2012年

  • 2019.11.05

ポゼッション

アメリカ/カナダ 2012監督 オーレ・ボールネダル脚本 ジュリエット・スノーデン、スタイルズ・ホワイト シンプルに分類しちゃうなら、いわゆる「悪魔憑き」もの、になるかと思います。 この作品が特徴的なのは、実話がベースになってること、及び、ユダヤ民話に伝わる「呪われた箱」に閉じ込められた悪霊が祟りをなすホラーである、といった点でしょうか。 ただ、それが効果的に作品の差別化、独創性に貢献していたか? […]

ムーンライズ・キングダム

アメリカ 2012監督 ウェス・アンダーソン脚本 ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ わずか12歳の少年と少女の「駆け落ち」を描いたファンタスティックなコメディ。 ま、「駆け落ち」と言っちゃうと、なんだかちょっと生臭い感じですが、実際は両人を取り巻く環境からの足並み揃えた逃避行といった方が近いですね。 親であったり、仲間であったりに二人共不満を抱えて居るわけです。 そんな中、文通を重ねるうちに […]

  • 2019.04.02

リンカーン/秘密の書

アメリカ 2012監督 ティムール・ベクマンベトフ原作 セス・グレアム=スミス かの有名な米国の大統領、エイブラハム・リンカーンは実はヴァンパイア・ハンターだった!ってなトンデモ映画。 いやいやマジでありえないし、意表を突きたいのはわかるがそれも程度の問題、と呆れ返る人続出であろうことは承知の上であえて書きますけどね、これがあなた、トンデモなりに悪い出来ではなかったりもするんで侮れません。 私がま […]

  • 2019.03.28

ロード・オブ・セイラム

アメリカ 2012監督、脚本 ロブ・ゾンビ 魔女狩りで有名なマサチューセッツ州セイラムを舞台に、およそ三世紀を経て蘇る魔女の呪いを描いたホラー。 主演はおなじみロブ・ゾンビ監督の嫁、シェリ・ムーン・ゾンビ。 すでに監督デビュー作から数えて通算5作目ですが、毎回必ず出てますね、嫁。 伊丹十三と宮本信子の関係みたいなものか。 いささか例えが古いか、すまぬ。 で、肝心の内容なんですが、お得意のサイケデリ […]

インポッシブル

スペイン/アメリカ 2012監督 J・A・バヨナ原案 マリア・ベロン 2004年に発生したスマトラ島沖地震による津波被害を実話ベースで描いた作品。 カメラが追うのは偶然タイのリゾート地を訪れていたヨーロッパ人家族。 なんの予兆もなく襲ってきた濁流にすべてを飲み込まれ一家離散、その後の奇跡の再会までを5人それぞれの視点でとらえた内容です。 さて「奇跡」とか言っちゃうと、ついついどんな信じがたい出来事 […]

MUD マッド

アメリカ 2012監督、脚本 ジェフ・ニコルズ 少年二人組と、川の中州に浮かぶ無人島に隠れ住む謎の男との奇妙な交流を描いた作品。 やっぱりジェフ・ニコルズって人は優れたストーリー・テラーだなあ、とつくづく思いましたね。 まあ、定形でパターン、と言えばそうかもしれません。 訳ありな男と、男に興味津々な少年のドラマって、これまであまたの作品で使いまわされてきた設定ですしね。 ああ、ろくなことにならない […]

  • 2019.03.03

ロスト・ボディ

スペイン 2012監督、脚本 オリオル・パウロ 遺体安置所から忽然と消えた死体の謎を追うサスペンス。 結論から先に書いちゃうと、決して悪くはないんです。 悪くはないんですが、引っかかる点がいくつかあって。 それが私のこの作品に対する評価をどうにも難かしくさせてます。 まず一番疑問だったのは、死体が安置所から消えたぐらいであそこまで大々的に警察が動くか?と思える点。 前提として何かに驚いて安置所を飛 […]

  • 2019.02.28

FOUND ファウンド

カナダ 2012監督 スコット・シャーマー原作 トッド・リグニー ホラーと言うよりはシリアルキラーを題材としたサイコサスペンスと言った方がいいような気もします。 結局この作品が高く評価されたのは、殺人者をその家族、弟の目線で描写したことが目新しく写ったからじゃないかと。 ま、その点のみに着目するなら作品の切り口そのものは確かに斬新だったもしれません。 兄が殺人者であることを早々に暴露してしまうオー […]

