ペドロ・アルモドバル

アタメ

スペイン 1989監督、脚本 ペドロ・アルモドバル 衣食住を得るために、確信犯的に精神病院へ入退院を繰り返す男の恋路を描いた屈折系ラブロマンス。 この作品が一風変わってるのは、主人公リッキーの女性に対するアプローチの仕方が完全に犯罪なことでしょうね。 リッキー、このままじゃいかん、と一念発起してまともに生きていこうとするんですけどね、最初にやらかしたのが、かつて縁のあった女優マリーナの自宅へ侵入し […]

  • 2019.03.16

私の秘密の花

スペイン/フランス 1995監督、脚本 ペドロ・アルモドバル よくありがちなメロドラマ、と言ってしまえばそれまでかもしれません。 主人公は夫に内緒でラブロマンスを書く女流作家レオ。 軍人の夫は仕事のせいで留守がち。 すれ違いの生活が二人の距離をだんだん大きくしていく。 レオは夫が大好きで仕方がないんだけど、夫の気持ちはすでに彼女から離れている。 それを心の奥底では察しつつも、夫の愛を信じたいレオ。 […]

  • 2019.03.09

グロリアの憂鬱

スペイン 1984監督、脚本 ペドロ・アルモドバル 大して稼ぎもないくせに、専制君主よろしく妻を縛る夫と崩壊寸前のその家族を描いた、アルモドバル初期の作品。 私の書いた紹介文だけを読んでいると、重い作品っぽい印象を受けるかもしれませんが、実際はそれほど鬱屈したトーンの内容ってわけでもありません。 なんせ主人公一家、息子の歯医者代すら捻出できないような台所事情なんで悲惨と言えば悲惨なんですが、監督は […]

神経衰弱ぎりぎりの女たち

スペイン 1987監督、脚本 ペドロ・アルモドバル 男からの突然の別れ話に慌てふためく女の2日間の狂騒を描いた、ちょいと毒あるコメディ。 まずなんと言ってもシチュエーションづくりがうまいな、これは、と思いましたね。 オープニング、男が女に別れを告げたのは電話の留守録。 長年一緒に暮らしてきたと言うのに、最後の言葉は「僕のスーツケースを管理人に預けておいて」。 女が話し合いたくとも男はどこに居るのか […]

  • 2019.03.03

バチ当たり修道院の最期

スペイン 1983監督、脚本 ペドロ・アルモドバル つぶれかけた修道院をなんとか立て直そうとあがく5人の尼僧の、ぶっ飛んだ共同生活を描くコメディタッチの作品。 とりあえず国民の94%がカトリック教徒であるスペインで、よくぞここまで尼僧を茶化したものだな、と思います。 なんせ尼僧たちの洗礼名が肥溜尼にどぶ鼠尼に堕落尼、毒蛇尼。 尼長は同性愛者でヘロイン中毒だわ、虎を修道院内で飼ってる奴はいるわ、アル […]

オール・アバウト・マイ・マザー

スペイン 1998監督、脚本 ペドロ・アルモドバル シングルマザーとして息子のために生きてきた女が、自分の過去をふり返る日々を経て、再び母として歩みだすまでを描いた再生の物語。 主に焦点が当てられているのはマイノリティとして社会の片隅でささやかに生きる人たち。 それはオカマであったり、ヤク中であったり。 そんな人たちとの邂逅、再会を経て、主人公マヌエラの胸に去来したものはなんだったのか、はからずも […]