50年代以前

汚名

アメリカ 1949監督 アルフレッド・ヒッチコック脚本 ベン・ヘクト メロドラマ仕立てのスパイもの。 ド素人の女にアメリカのスパイである男が、潜入捜査を強いるお話。 普通なら「なんで私がそんなことしなきゃいけないの!」って揉めるところですが、女、アメリカのスパイに惚れちゃってるんですよね。 あなたのためなら・・・みたいな感じで容疑者の家に入り込むわけです。 女を惚れさせてしまうテクニックそのものが […]

暗黒街の弾痕

アメリカ 1937監督 フリッツ・ラング原作 ジーン・タウン、グレアム・ベイカー 実在したカップル、ボニー&クライドを映画化した初めての作品と言われてます。 二人を描いた映画としては、アメリカン・ニューシネマの先駆けと名高い、俺たちに明日はない(1967)があまりにも有名ですが、私は未見。 見なきゃなあ、とは思うんですが、今回この作品に触れて、未見リストの優先順位は確実に下がりましたね。 かように […]

  • 2019.11.20

断崖

アメリカ 1941監督 アルフレッド・ヒッチコック原作 フランシス・アイルズ 自分は殺されるのではないか・・と疑心暗鬼に陥る女の恐怖を描いたサスペンス。 ちなみに物語がサスペンス色を帯びてくるのは残り30分ぐらいからです。 えっ、じゃあそれまでは何をやってるの?というと、主人公夫婦の暮らしぶりを出会いから結婚、新婚生活まで、じっくりと追っていたりする。 なのでなんの予備知識もなくこの映画を見た人は […]

甘い生活

イタリア/フランス 1959監督 フェデリコ・フェリーニ脚本 フェデリコ・フェリーニ、エンニオ・フライアーノ、トゥリオ・ピネッリ、ブルネッロ・ロンディ ゴシップ記者、マルチェロの狂騒的で乱痴気な日々を断片的に描いた風変わりな作品。 いや、風変わりと思ってるのは実は私だけで、識者の皆様方はきっとまるで違う見方をされてるんでしょうけど、これねえ、185分という長丁場を頑張ってクリアして最初に思ったのは […]

  • 2019.10.24

バルカン超特急

イギリス 1938監督 アルフレッド・ヒッチコック原作 エセル・リナ・ホワイト ヒッチコック、イギリス時代の傑作として名高い作品。 列車で同席していた老婦人が忽然と消えてしまうも、周りの人間は誰ひとりとして「そんな婦人は居なかった」と証言し、主人公である女性は大混乱、果たしておかしいのは主人公か?それともなんらかの陰謀が列車ぐるみで進行しているのか?ってなサスペンス。 いやもうね、普通に面白くてび […]

  • 2019.10.08

郵便配達は二度ベルを鳴らす

イタリア 1942監督 ルキノ・ヴィスコンティ原作 ジェームズ・M・ケイン あまりに邦題がかっこいい、イタリアの巨匠ルキノ・ヴィスコンティの処女作。 しかしながらなぜか原題はイタリア語でOSSESSIONE。 これ、妄執って意味らしいですが、なんで原作通りのタイトルにしなかったのか?というと、制作側が原作者に許可を取らずに映像化したから、らしいです。 1940年代の著作権がどうなっていたのかはしり […]

知りすぎていた男

アメリカ 1956監督 アルフレッド・ヒッチコック脚本 ジョン・マイケル・ヘイズ、アンガス・マクファイル ヒッチコック、イギリス時代の監督作「暗殺者の家」を自らリメイクした作品。 いわゆる、巻き込まれ型サスペンスなわけですが、時代を反映してか、どことなくスパイものっぽい質感もあり。 登場するのは割と間抜けなスパイだったりはするんですけどね。 そこ、間違えるか!?みたいな。 で、結果的にスパイと関わ […]

