映画

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

アメリカ 2019監督、脚本 クエンティン・タランティーノ シャロン・テート殺害事件を題材に、隣人である落ち目の俳優とそのスタントマンを描いた60年代ハリウッドの内幕劇。 さて、私はタランティーノを「映画における自分の語り口を確立した人」と思ってて。 これを以前「芸」と書いたんですけど。 なかなか監督の作家性だけで勝負できないハリウッドにおいて、任せておけば当たるから彼の芸を信じてればいい、という […]

エンド・オブ・ホワイトハウス

アメリカ 2013監督 アントワーン・フークア脚本 クレイトン・ローゼンバーガー、カトリン・ベネディクト 知らない内に第二弾エンド・オブ・キングダム(2016)、第三弾エンド・オブ・ステイツ(2018)と公開になってるので「見逃してたけど、これはひょっとしたらめちゃくちゃ面白い映画なのではなかろうか」と、慌てて見たシリーズ第一弾なわけですが、えーと、さほどでもなかった。 うん、みなさんおっしゃって […]

バード・ボックス

アメリカ 2018監督 スサンネ・ビア原作 ジョシュ・マラーマン 「それを見たら痛切な自死の衝動にとらわれる」なにかが、ある日突然、跋扈するようになった世界を描くパニックSF。 防ぐ手立てはただ一つ「目を閉ざし見ないこと」。 原作が優れてるってことなんでしょうけど、これはなかなか斬新なプロットだなあ、と思いましたね。 視界を通して精神に働きかけるという設定に感心。 意外とありそうでなかったパターン […]

オクジャ/okja

アメリカ/韓国 2017監督 ポン・ジュノ脚本 ポン・ジュノ、ジョン・ロンソン 食肉用に開発された新種のスーパーピッグを巡る、畜産農家の少女と企業のいざこざを描いたブラックなコメディ。 いや、ポン・ジュノ、すごいところに手をつっこんできたな、と。 これ、ありえない話じゃないですもんね。 天候不順や人口増加がまねく食糧危機は以前から指摘されてますから。 それをクリアするために、もっと簡易にコストをか […]

Diner ダイナー

日本 2019監督 蜷川実花原作 平山夢明 殺し屋専門の会員制ダイナー(レストラン)に売り飛ばされた女と、店主であるコックを描いた裏社会ドラマ。 さて私は、原作を数年前に読んでて、平山夢明がこんな小説を書くのか!と唸らされたクチだったりするんですが、いやー蜷川実花、ほんと好き勝手滅茶苦茶にしてくれやがりましたね。 原作ファンは多分怒ってると思う。 なんで安っぽい少年漫画みたいになってるんだよ!って […]

無双の鉄拳

韓国 2018監督、脚本 キム・ミンホ 96時間(2008)の「もし誘拐されたのが美人妻だったら・・」ヴァージョン。 主人公はマ・ドンソク演じるドンチョル。 この男、かつては「一度キレたら誰にも止められない」「雄牛」と恐れられた武闘派。 妻のおかげで真面目に魚市場で働くまでに更生したんですが、そんな彼の制御弁かつストッパーたる奥様を、こともあろうか犯罪者集団は拉致っちゃうんですな。 いうまでもなく […]

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

アメリカ 2019監督 マイケル・ドハティ脚本 マイケル・ドハティ、ザック・シールズ GODZILLA ゴジラ(2014)の続編にして、キングコング 髑髏島の巨神(2017)に続くモンスターバース・シリーズ第三弾らしいんですが、いやー、ひどい。 ほんとひどい。 もう、つっこむ気すらおきないですね。 あたかも、国内において粗製乱造された昭和のゴジラシリーズ(1960年代~70年代)を見ているかのよう […]

ハウス・ジャック・ビルト

デンマーク/フランス/スウェーデン 2018監督、脚本 ラース・フォン・トリアー 思ってた以上に球筋の素直なシリアルキラーものでしたね。 いや、なんせトリアーだから。 露悪的かつ鬱屈とした嫌らしさで、ものすごく後味の悪いオチへとリードするんだろうなあ、いやだなあ、と思ってたんですが、そうでもなかった。 雑に類別するなら、これまでに発表されたあまたの殺人鬼ものとそれほど大きな差異はない。 殺人鬼であ […]

