80年代

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  • 2019.12.22

バイクメ~ン

1989年初出 望月峯太郎講談社ヤンマガKC 全4巻 作者の趣味が全面に出た作品。 テーマになってるのは1950年代のロックンロールとその文化ですけど、軽佻浮薄な80年代にエルヴィスとかリーゼントとか言われてもなかなか振り返ってくれる読者は居なかったんじゃないか?という気がしますね。 なんせ掲載誌はヤンマガ、読んでるのは若い人がほとんどだったでしょうし。 私も含め、当時はみんなが「なにか新しいもの […]

  • 2019.12.22

バタアシ金魚

1985年初出 望月峯太郎講談社ヤンマガKC 全6巻 なんとも線が独特だなあ、とは思いましたね。 私は絵に詳しくないんで、どういう勉強をしてなんの影響をうければこういう作画になるのか、わからないんですけど、当時、こんな絵を描いてる人は居なかったことだけは確か。 漫画界のニューウェーブなんて呼ばれてたりもしましたが、わからなくはない。 妙な硬さがあるのに、流暢にも思えるのが個性的。 それは物語作りに […]

  • 2019.11.16

九番目の男

1983年初出 高橋三千綱/かざま鋭二双葉社アクションコミックス 全8巻 かざま鋭二とくれば「風の大地」なわけですが、個人的には漫画アクションを長らくスポーツ漫画で支えた功労者との印象が濃いですね。 とか言いながらきちんと読んだことはこれまでなかったんですけど。 このままではいかん、ということで意を決して手にとったのが本作だったわけですが、なるほどこういう漫画を描く人だったか、と。 ながやす巧と同 […]

  • 2019.03.24

DAVID

1986年初版 板橋しゅうほう東京三世社マイコミックス 全2巻 人類が地球以外にも居住領域を広げた宇宙時代を舞台に、アルハザード奇脳本と呼ばれる生きている本をめぐる駆け引きを描いたアクションSF。 なんせ宇宙ステーションで錬金術なんて単語がいきなり飛び出してくるのだから、それだけでもうSFファンとしちゃあゾクゾクしてくる、ってなもので。 脳に外部接続端子を持つ人々や、神の子を宿そうとする展開等、道 […]

  • 2019.03.24

パパキングママジェット

1984年初版 板橋しゅうほう東京三世社マイコミックス 表題作を含め小編を挟んで3編で構成された短編集。 「パパキングママジェット」は著者らしいSFアドベンチャー。 オチを含めさほど突出したものはないんですが、随所でSFファンをくすぐる仕掛けがあり、ニヤリとさせられます。 「ドラマチック」は福山庸治や大友克洋が描きそうな毒のある70年代風SF。 「ナイトチューン」はニューヨークが舞台の日本人トラブ […]

  • 2019.03.24

THAT’S 荒神

1982~96年初出 板橋しゅうほう大都社 表題作を含めた4編で構成された短編集。 「That’s荒神」は少年キングに連載された作品らしいんですが、2回分の掲載だけで何故か終わってます。 もちろん未完。 打ちきりなのか作者の事情なのかわかりませんが、呪術的世界観を近未来に再現した好内容で、ああ、惜しい、の一言。 爆雷虫、仰天虫等のネーミングもいいし、それを扱う虫使い等、キャラ立ても秀逸 […]

  • 2019.03.24

GROUND MAKER

1981~89年初出 板橋しゅうほう集英社ジャンプスーパーエース 第21回手塚賞に準入選した「ラッキールートへランナウェイ」を含む短編集。 およそ10年に及ぶ間に発表された短編が収録されているので、作品ごとに大きく絵柄や作風が違うし、特に「ラッキールート~」なんて別人か、と思えるようなタッチなんですが、どれも一貫してSFなのが心強い限り。 やはり表題作、「グランドメーカー」の独特なアイディアと落語 […]

  • 2019.03.23

セブンブリッジ

1986年初版 板橋しゅうほう潮出版社希望コミックス 全7巻 あまりにも漫画好きの口の端にのぼることが少なくて悲しい限りなんですが、80年代のSFファンタジー、冒険SFの中でも確実に3本の指に数えられる傑作、と私が確信しているのがこの一作。 なぜ板橋しゅうほうがそれほどメジャーになることもなくマニア受けする漫画家で消えていってしまったのか、つくづく理解できない、といまだに思います。 アメコミの影響 […]

