2011年

  • 2019.05.05

スカイライン-征服-

アメリカ 2011監督 コリン&グレッグ・ストラウス脚本 ジョシュア・コーズ、リアム・オドネル 恐ろしく真正面から侵略SF。 高層マンションに仕事のレセプションで偶然集まった4人組が、突然現れた巨大宇宙船及び触手系エイリアンに襲われ、決死の脱出を試みる、というのがおおよそのあらすじなんですが、最大の難点はそれですべてのストーリーが説明できてしまう点でしょうね。 インディペンデンス・デイ(1996) […]

シャーロック・ホームズ シャドウゲーム

アメリカ 2011監督 ガイ・リッチー原作 コナン・ドイル 従来のホームズ像をぶちこわしたと話題になった「シャーロック・ホームズ」の続編。 前作と同じく、すっとぼけた武闘派ホームズをロバート・ダウニーJrが、ワトソンをジュード・ロウが演じており、あの世界観はそのまま踏襲されてます。 適度にコミカルだけど、アクションはきっちり見せる路線もそのまま。 今回、底本になっているのは原作ファンには超有名な「 […]

メランコリア

デンマーク/スウェーデン/フランス/ドイツ 2011監督、脚本 ラース・フォン・トリアー 巨大な惑星の衝突により、滅亡を余儀なくされた地球の最後を、対照的な姉妹の目線を通して描かれた一作。 題材はSFっぽいですが、その手のスペクタクルなド派手さや、世界の終焉をドラマチックに彩るハリウッド風の感動路線はほぼ不在です。 ストーリーの核にあるのは重い鬱病を患う妹と常識人な姉の根深い愛憎劇。 ほぼ人間ドラ […]

  • 2019.03.11

トゥー・ラビッツ

ブラジル 2011監督、脚本 アフォンソ・ポイアルチ ブラジル暗黒街のギャングから取引に使われる200万ドルをかっさらおうとする男の計略を、スリリングに描いたクライム・サスペンス。 ブラジルのタランティーノ、なんて言われ方をしてるみたいですが、私の感覚ではこりゃ初期のガイ・リッチーですね。 それぞれの思惑が錯綜する展開といい、2転3転するシナリオ進行といい、やってることはよく似てる。 ガイ・リッチ […]

テイク・シェルター

アメリカ 2011監督、脚本 ジェフ・ニコルズ 繰り返し見る悪夢に強迫観念を抱き、なにがなんでも地下シェルターを作らなければならないと思い込む男とその家族を描いた作品。 圧倒的にうまかったのは、はたして男が狂っているのか、それとも彼はなにかを予知しているのか、最後の最後まで観客に悟らせないドラマ作りでしょうね。 いや、そこはむしろ男の奇行にどう対処していくべきなのか、戸惑う周囲と家族の物語、と言い […]

ミッション:8ミニッツ

アメリカ 2011監督 ダンカン・ジョーンズ脚本 ベン・リプリー 列車爆破テロの犯人を突き止めるべく、炎上8分前に何度も送り込まれる男の苦闘を描いたSFサスペンス。 いわゆるタイムループもの(同じ1日、同じ瞬間が何度も繰り返される)と誤解されがちですが、厳密に言うと違う、ってのがこの映画の肝。 ここ、ものすごく大事です。 ここをきちんと理解してないと映画のラストシーンの意味が全く理解できないだろう […]

メカニック

アメリカ 2011監督 サイモン・ウエスト原案 ルイス・ジョン・カリーノ うーん、なぜステイサムのスター映画に仕上げなかったのか、と。 私の疑問はその一点に尽きますね。 メカニックと呼ばれる完璧な殺し屋の仕事ぶりを描いた作品なんですが、まずは何をさしおいてもメカニックその人の魅力を伝えなきゃダメだろうと。 彼の凄みなり、冷徹非情ぶりを充分描写してこそストーリーも勢いよく転ぶ、ってなもんでしょうに、 […]

ドライヴ

アメリカ 2011監督 ニコラス・ウィンディング・レフン原作 ジェイムズ・サリス 表向きは修理工だが、裏側では犯罪幇助なアルバイトに手を染めていたりもするスゴ腕ドライバーの、ささやかな思慕を描いたクライム・サスペンス。 アメリカ映画らしからぬ間だな、と思ったら案の定監督はデンマーク出身。 作品の肌ざわりは完全にヨーロッパのテイストですね。 そこに酔わされる人は確実に一定数存在することと思われます。 […]

インモータルズ~神々の戦い~

アメリカ 2011監督 ターセム・シン脚本 ヴラス・パルラパニデス、チャーリー・パルラパニデス 神話を下敷きに、紀元前のギリシャを舞台としたヒロイックファンタジー。 まあその、身も蓋もない言い方をするなら、何も考えずに見る分には問題ないでしょう、と。 適度にアクションシーンもあって、それなりに眼をひく映像の美しさもありますし。 俄然光ってるのは石岡暎子氏がデザインした巫女の衣装でしょうね。 ターセ […]

グリーン・ホーネット

アメリカ 2011監督 ミシェル・ゴンドリー原作 ジョージ・W・トレンドル ブルース・リーがカトー役で出演し、人気を博した60年代のテレビドラマをリメイクした作品。 えっ、ミシェル・ゴンドリーがこれをやるの?と思った人はきっとたくさんいたことだろうと思われます。 かくいう私もその1人。 まあ、なんだかんだ言っても作家性の強い監督ですから。 作品との相性ってものもあるでしょうし。 ハリウッドのやり方 […]

