コーエン兄弟

ヘイル、シーザー

アメリカ 2016監督、脚本 コーエン兄弟 1950年代のハリウッドにおける映画製作の内幕を描いたコメディ。 この映画を見るにあたってまず必須なのは、当時のハリウッドであり、しいてはアメリカ社会がどんな風だったのか、予備知識として知っておくことでしょうね。 そこが曖昧だとコーエン兄弟が何を仕掛けてきてるのか、どう笑わせようとしてるのか、かなりの割合で理解できないままスルーしてしまうことだろうと思わ […]

  • 2019.03.28

インサイド・ルーウィン・デイヴィス

アメリカ 2013監督、脚本 コーエン兄弟 実在したミュージシャン、デイヴ・ヴァン・ロンクをモデルに、60年代ニューヨークに生きた売れないフォークシンガーを描いた一作。 さて、モデルであるデイヴ・ヴァン・ロンクですが、私は名前すら知らない有様でして。 もともと海外のフォークには明るくない、ってのもあるんですが、調べてみたところによるとデイヴ、なんとアルバム21枚も出してて当時のフォークシーンにおけ […]

トゥルー・グリット

アメリカ 2010監督 コーエン兄弟原作 チャールズ・ポーティス コーエン兄弟、初の西部劇。 勇気ある追跡(1969)のタイトルで原作は一度映画化されてますが、そのリメイク、というわけではなく、単純に原作を元として再映画化を試みた作品のよう。 監督は「勇気ある追跡」を記憶してない、と発言してます。 私も未見。 物語は、14歳の少女が殺された父親の復讐を誓い、協力者を雇ってたった二人で犯人追跡に乗り […]

バーン・アフター・リーディング

アメリカ 2008監督、脚本 コーエン兄弟 偶然手に入れたCD-ROMが、国家機密に抵触するものだと早とちりした女の、無分別な行動をおもしろおかしく描いたコメディ。 勘違いが勘違いを呼んで、いつのまにか抜き差しならぬ状況へと事態は大混乱、ってのがいかにもコーエン兄弟らしい感じです。 そこはもう、わかっていてもニヤニヤしてしまう。 ブラッド・ピットのアホキャラや、ジョン・マルコビッチのキレキャラも良 […]

ノーカントリー

アメリカ 2007監督 コーエン兄弟原作 コーマック・マッカーシー 80年代のテキサスを舞台に、麻薬がらみの金を偶然手に入れた男とそれを追う殺し屋、老保安官の三もどえの追走劇を描いたクライム・サスペンス。 まあなんと言ってもこの映画は殺し屋を演じたハビエル・バルデムにつきますね。 トミー・リー・ジョーンズ演じる老保安官やジョシュ・ブローリン演じる主人公も、コーエン兄弟ならではのキャラ作りのうまさで […]

レディ・キラーズ

アメリカ 2004監督、脚本 コーエン兄弟 55年のイギリス映画「マダムと泥棒」のリメイク。 コーエン兄弟ほどの芸達者がわざわざリメイクやらなくてもいいんじゃないのか?と思ったりもしたんですが、まあそこは大人の事情も絡んでるのかもしれません。 で、一言で感想を述べるなら、既視感たっぷりのコメディ、といったところでしょうかね。 序盤、老婆が住む家の地下室からカジノの売上金を強奪しようと計画する泥棒た […]

ディボース・ショウ

アメリカ 2003監督 ジョエル・コーエン脚本 ロバート・ラムゼイ、マシュー・ストーン、コーエン兄弟 婚前契約書を逆手にとって離婚サギを繰り返す女と、そんな女に惚れてしまった離婚訴訟を専門にする凄腕弁護士の虚々実々な駆け引きを描いたラブコメディ。 プロットは実におもしろかった、と思うんです。 どこまでが本音でどこまでが嘘なのか、これはテクニックなのか、それとも素なのか、まさに狐と狸の化かし合い、な […]

ビッグ・リボウスキ

アメリカ 1998監督 ジョエル・コーエン脚本 コーエン兄弟 もう本当にばかばかしくて腹を抱えた。 元々この手の「ちょっと壊れ気味な人たちのドタバタ劇」が大好きで仕方ない、というのもありますが、過剰にやりすぎず、それでいてサービス精神満点なコーエン兄弟の匙加減のうまさに酔わされたのは間違いないですね。 やっぱりこう言う作品って、えてしてコントになりがちだと思うんですよ。 瞬間最大風速を競って面より […]