  • 2019.02.28

地下室

1989年初出 伊藤潤二朝日ソノラマハロウィン少女コミック館 <収録短編>地下室首幻想シナリオどおりの恋リ・アニメーターの剣写真 「富江」シリーズが2作と「押切異談」シリーズの第1作目を収録。 まだ絵柄は安定してませんが、富江はとどまるところをしらずどんどん怪物化してます。 どこまでいくんだこれ、って感じ。 抑えておくべきはやはり「首幻想」でしょうね。 押切君を狂言回しとした怪異譚なわけですが、死 […]

  • 2019.02.26

屋根裏の長い髪

1987~88年初出 伊藤潤二朝日ソノラマハロウィン少女コミック館 <収録短編>富江富江part2顔泥棒バイオハウス睡魔の部屋悪魔の論理屋根裏の長い髪 楳図かずお以降、目立った変革のなかった日本のホラー漫画界に新風を吹き込んだ天才伊藤潤二の、おそらく最初期の短編集。 絵柄は安定してないし、舌を巻く奇想もまだ見受けられませんが、すでにゆるぎなく本格ホラーです。 ハロウィンというとライトな読者層向けの […]

  • 2019.02.24

雲盗り暫平

1983年初出 さいとうたかをリイド社 1~2巻(全34巻) 俺に盗めぬものはない、と豪語する元公儀御庭番だった盗賊の活躍を描いた時代劇。 まあ、簡単に言っちゃうなら江戸版ルパン三世(テレビアニメ)です。 適度にゆるく、お色気ありの、つっこみどころだらけなのがよく似てる。 主人公がどこか三枚目半なキャラなのも近い印象を抱かせますね。 荒唐無稽も辞さず、ってのがある種魅力といえば魅力なんでしょうが、 […]

  • 2019.02.16

惨劇館

1987年初出 御茶漬海苔講談社漫画文庫 全2巻 80年代に創刊された少女向けホラー専門誌「ハロウィン」に、長きに渡って連載された、作者の代表作と言ってもいいシリーズ。 連作短編です。 全話ホラーであるということ以外、各話に共通する設定等ありません。 当時は朝日ソノラマから全10巻で刊行されていたので、おそらく私の読んだこの文庫版はヴォリュームからしてその中から数話抜粋したものでしょう。(途中で刊 […]

  • 2019.02.07

デュエット

1984年初出 小池一夫/井上紀良小池書院 全9巻 財閥の後継者である娘を守るために育てられた非合法活動のエキスパート鉄樹の、愛と戦いの日々を描いたクライムアクション。 バッサリやってしまうなら、後のヒット作クライングフリーマンとほぼ内容はかぶってます。 年代的に考えるならこちらが雛形だった、ということかも。 クライングフリーマンはクライングフリーマンで決して傑作とは言いがたい、と私は考えてますん […]

  • 2019.02.07

魔神伝

1986年初版 来留間慎一徳間書店リュウコミックス 全2巻 厳密にはタイトルは「神」の下に「人」を組み合わせて魔「じん」伝と読ませるんですが、そんな字は存在しません。 まあ、やりたかったことはわからなくはないです。 しかしペンネームの慎一が魔獣戦線の主人公、慎一からとったものだとは調べてみるまで気づかなかったですね。 お好きだったんでしょうね。 作品の内容もどっちかというとソレ系かと。  […]

  • 2019.02.05

私の赤ちゃん

1982年初版 弘兼憲史双葉社アクションコミックス <収録短編>私は赤ちゃん指定席空からU・S・O闇の声夢のコレクションいなかった恐竜白い神々私の1000平米リバーシブル冬の眠り 「島耕作」シリーズ、「黄昏流星群」で名を馳せる当代きっての人気漫画家、弘兼憲史の短編集。 実はこの人、私の趣味、嗜好からは大きくはずれてる描き手さんだったりします。 なのになぜこの一冊を手にとったか、というと表題にSF作 […]

  • 2019.02.03

仮面ライダーBlack

1987年初出 石ノ森章太郎小学館サンデーコミックス 全6巻 企画ものだったのか、漫画が先行しているのかはわからないんですが、テレビドラマシリーズとはまるで趣を異にする独特な内容であるのは確か。 単純にヒーローもの、と言うよりは、異形へと改造された青年のやむにやまれぬ戦いを描いている、と言った感じ。 若干のホラーテイストもあり。 なんかライダーの作画が妙に生々しいんですよね。 どこか、あえてバッタ […]