  • 2019.01.19

ドラゴンタトゥーの女

アメリカ 2011監督 デヴィッド・フィンチャー原作 スティーグ・ラーソン 2009年スウェーデンで映画化された「ミレニアム1 ドラゴンタトゥーの女」をハリウッドで再映画化。 スウェーデン版の方は私は見てないんですが、あえて見るほどのこともないのでは、と思える力作でさすがフィンチャー、と感心。 やっぱりこの監督はサスペンスやスリラーで俄然実力を発揮してきますね。 よくぞここまで長丁場のややこしい物 […]

おとなのけんか

フランス/ドイツ/ポーランド 2011監督 ロマン・ポランスキー原作 ヤスミナ・レザ 戯曲の映画化。 子供同士のケンカを穏便に解決すべく集まった両親の、密室での話し合いの場を描いた会話劇。 シナリオがよく出来てるんで普通におもしろいんですが、カメラが居間と洗面所を往復する以外、ほとんど他のシーンを映さないので映画作品としては小粒な印象を受けるかもしれません。 とはいえ最終的にわが子かわいさで本性を […]

危険なメソッド

イギリス/ドイツ/カナダ/スイス 2011監督 デヴィッド・クローネンバーグ原作 クリストファー・ハンプトン 戯曲の映画化。 かの有名な心理学者ユングとフロイトの関係を、1人の女性患者をキーパーソンに描いた史実を基とするドラマ。 まず思ったのはこの作品、いったいどういう層をターゲットに作られたのだろうか、ということですね。 ただでさえマニア受け気味なクローネンバーグがユングとフロイトって、なんかも […]

  • 2018.11.28

レジェンド・オブ・フィスト

中国 2011 監督 アンドリュー・ラウ 脚本 ゴードン・チャン、チェン・ジーシン 「ドラゴン怒りの鉄拳」のリメイクとして制作されたテレビシリーズ「精武門」の続編として発表された作品。 とりあえず冒頭10分ほどのアクションシーン、凄まじいです。 廃墟ビルの高層階から狙い撃ちされている状況なのにも関わらず、ナイフ片手に戦場に躍り出て、銃弾をかわしながら敵狙撃手を武技で次々と惨殺していくドニーイェンは […]

  • 2018.11.23

キャビン

アメリカ 2011監督 ドリュー・ゴダート脚本 ドリュー・ゴダート、ジョス・ウェドン アメリカンホラーの黄金律「阿呆な若者のグループが人里はなれた山荘で乱痴気騒ぎの末、皆殺し」を逆手にとって、あっといわせたのが本作。 いわゆる、定番の導入部をテレビカメラ越しに観察するスーツにネクタイ姿の人たちという絵、は非常に斬新だったと思います。 え、これなんの映画と、混乱させられる感覚が新鮮でした。 結局、若 […]

  • 2018.11.23

サプライズ

アメリカ 2011監督 アダム・ウィンガード脚本 サイモン・バレット まあその、作品のキャッチコピーに騙された、というか、勝手な先入観を一方的に抱いてしまった、というのはあるんです。 だって、 始まりは、二階の寝室。一匹目は、ヒツジ。 二匹目は、キツネ。 三匹目は、トラ。家に誰かが入ってきたらしい。 ですよ? なんだなんだ不条理なミステリか、サスペンスか?と思うじゃないですか。 ものすごいどんでん […]

  • 2018.11.19

ムカデ人間2

オランダ/イギリス 2011監督、脚本 トム・シックス 「2」を作ります、という事自体が、何故この題材でそうしようと思った、と聞きたくなる不可解さではあるんですが、とりあえず監督は前作に比べ、かなりアクセルふかしてきたのは確かです。 まさか前作を、あれはどこぞの映像作品で、2からが現実を描いたもの、と設定してくるとは思わなかった。 1はなんだったんだ、といいたくなるような飛ばしっぷりは計算なのか、 […]

アンノウン

アメリカ/ドイツ 2011 監督 ジャウマ・コレット=セラ 脚本 オリバーブッチャー、スティーヴンコーンウェル 素直に「あっ」と、言わされた、と言うのはありますね。 異国の地で偶発的な事故にあった後、突然自分自身の存在を、妻にすら全部否定されてしまった植物学者が、自分はいったい誰なのかを求めて右往左往するシナリオはとても刺激的でスリリングでした。  なんとなくフランティックとか思い出しま […]

幸福の罪

チェコ共和国 2011 監督 ヤン・フジェベイク 脚本 ペトロ・ヤルホフスキー 少女に対する性的暴行の嫌疑をかけられたリハビリ医を描くサスペンス。 非常に丁寧にリハビリ医の家族関係や周辺の人物が描かれていて、物語は真相を追いながらもその関係性が自然にわかる作りになっており、構成力は申し分ないように思います。 あと、とても美しい絵を撮る監督だな、と思いましたね。 特に、オープニング、湖に沈む夕日を背 […]

捜査官X

香港 2011 監督 ピーター・チャン 脚本 オーブリー・ラム この内容で邦題「捜査官X」はないだろう、とやや憤慨。 アクション映画ファンにアピールしたかったのかもしれませんが「捜査官X」のタイトルで多くの人が想像する物語とはかけ離れていることは間違いないです。 舞台は1912年の中国雲南省の田舎。 質素で平和な村で突然起こった強盗事件を巡り、ミステリタッチでストーリーは進行していきます。 私が最 […]