  • 2019.02.20

家族の灯り

ポルトガル/フランス 2012監督 マノエル・ド・オリヴェイラ原作 ラウル・ブランダン ポルトガルの巨匠、オリヴェイラ監督が御歳103歳でメガホンをとり、完成させた作品。 は?103歳?と驚かれる方がほとんどだと思う。 私も最初は誤植かと思った。 監督の半分も生きてない私のような若輩からすれば、100歳越えってのがもう想像の及ばぬ未知の領域ではあるんですが、とりあえずその歳でまだ創作意欲が残ってる […]

白雪姫と鏡の女王

アメリカ 2012監督 ターセム・シン脚本 マーク・クライン、ジェイソン・ケラー、メリッサ・ウォーラック 近頃ディズニーが古典的童話をおもしろおかしく?現代的に改変してやたらヒットを飛ばしてますが、本作もその一環かな、とおもいきや、こちらは独立系の制作会社による作品のよう。 「スノーホワイト」とか似たような映画が近年あったように思うんですが、そこは気にしてないんですかね、制作陣は。 便乗しちゃえ、 […]

クロワッサンで朝食を

フランス/エストニア/ベルギー 2012監督 イルマル・ラーグ脚本 イルマル・ラーグ、アニエス・フォーブル、リーズ・マシュブフ ああ、これは若い人が見ても全く面白くないだろうなあ、とちょっと思った。 好き放題生きてきたわがままなマダムと、同郷の家政婦との心の交流を描いた作品なんですが、はっきり言って地味です。 特に劇的な展開や、涙にむせぶエンディングが待っているわけでもない。 なんだかすっきりしな […]

サイの季節

イラク/トルコ 2012監督、脚本 バフマン・ゴバディ 無実の罪で30年にわたって投獄されたイランの詩人サヘルの、妻への愛情の行く末を描いた人間ドラマ。 噂にはきいてましたが映像センス、素晴らしいの一言です。 構図といい、光の加減といい、色調といい、ああ、これはもうアートだ、と素直にため息が出た。 一幅の絵画のようだ、と賞賛される映画が古今東西には数多く存在しますが、シーンが切り替わるたびにはっと […]

ダークナイト・ライジング

アメリカ 2012監督 クリストファー・ノーラン原案 クリストファー・ノーラン、デヴィッド・S・ゴイヤー ノーラン版バットマンの3部作完結編。 前作ダークナイトの完成度があまりに凄まじかったものですから、まあ、あれを超えるのはさすがに無理だろう、と私はタカをくくってたりもしたんですが、超えられないまでも同等に近いところまでノーランは作品を練り上げてきてて、もう本当にただただ脱帽の一言。 ただですね […]

エンド・オブ・ウォッチ

アメリカ 2012監督、脚本 デヴィッド・エアー アメリカ国内でもっとも危険な街といわれるLAのサウスセントラル地区で警官を務める2人のコンビを描いた作品。 バディもの?と思う人もいるかもしれませんが、まあ大きく間違ってはいないにせよ、あえて身も蓋もない言い方をしちゃうなら、時々地上波で思い出したようにやってる「密着!警察24時」とかあの手の特番、そのまま。 もう、みんな言ってるんでしょうけど。 […]

  • 2019.01.20

私はゴースト

アメリカ 2012監督、脚本 H・P・メンドーサ 幽霊と霊媒師の交信を、幽霊の1人芝居の形式で描いたホラー。 まあ、発想は面白かった、と思います。 予算のなさをアイディアでカバーする、と言う意味では秀逸、と言ってもいいかもしれない。 自分の死を自覚できない主人公の幽霊が、実は解離性人格障害だった、という展開も興味をそそられるものがありました。 人格障害を患った女の魂はいったいどうなるのか、という答 […]

  • 2019.01.08

コズモポリス

フランス/カナダ 2012監督 デヴィッド・クローネンバーグ原作 ドン・デリーロ アメリカを代表する文豪ドン・デリーロの小説を映画化。 いやー油断してたらやってくれましたクローネンバーグ。 もうすっかりエンターティメントに徹しきってるのかな、と思いきや、この期に及んでこんなわけのわからない作品を撮ってくるとは。 とりあえずこの作品のキャッチコピーやあらすじを鵜呑みにしてはいけません。 「ウルフ・オ […]