に時間跳躍させられた主人公が、「愛の存在」を証明するために友達100人作ることを強要されるSFファンタジー。 もし100人の友達を作れなかったら、地球より遥かに進んだ科学力でもって人類を滅亡させる、というのが宇宙人の決めゼリフ。 はたして宇宙人はなぜそんな面倒くさいことをわざわざ主人公に強いるのか? […]

  • 2019.06.27

鉄腕バーディー

2003年初出 ゆうきまさみ小学館YSコミックス 全20巻 宇宙人同士の争いの巻き添えを食って肉体が半壊した主人公高校生が、異星人である女性連邦捜査官の体に同居してさらなる騒動に巻き込まれていくSFアクション。 なんで連邦捜査官の体に同居する羽目になったか?というと、他天体の高度な技術を持ってしても肉体の修復に時間がかかるという理由からなんですが、前提として、宇宙人の存在が地球にバレちゃまずい、及 […]

  • 2019.04.02

のろい屋しまい

2006年初出 ひらりん徳間書店リュウコミックススペシャル とある事情で子供の姿のままな姉ヨヨと、その妹ネネの魔法使い姉妹が巻き起こす騒動をコメディタッチで描いたファンタジー。 まあとにかくかわいらしい漫画ですね。 別段これと言ってなにか目新しいものがあるとか、独創性に富んでいるというわけでもなく、どっちかと言うとよくあるパターンかな、とは思うんですが、これはこの作者にしかできないものだな、と思わ […]

  • 2019.03.31

正義警官モンジュ

2004年初出 宮下裕樹小学館サンデーGXコミックス 全12巻 対犯罪用汎用兵器部隊、通称ギンセイのプロトタイプとして作られた自立型ロボット警官、モンジュの活躍を描いたSFコメディ。 ああ、これは細野不二彦の系譜だ、と思いましたね。 「現実世界に異物を放り込んでドタバタ」ってのはもちろん藤子不二雄が元祖なわけですが、荒唐無稽なのに妙にディテールにこだわってたり、胸をうつ心優しいドラマが随所に盛り込 […]

  • 2019.03.31

男ロワイヤル

2002年初出 小田扉太田出版FXコミックス 主にMANGA EROTICS Fに掲載された短編を「女ロワイヤル」「男ロワイヤル」にカテゴリ分けして収録した作品集。 団地ともお以前に描かれたものがほとんどですんで、初期の作品群、と言っていいのかもしれませんが、これが思いのほか悪くない。 特に私がはまったのはOLの雅子ちゃんを主人公にした連作シリーズで、男性が描いてるとは思えない奇妙な味がありまして […]