オー・ブラザー

アメリカ 2000監督 ジョエル・コーエン原作 ホメロス ホメロスの「オデュッセイア」を1930年代アメリカ南部の冒険譚として焼きなおしたコメディ。 まず私が、これは見る人を選ぶ、と強く感じたのは、全編に渡って全く笑えないこと。 おかしなキャラは次々に出てきますし、おかしなことをする場面もたくさんあるんですが、そのどれもがどこか微妙に寸止め気味なんですね。 とりあえずわーっと大騒ぎはするんですけど […]

バーバー

アメリカ 2001監督、脚本 コーエン兄弟 嫁と義弟に仕事も私生活も実権を握られた理髪師の、思わぬ出来心による転落を描いた悲喜劇。 モノトーンな映像が醸す質感がなんとも味わい深い、というのはまずありました。 一度カラーで撮った後にモノクロフィルムに焼きつける、という手法をとったらしいのですが、完全に白黒、というよりはどこか淡くセピア色で陰影がつぶれてないんですね。 シャープなのに温かみのある感じが […]

ファーゴ

アメリカ 1996監督 ジョエル・コーエン脚本 コーエン兄弟 アメリカ中北部の田舎町を舞台にした偽装誘拐事件を描いたサスペンス。 とはいえ実はファーゴとは架空の街。 よって、この作品は実話が元である、という作品冒頭のテロップも実は嘘。 コーエン兄弟なりのジョークだったようですが、それはいったい何に対する当てこすりなんだとつい深読みしてしまったりも。 やはりなんといっても秀逸だったのはキャラクター作 […]

未来は今

アメリカ 1994監督 ジョエル・コーエン脚本 コーエン兄弟、サム・ライミ 会社ぐるみの陰謀によって新社長に抜擢された社内郵便物配達係の思惑外れな大活躍を描いたドタバタコメディ。 いやもう、問答無用で楽しいです。 爆笑ポイントが連鎖誘爆するがごとく全体に網羅。 基本、ベタな笑いではあるんですけどね、それこそ会話の間で笑わせるパターンから、動きで笑わせるパターンまで、考えつく限りを全部ぶち込んだ上で […]

ミラーズ・クロッシング

アメリカ 1990監督 ジョエル・コーエン脚本 コーエン兄弟 1929年のアメリカ東部の街を舞台に、マフィア同士の抗争の狭間でギリギリの駆け引きを演じる、若きギャングの奸計を描いた作品。 基本、私はマフィアものってあまり好まないんですが、この作品に限っては、自分でも意外に思えるほど熱中して見てしまいましたね。 あれ、なんだこれ、ちょっと違うぞ、って。 えてしてこの手の映画って「成り上がり」と「その […]

バートン・フィンク

アメリカ 1991監督、脚本 コーエン兄弟 なんともシュールな一作、と言うほかない。 1940年代アメリカ、ハリウッドに招かれ、映画のシナリオを書くことになった新進気鋭の劇作家が遭遇する仰天の出来事を描いた作品なんですが、まず私が驚かされたのは、書けないライターの苦悩を描いたドラマなのかな、と思いきや、実はスリラー仕立てだった、ということ。 さらには、スリラーに見せかけて、本当は不条理劇かもよ、と […]

赤ちゃん泥棒

1987 アメリカ監督 ジョエル・コーエン脚本 コーエン兄弟  実に映画としてきっちり作ってあって、コメディであるにもかかわらず、いわゆるコントっぽいスタイルに迎合しないのがこの人たちらしさ、なんだろうなあ、と思います。 もちろんギャグや悪ノリはあるんですけど、それを凄く真面目に撮るわけです、コーエン兄弟は。 別にゆるくてもいいんじゃないか、と思えるようなところまできっちり計算して構成す […]

  • 2019.01.30

ブラッド・シンプル/ザ・スリラー

アメリカ 1984監督 ジョエル・コーエン脚本 コーエン兄弟 コーエン兄弟のデビュー作を彼ら自らの手で再編集し、99年に再発売されたもの。 当時劇場公開されたものは見てないんで、何がどう違うのか検証は出来ないんですが、そこはまあ識者の方々にお任せするとして。 私が感心したのは初めて単独で映画製作に望んだとは思えぬこなれた手腕。 ちゃんと見せ場を心得てる、というか。 幾分ね、漫画的だなあ、と思える部 […]