魂のゆくえ

アメリカ 2017監督、脚本 ポール・シュレイダー この映画を見るにあたって「今、アメリカの古い教会がどのような状況にさらされているか?」を、まず知っておかないと、おそらく監督の伝えたかったことは半分も理解できないことであろう、と思われます。 そりゃ誰のことを言ってんだ?って、私のことなんすけどね。 いや、面目ない。 なんかもう、うじうじと煮えきらねえ牧師が自家中毒気味に自分を追い詰めて、ああ面倒 […]

ホテル・アルテミス

アメリカ 2018監督、脚本 ドリュー・ピアース まず、恐ろしく老けたジョディ・フォスターにびっくりさせられます。 いつの間にこんなおばあちゃんに!と腰抜かしたんですが、さすがに57歳でここまで皺くちゃってのもありえないと思うんで、多分これは老け顔メークなんだろうと。 多分ね。 だって52歳のニコール・キッドマンがアレですしね、アクアマン(2018)でヒロインを食わんばかりの若々しさを弾けさせてる […]

A GHOST STORY

アメリカ 2017監督、脚本 デヴィッド・ロウリー 旦那が死んで、幽霊となり、妻の周りにまとわりつくお話、となるとゴースト/ニューヨークの幻(1990)が思い出されたりもするわけですが、こちらは胡散臭い霊媒師が現れて二人でダンスを踊ったりなんぞはしません。 ファンタジックな要素やホラー色はほぼ皆無。 旦那の幽霊はただもう淡々と妻の側に居る。 びっくりくりするぐらいなにもできないまま、ただ居る。 で […]

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

アメリカ 2019監督 ジョン・ワッツ脚本 クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ なんせアベンジャーズ/エンドゲーム(2019)の次に来るMCU作品ですんで、いったいあの大活劇のあとの混乱、癒やされぬ心理的ダメージをどう収拾つけていくつもりなのか、私は少なからず注目していたんですが、うーん、期待に答えてくれるほどのものはなかった、というのが正直なところですかね。 オープニングの数分でこれまでの流れ […]

誰もがそれを知っている

スペイン/フランス/イタリア 2018監督、脚本 アスガー・ファルハディ 妹の結婚式の最中に起こった誘拐事件を描くサスペンス。 誘拐されたのは姉ラウラの娘、イレーネ。 パーティーの最中に忽然と姿を消すんですね。 その後はお決まりのパターン。 脅迫メールが届いて右往左往、警察に知らせるべきだー、いや駄目だー。 事件はラウラの過去、親族の古びた怨恨をも掘り返して、膠着したままじりじりと、進展の気配すら […]

殺し屋

アメリカ 2018監督 マイケル・ケイトン=ジョーンズ脚本 ジェイ・ザレツキー 老いた殺し屋の、老いらくの恋を描いた作品。 はっきり言って、既視感満載の意外性ゼロなシナリオ進行が「またか・・」と脱力を招く内容ではあるんですが、なんとなく最後まで見れてしまうのはロン・パールマンが主演を努めているという珍しさからか。 キャスティングの難しい役者だと思うんですよ、パールマンって。 私のイメージでは未だロ […]

わらの犬

アメリカ 1971監督 サム・ペキンパー原作 ゴードン・M・ウィリアムス イギリスの片田舎に越してきた学者夫婦を見舞う、予期せぬ惨劇を描いたバイオレンス。 なんといってもこの作品、見どころはラスト数十分に尽きる、と言っていいでしょう。 描写されているのは小心者で争いを嫌う夫が、身の危機を感じ、別人格が乗り移ったかのように豹変するシークエンス。 今更あえて書き連ねるまでもなく主演のダスティン・ホフマ […]

  • 2019.12.09

ハッピー・デス・デイ 2U

アメリカ 2019監督、脚本 クリストファー・ランドン ハッピー・デス・デイ(2017)の続編。 うーん、あの終わり方で続編、って相当難しいんじゃないかなあ、結局同じことをまた繰り返すだけになるんじゃないかなあ、と案じてたりもしたんですが、結果的に予想は概ね的中するも、面白さはさらに度合いを増すというミラクルを見せつけてきやがりました、監督は。 私が驚かされたのは、タイムループの謎をきちんと解き明 […]

