2015年

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アヴリルと奇妙な世界

フランス/ベルギー/カナダ 2015監督 クリスティアン・デマール、フランク・エキンジ原作 タルディ もし、ガソリンエンジンによる第二次産業革命がおこらず、蒸気機関が長期間に渡って発達していたら・・という「あったかもしれないもうひとつの世界」を描いた冒険ファンタジー。 いわゆるSFのジャンルでいうところのスチームパンクですね。 昔、大友克洋が監督したアニメでスチームボーイ(2004)ってのがありま […]

リベンジャー 復讐のドレス

オーストラリア 2015監督 ジョスリン・ムーアハウス原作 ロザリー・ハム 劇場未公開、WOWOWでのみ放映された作品を、DVD化にあたって改題したもの。 もともとの邦題は「復讐のドレスコード」。 原題がTHE DRESSMAKERなんで、リベンジャーよりはドレスコードの方がまだ近いかも。 リベンジャーだと同じタイトルの映画が腐るほどあるし、内容を誤解されかねないんで、あんまり良くないんじゃ・・と […]

ロープ 戦場の生命線

スペイン 2015監督 フェルナンド・レオン・デ・アラノア原作 パウラ・ファリアス 90年代、停戦直後のバルカン半島を舞台に、国際援助組織「国境なき水と衛生管理団」の活動を描いた戦場ドラマ。 えー不勉強で恥ずかしいんですが、国際援助組織っていったいどういう機関なのか、私はよく知らなくて。 「国境なき水と衛生管理団」ってのが実在する組織なのかどうかすらもわからなければ、誰が運営してて活動費はどこから […]

リグレッション

スペイン/カナダ 2015監督、脚本 アレハンドロ・アメナーバル アメナーバル監督、久しぶりの新作で、しかもジャンルはサスペンス、ときてはこりゃ期待するな、という方が無理というもの。 私にとってフェイバリットとも言える一本、オープン・ユア・アイズ(1997)やかつて賛否両論、話題になったアザーズ(2001)をもう一度、と思ってる人は決して少なくはないと思うんですよね。 えっ、知らないって? またま […]

まともな男

スイス 2015監督、脚本 ミヒャ・レビンスキー 家族と出かけたスキー旅行で思わぬ事態に遭遇し、対処のまずさからにっちもさっちもいかなくなった中年男の焦燥を描いた人間ドラマ。 あのブラッド・ピットが設立したプランBが制作に噛んでます。 ということはなにかと一筋縄でいかない作品なのかな?と私は思ったんですが、ま、嫌な爪痕を残す映画ではありましたね。 描かれているのはごく普通の、小心者とすら言っていい […]

死の谷間

アイスランド/スイス/アメリカ/ニュージーランド 2015監督 クレイグ・ゾベル原作 ロバート・C・オブライエン 核汚染によってほぼ人類が死に絶えた近未来、独特な地形のおかげで奇跡的に環境曝露をまぬがれた谷間で偶然出会った3人の男女を描いた作品。 いわゆるディストピアSFなのかな?それともアイ・アム・レジェンド(2007)みたいな終末もの?と早とちりしてしまいがちですが、多くの人が想像しそうな荒廃 […]

  • 2019.04.05

ルイの9番目の人生

カナダ/イギリス 2015監督 アレクサンドル・アジャ原作 リズ・ジェンセン 9歳の誕生日を迎えるまでに8度の生死に関わる大事故を経験した少年ルイの、9度目の不運を描いたサスペンス。 いや、ちょっと待て、9歳になるまでに8回死にかけた、ってどれだけついてないんだよ!と事件性を疑ってしまいそうになりますが、そのどれもが不可抗力に近い出来事ばかりだというのだから呆れるやら、驚くやらで。 神は何処におわ […]

  • 2019.04.04

ゆれる人魚

ポーランド 2015監督 アグニェシュカ・スモチンスカ脚本 ロベルト・ボレスト 物語の下敷きとなっているのはアンデルセン童話の人魚姫でしょうね。 ディズニー映画等でよく知られた人魚姫ではなく、残酷で救いのない原作の方。 そこに猥雑さや下世話さ、少しばかりのエログロを加味してミュージカル仕立てとしたのが本作。 アンデルセン童話と違うのは、人魚は本来人間を捕食するもの、という設定ぐらいでしょうか。 物 […]

