スタンリー・キューブリック

A.I.

アメリカ 2001監督 スティーブン・スピルバーグ原案 スタンリー・キューブリック 「愛する」という感情をプログラミングされた子供型ロボットの数奇な運命を描いたSF大作。 この映画を見るにあたってまず注意しなければいけないのは、これは架空の未来世界を舞台とした「ピノキオ」が下敷きとなる寓話である、と言う点。 そこを読み間違えると気持ち悪いとか嘘くせえとか暗いだけといった酷評で全部終わってしまう。 […]

アイズ・ワイド・シャット

アメリカ 1999監督 スタンリー・キューブリック脚本 スタンリー・キューブリック、フレデリック・ラファエル  私の勝手な思い込みなのかもしれませんが、大監督と呼ばれる人に限って晩年になると性と倒錯をテーマに映画を撮りたがるような気がして仕方がないですね、なんだか。 古くはアンリ・ジョルジュ=クルーゾーの囚われの女とか。 まだご健在ですが、ロマン・ポランスキーの毛皮のヴィーナスとか。 老 […]

  • 2019.02.04

フルメタル・ジャケット

アメリカ 1987監督 スタンリー・キューブリック原作 グスタフ・ハスフォード それほど戦争映画に詳しいわけじゃないのですが、これまでに見た同系統の作品の中で圧倒的に印象に残ってるのがこの一作。 さて私が戦争映画に求めるもの、って実は至極単純で「人情に訴えかけるような内容でないこと」「過剰なメッセージ性を含むものでないこと」の2点に実は尽きます。 何故そう思うか、というと、戦争と言う行為自体がそも […]

シャイニング

イギリス 1980監督 スタンリー・キューブリック原作 スティーブン・キング 昔見たときは、なんだかオチがすっきりしない、結局どういうことなのかよくわからない、と幾分消化不良気味に感じたものですが、あらためて見てみて、そんな感想を抱いた過去の自分をつくづく幼かった、と恥じ入る次第。 これ以上なんの説明が必要か、って話なわけです。 そりゃキングの原作にのっとるなら、映像化すべき部分は大量に抜け落ちて […]

バリー・リンドン

イギリス 1975監督 スタンリー・キューブリック原作 ウィリアム・メイクピース・サッカレー 18世紀のヨーロッパを舞台に、アイルランド出身の農家の小倅が世渡りのうまさと人柄を武器とし、貴族さながらに成り上がっていく様を描いた伝記的大作。 すでに語りつくされていますが、徹底してこだわりぬいた当時の風俗や衣装の再現は監督ならではだと思いますし、 自然光やろうそくの火を光源として撮影された映像も誰もが […]

時計じかけのオレンジ

イギリス 1971監督 スタンリー・キューブリック原作 アンソニー・バージェス とても40年以上前に作られた作品だとは思えぬ面白さであらためて感心した次第。 SFと世間では認知されてますが、それほどSFらしいSF、というわけではありません。 むしろ小道具や舞台装置に注目するとどこかズレたものを感じるかも。 注目すべきは71年にして、現代社会の抱える病巣を軽々と予見したかのような内容でしょうね。 い […]

  • 2019.01.25

2001年宇宙の旅

アメリカ/イギリス 1968監督 スタンリー・キューブリック原作 アーサー・C・クラーク やはり時代を超えて語り継がれる映画にはそれなりの理由がある、とつくづく思った次第。 まあ、ぶっちゃけてしまうなら、何度見てもエンディング、よくわかりません。 ここまでひっぱっておいてこういう突き放し方をするのか、と若い頃は頭にきたりもした。 でもあらためて見るとですね、すべてがすっきりとわかりやすく解決するこ […]

  • 2019.01.20

ロリータ

イギリス 1961監督 スタンリー・キューブリック原作 ウラジミール・ナボコフ ロリータ・コンプレックスの語源にもなった作品として有名。 下宿屋の中学生の娘に一目惚れしてしまった壮年の大学講師の執着を描いた異常性愛のドラマなわけですが、おそらく現代日本の感覚で「ロリコン」をイメージして鑑賞にのぞむと大きく肩すかしを食らうことは間違いないでしょう。 え?これ、普通に若い子が大好きで、女で身を持ち崩す […]

博士の異常な愛情

イギリス/アメリカ 1964監督 スタンリー・キューブリック原作 ピーター・ジョージ 米ソ冷戦時代を舞台に、終末核戦争の恐怖を描いたブラックコメディ。 名画中の名画、といって間違いないですよね。 軍事計画の盲点をついて、1人の妄想にとりつかれた将軍が戦闘機にソビエト爆撃を指示し、それを誰も止められない、という設定からしてなんと痛烈なアイロニーか、と思いますし、その機に乗じて本格的に戦争をおっぱじめ […]

スパルタカス

アメリカ 1960監督 スタンリー・キューブリック原作 ハワード・ファスト 紀元前70年ローマ時代、奴隷である身分からの解放を訴え、帝国に対して反乱をおこしたスパルタカスの闘争の日々を描いた史劇。 あ、キューブリックもこんな作品撮るんだ、とちょっと意外でしたね。 私のイメージとしてはキューブリックって、もっとアイロニカルで余人の及ばない天才肌な画を撮る人、だったんですが、この一作に限ってはひどく真 […]

突撃

アメリカ 1957監督 スタンリー・キューブリック脚本 スタンリー・キューブリック、カルダー・ウィリンガム、ジム・トンプソン 戦争映画、って気持ちが滅入ってくるのであまり好んでみようとは思わないんですが、それでもこの「突撃」に関してのみはあらゆる映画好きにおすすめしたい、と思う次第。 第一次世界大戦の最中、無謀な計画を司令部から押し付けられた兵士達の悲運を描いた作品なんですが、この作品が他と違うの […]

  • 2019.01.10

現金に体を張れ

アメリカ 1957監督 スタンリー・キューブリック原作 ライオネル・ホワイト 競馬場の売上金を狙った一味を描いた犯罪映画。 これがまた50年以上前の作品とは思えぬおもしろさで何事か、って感じでして。 やっぱりシナリオの緻密さでしょうかね。 誰がどういう役割を持って、どういう行動をし、それが結果何につながるのか、というのが、パズルのピースを次々と埋めていくように明らかになる進行はただただ気持ちが良い […]

  • 2019.01.07

非情の罠

アメリカ 1955監督 スタンリー・キューブリック脚本 スタンリー・キューブリック、ハワード・O・サックラー 巨匠キューブリックの商業デビュー作。 まず見始めて思ったのは、 とても55年の作品とは思えぬ洗練された画作りでしょうか。 全然古びてないんです。 最近の監督がわざとモノクロで撮った、といわれても騙されてしまいそうな。 そりゃ褒めすぎか。 でもですね、中盤のボクシングの試合のシーンを見てもら […]