  • 2019.12.07

ハッピー・デス・デイ

アメリカ 2017監督 クリストファー・ランドン脚本 スコット・ロブデル 自分の誕生日に、正体不明な殺人者に襲われる女子大生を描いたタイムループもの。 ま、よくあるネタと言ってしまえばそれまで。 作中でも言及されてますが、さしずめ恋はデジャ・ブ(1993)のスリラー版、といったところでしょうか。 タイムループからなんとかして抜け出さないと、一日の終りには殺されてしまう日々が永遠に続いてしまう、とい […]

デューン/砂の惑星

アメリカ 1984監督 デヴィッド・リンチ原作 フランク・ハーバート 大河SF小説として名高い6部作を映像化した作品。 ホドロフスキーが73年に着手するも、制作中止に至ったとか、リドリー・スコットが降板したとか、色々逸話が残ってる映画ですが、それにしたってデヴィッド・リンチはねえだろう、と少し思ったりもします。 だってイレイザー・ヘッド(1976)やエレファント・マン(1980)の人ですよ? 全然 […]

新聞記者

日本 2019監督 藤井道人原案 望月衣塑子、河村光庸 加計学園問題の裏側に迫ろうとする一人の女性新聞記者を描いたポリティカル・サスペンス。 もちろん劇中では加計学園の「か」の字も出てこないわけですが、誰が見ても「こりゃあのことだな」とわかる作りになってます。 久しくこの手の告発映画って、日本じゃ見かけなかったように思うんですよ。 よくぞまあクランクアップ、公開にまでこぎつけられたものだな、と。 […]

暗黒街の弾痕

アメリカ 1937監督 フリッツ・ラング原作 ジーン・タウン、グレアム・ベイカー 実在したカップル、ボニー&クライドを映画化した初めての作品と言われてます。 二人を描いた映画としては、アメリカン・ニューシネマの先駆けと名高い、俺たちに明日はない(1967)があまりにも有名ですが、私は未見。 見なきゃなあ、とは思うんですが、今回この作品に触れて、未見リストの優先順位は確実に下がりましたね。 かように […]

  • 2019.11.28

たちあがる女

アイスランド/フランス/ウクライナ 2018監督 ベネディクト・エルリングソン脚本 ベネディクト・エルリングソン、オラフル・エギルソン 過激な環境活動家であるという裏の顔を持つ壮年の女の、養子を受け入れるまでの数日間を描いた人間ドラマ。 さて主人公の女はなぜ環境活動家として活動するに至ったのか、そしてなぜ養子を貰い受けることを切望しているのか、詳しい説明は一切作中でなされません。 オープニング早々 […]

  • 2019.11.26

魔界探偵ゴーゴリIII 蘇りし者たちと最後の戦い

ロシア 2018監督 イゴール・バラノフ脚本 ティーホン・コルネフ、アレクセイ・チュポフ、ナタリア・メルクロワ、アレクセイ・カラウロフ ロシアの文豪、ニコライ・ゴーゴリを主役に据えたダークファンタジー三部作の最終作。 やっと黒騎士の正体が明らかになるのかあ、あーなんだかんだ言ってやっぱり長かったなあ、などと思いつつも、今作に至るまでに私は「真犯人、あの人物しか居ないのではないか」という確信にも近い […]

  • 2019.11.25

魔界探偵ゴーゴリII 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚

ロシア 2018監督 イゴール・バラノフ脚本 ティーホン・コルネフ、アレクセイ・チュポフ、ナタリア・メルクロワ、アレクセイ・カラウロフ ロシアの文豪、ニコライ・ゴーゴリを主役に据えたダークファンタジー三部作の第二作目。 果たして黒騎士とは何者なのか?そして、その目的は? 物語はその一点に集約していくもの、と思いきや、あんまりストーリーはサクサク進行してくれません。 せいぜい黒騎士出現の法則性がなん […]

アヴリルと奇妙な世界

フランス/ベルギー/カナダ 2015監督 クリスティアン・デマール、フランク・エキンジ原作 タルディ もし、ガソリンエンジンによる第二次産業革命がおこらず、蒸気機関が長期間に渡って発達していたら・・という「あったかもしれないもうひとつの世界」を描いた冒険ファンタジー。 いわゆるSFのジャンルでいうところのスチームパンクですね。 昔、大友克洋が監督したアニメでスチームボーイ(2004)ってのがありま […]

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