  • 2019.03.26

ブランカとギター弾き

イタリア 2015監督、脚本 長谷井宏紀 はて、なんでイタリアで制作されてるのに映画の舞台がフィリピンなんだろう?と疑問に思ったんですが、調べてみたら、ヴェネツィア・ビエンナーレ(現代美術の国際美術展覧会を開催してる財団)&ヴェネツィア国際映画祭が映画の制作費を全額出資してる、とのこと、なるほど納得。 詳しい来歴は知らないんですが、監督&脚本をつとめた長谷井宏紀という人、主に海外を拠点として活動し […]

  • 2019.03.23

ウィッチ

アメリカ 2015監督、脚本 ロバート・エガース 17世紀のイギリスを舞台に、人里離れた山間部に暮らす一家の崩壊を狂気で彩ったホラー。 物語の核にあるのは敬虔なキリスト教徒である家族の盲信と混迷。 元々この一家、村に住んでたんですが、宗教観の違いから教会を離れて自給自足の生活を選んだ、という経緯がありまして。 自分の信じる道のために家族全員に田舎暮らしを強要する父親がまず居るわけです。 ところがで […]

  • 2019.03.23

エヴォリューション

フランス/スペイン/ベルギー 2015監督 ルシール・アザリロヴィック脚本 ルシール・アザリロヴィック、アランテ・カヴァイテ 少年と、その母親ぐらいの年令の女性しか住んでいない奇妙な島での、禁忌に縛られた謎の生活を描いたスリラー。 なぜ父親が居ないのか、なぜ老人は存在しないのか、一切語られる事はありません。 描かれているのは数人の母親と少年たちの、どこか風変わりな日常の風景。 いわく、子供は海に潜 […]

皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ

イタリア 2015監督 ガブリエーレ・マイネッティ脚本 ニコラ・グアリャノーネ、メノッティ イタリア発の超人ヒーローもの。 永井豪が原作を務め、70年代に日本で放映されたロボットアニメ「鋼鉄ジーグ」の名がタイトルに冠されていますが、内容に直接的な関係はありません。 どうやら鋼鉄ジーグ、イタリアでも放映されて人気を博したようで、今作の場合、ジーグの存在自体が「アイコン」として使われている、というのが […]

  • 2019.03.20

人生タクシー

イラン 2015監督、脚本 ジャファル・パナヒ イラン政府から20年間の映画監督業禁止令と海外渡航禁止令を下されているパナヒ監督が「じゃあ、映画じゃなきゃいいんだろ?」とばかりに開き直って撮影に臨んだドキュメンタリータッチな一作。 80年代初頭に笑福亭鶴瓶が「突然ガバチョ!」というテレビ番組でタクシー運転手に扮し、乗り込んでくる色んなゲストとフリートークに興じる、という企画があったのをご存知な方は […]

  • 2019.03.19

スイッチ・オフ

カナダ 2015監督 パトリシア・ロゼマ原作 ジーン・へグランド 人里離れた山奥で、父親と3人で暮らす姉妹の「停電後」のサバイバルを描いたSF。 作中で特に言及されてないんでよくわからないんですが、やけにテクノロジーが進化してるんで、多分、少し未来のお話なんだろうと思います。 先端科学技術が汎用化してるんで山奥に居てもさして困らない、という設定。 ただそんな快適な生活も、電気の供給があってこそ。 […]

  • 2019.03.17

グリーンルーム

アメリカ 2015監督、脚本 ジェレミー・ソルニエ 売れないパンクバンドがツアーの最中に予定外のライブハウスで演奏したら、偶然楽屋で殺人を目撃してしまい、籠城する羽目になる、というお話。 なんで籠城するのか、というと、そのライヴハウス、オーナーぐるみでネオナチにかぶれた政治運動をやっていたから、なんですね。 つまり、なんか思想絡み、運動絡みの殺人事件であって、結社としてはそれを秘密裏に処理したい、 […]

  • 2019.03.17

アメリカン・ヒーロー

アメリカ 2015監督、脚本 ニック・ラブ ぶっちゃけ、なんだかよくわからん映画でしたね。 主人公メルヴィンは自堕落で怠惰な生活をおくるバツ1の遊び人。 別れた妻の元にいる息子にすら裁判所から接近禁止令がくだされるほど。 そんな彼が、ある日、一念発起して真人間になろうとするんですが、そのために何をしたのか、というと近隣でドラッグを売りさばく悪党どもに戦いを挑むこと。 なぜ彼にそんなことが出来たのか […]