  • 2019.01.28

やどかり

1982年初版 篠原とおる小学館ビッグコミックス 1~2巻(全14巻) 女性弁護士、志摩律子の活躍を描いた犯罪ドラマ。 いかにもビッグコミックに掲載されそうな作品だなあ、というのが第一印象。 良く言えばしっとりと人情ドラマ、悪く言えば毒にも薬にもならない。  私が最大の難点だと思ったのは主人公のキャラが立っていない、と感じられる部分。 女性ならではの事件を見つめる視点があるわけでなく、男 […]

  • 2019.01.28

狩人蜂

1981年初版 篠原とおる小学館ビッグコミックス 1~2巻(全3巻) 篠原とおるの作品を逐一追っていたわけではないので断言は出来ないんですが、おそらく作者はさそりのヒットによって、男も太刀打ちできぬスーパーレディを主人公にした漫画を描き続けることを宿命付けられてしまったのだろうと思います。 それが作者にとって重圧だったのか、望むところだったのかはわからないんですが、ああ、らしいなあ、と誰もが感じる […]

  • 2019.01.27

ぶらっとバニー

1980年初出 吾妻ひでお徳間書店リュウコミックス 1巻(全2巻) 異次元?の妄想管理局に勤めるウサギが現実世界の人間の妄想を実体化して上へ下への大騒ぎ、ってな内容のSFギャグなんですが、設定が雑すぎてどこを楽しめばいいのかよくわからない困った一作。 多分、作者は藤子先生お得意のホームコメディみたいな感じにしたかったのでは、と思うんですよ。 でもそれがなぜそうならなかったのか、というと、そもそも妄 […]

  • 2019.01.27

サイレントメビウス

1988年初出 麻宮騎亜 角川書店コンプコミックス 1~3巻(全14巻) 異世界から侵入してくる妖魔に物理的に対抗する組織として設立されたAMPの活躍を描く近未来SFアクション。 いかにも80年代な作品。 でもって非常にアニメっぽい。 まだ見ぬアニメを自分のマンガで表現した、とでもいいますか。  後に実際にアニメになったらしいですが。  まあ、サイバーパンクと妖怪退治を掛け合わ […]

  • 2019.01.26

宇宙家族カールビンソン

1985年初出 あさりよしとお徳間書店少年キャプテンコミックス 全13巻 作者の初長編。  タイトルは言わずと知れた宇宙家族ロビンソンのもじり。  掲載紙少年キャプテンの廃刊により、未完のまま終了しているんですが、なんでこれが未完なんだ、と怒りたくなるぐらい良くできた内容で後追いの身としては本当に驚かされました。  SFコメディとしては「うる星やつら」と双璧を成して8 […]

  • 2019.01.26

中空知防衛軍

1985年初出 あさりよしとお徳間書店アニメージュコミックス 女子高生二人組が町内規模で侵略者と巨大ロボで戦うドタバタSFコメディ。 80年代の少年サンデーに載ってそうな内容ですが、さてこれが早かったのか遅かったのか、きちんと検証したことがないのでわかりません。  とりあえず、ああガンダム大好きなんだなあ、と。  ガンダムのパロディ的側面もあります。  防衛軍がお役所 […]

  • 2019.01.26

あさりよしとお短編集

1980~87年初出徳間書店アニメージュコミックス <収録短編> 白頭巾 それ行け宇宙パトロール 魔黒州城 木星ピケットライン ムーンチャイルド 砂漠の魔王 宇宙刑事バスター たたかう自衛官 アンドロイドは電気クラゲの夢を見るか ゾンビの7人 ゾンビの用心棒 地上最大の恩返し ためにならないプラモ製作基礎講座 正直たあいのない短編ばかりで、これがオススメ、ってのもなかったりするんですが、作者がいっ […]

  • 2019.01.26

Jドール

1981年初版 望月三起也少年画報社 現場に日本人形の栞を残すことからドールと呼ばれる日本人の殺し屋の、海外での活躍を描いたガン・アクション。 日本の秘密機関のスパイ、というのがその正体なんですが、自分から進んで裏稼業に手を染めているわけではなく、諜報組織のトップに弱みを握られてやむなく、という設定。 優しい鷲JJとよく似たプロットなんですが、こちらの場合、機会さえあれば自分をおとしいれた機関のト […]

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