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う

アメリカ 2015監督 ジャン=マルク・ヴァレ脚本 ブライアン・サイプ 妻を不慮の事故で失った男の、これまでの自分を見つめなおす日々を描いた作品。 私が独特だなあ、と思ったのは、妻が死んでも一向に感情を揺さぶられず、涙ひとつこぼれてこない自分を懐疑的に思うところから物語が幕を開ける、という設定。 だいたいこの手のパターンの映画って、絶望の淵に追いやられた人間が、いかにもう一度歩み出すためのきっかけ […]

エル・クラン

アルゼンチン 2015監督 パブロ・トラペロ脚本 パブロ・トラペロ、フリアン・ロヨラ 軍事政権が崩壊し、民主化へと移行しつつある1980年代のアルゼンチンを舞台に、軍の要職にあった父親とその一家の「変化に取り残された日常」を描いた一作。 なんといってもこの物語が実話を元にしている、というのが驚きでしたね。 というのも父親、新しい政権が誕生し、当時の軍部はほぼ解体に追い込まれているというのに「新政権 […]

  • 2019.03.15

コードネーム U.N.C.L.E.

イギリス 2015監督 ガイ・リッチー脚本 ガイ・リッチー、ライオネル・ウィグラム 60年代後半に人気を博したアメリカのテレビドラマ「0011ナポレオン・ソロ」を映画化した作品。 東西冷戦時代にアメリカとソビエトの腕利きスパイが国家間の利害を超えて手を組み、巨悪に立ち向かう、といった内容なんですが、これが想像していた以上におもしろくてびっくり。 ベースにあるのは007シリーズに代表される「非情な世 […]

  • 2019.03.14

彷徨える河

コロンビア/ベネズエラ/アルゼンチン 2015監督、脚本 シーロ・ゲーラ アマゾン川流域に唯一人生き残る滅ぼされた部族のシャーマンと、1人のドイツ人民俗学者の「幻の花ヤクルナ」を探す旅を描いた作品。 見進めていくとだんだんわかってくるんですが、この物語は2つの時系列が存在してまして。 ひとつは、病にその身を侵されてヤクルナでしか回復は見込めないと告げられた民俗学者とシャーマンの道行きを追うエピソー […]

マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ

アメリカ 2015監督、脚本 レベッカ・ミラー 人の旦那と恋仲になり、強引に略奪婚してみたものの、数ヶ月でうまくやっていけないことを悟り、なんとか元嫁と復縁させようとする主人公マギーの企みを描いたコメディ。 あらすじを読む限りでは、あ、なんか面白そう、と思いません? いったいどんな計画を立てたら、元ザヤに戻ったりするんだろうと。 まあ、普通に考えて無理ですよね。 男の側が心変わりする、というならま […]

  • 2019.03.13

フィッシュマンの涙

韓国 2015監督、脚本 クォン・オグァン 製薬会社の臨床実験の結果、頭部が魚に変貌してしまった男の悲哀を描く一作。 いわゆる「治験バイトに行ったら副作用で魚人間になってしまった」っていう都市伝説みたいなネタが物語の核となるアイディアなわけです。 え?ああはい、みなさんがおっしゃりたいことはわかります、ええ分かりますとも。 ありえねえ。 クトゥルフ神話に出てくる「深きものども」じゃないんだから、っ […]

  • 2019.03.12

タンジェリン

アメリカ 2015監督 ショーン・ベイカー脚本 ショーン・ベイカー、クリス・バーゴッチ まず驚きなのはiphone5s3台でこの映画を撮った、という事実でしょうね。 そりゃちゃんとしたカメラじゃないからハレーション起こしてたり、時折ノイズや斜線がはいったりはしてるんですが、それでもアナログ時代、特にVHSビデオで再生する昔の映画に比べたらはるかに映像はキレイ。 さらに私が感心したのは手ブレ全開なP […]

フレンチ・ラン

フランス/アメリカ 2015監督 ジェームス・ワトキンス脚本 ジェームス・ワトキンス、アンドリュー・ボールドウィン CIAのはみ出し捜査官が、スリで生計を立てている小僧を相棒に、爆弾テロ事件の犯人を追うサスペンスタッチのアクション映画。 2015年という公開年を考えるなら、色々タイムリーだったんだろうなあ、とは思います。 サン=ドニ地区の商業施設で同時多発テロとかありましたもんね。 極右政党をテロ […]

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