  • 2019.09.04

恐怖省

アメリカ 1944監督 フリッツ・ラング原作 グレアム・グリーン バザーでケーキを貰ったばかりに、思わぬ陰謀へと巻き込まれる羽目になる男を描いたサスペンス。 舞台は第二次世界大戦下のイギリス。 主人公は療養のため、ロンドンに向かう途中。 序盤から色々と謎めいてます。 妙な占い師が登場してきたり、電車で盲目の男にケーキを奪われそうになったり。 何が起こってるのか、謎を追求しようとするとなぜか周りで人 […]

レベッカ

アメリカ 1940監督 アルフレッド・ヒッチコック原作 ダフネ・デュ・モーリア 財産家な英国紳士の元へ後妻としてやってきた女の、予期せぬ災禍を描いたサスペンス。 ちなみに前半、ほぼサスペンス色はありません。 金だけは持ってそうな婆さんの身の回りの世話をして糊口をしのぐヒロインと、英国紳士マキシムとの出会い、恋心の芽生え、あれよあれよと結婚、の流れで尺が消費されてます。 なんだこの灰かぶり姫というか […]

  • 2019.08.27

死刑執行人もまた死す

アメリカ 1943監督 フリッツ・ラング脚本 ベルトルト・ブレヒト、フリッツ・ラング、ジョン・ウェクスリー 死刑執行人と異名をとるナチスドイツ占領下のチェコ副総督、ラインハルト・ハイドリヒ暗殺事件に端を発する騒動を描いたサスペンス。 いやーもう、何事か、ってな面白さです。 最初はね、反戦映画なのかな?と思って見てたんですよ。 プラハで活動するレジスタンスの一員であり、暗殺犯である男がゲシュタポに追 […]

カビリアの夜

イタリア 1957監督 フェデリコ・フェリーニ脚本 フェデリコ・フェリーニ、エンニオ・フライアーノ、トゥリオ・ピネッリ 幾度となく男に騙され続けてきた娼婦の「それでももう一度男を信じてみたい」という気持ちを描いた悲喜劇。 もう、それがすべてですね、この映画。 細かなストーリーとかあらすじとかあれこれ書く必要は全然ないというか。 まずはなんといってもジュリエッタ・マシーナの圧倒的な存在感。 精神薄弱 […]

めまい

アメリカ 1958監督 アルフレッド・ヒッチコック原作 ピエール・ボワロー、トーマス・ナルスジャック 高所恐怖症を患ったせいで退職を余儀なくされた元警察官が、友人の頼みで友人の奥さんの素行を調査することになるが、そこには人知を超えたミステリが・・・ってなサスペンス。 前半の展開は見ごたえたっぷりなものの、いささか題材の古さを感じたりもします。 というのも友人の奥さんマデリン、どうやら自殺したひいお […]

裏窓

アメリカ 1954監督 アルフレッド・ヒッチコック原作 コーネル・ウールリッチ 偶然知り得た隣アパート住人の不可解な行動に、殺人事件を疑う主人公の焦燥と困惑を追ったサスペンス。 さて、主人公のジェフですが、事故で左足を骨折しており、自宅から動くことが出来ません。 唯一の気晴らしは、自宅の窓から向かいのアパートに暮らす人達の様子を眺めることだけ。 そんなある日、向かいのセールスマンとおぼしき男の妻が […]

イタリア 1954監督 フェデリコ・フェリーニ脚本 フェデリコ・フェリーニ、エンニオ・フライアーノ、トゥリオ・ピネッリ 粗暴で孤独な大道芸人の男と、その男に買われた薄弱の女の旅路を描いたフェリーニの最高傑作と名高い1作。 いわゆる「世の埒外に生きる人間たちの物語」と言っていいでしょうね。 主人公の大道芸人ザンパノ、怪力自慢だが人付き合いが下手で、酒飲んでしょちゅう暴れたり、小さな盗みを平気でやった […]

  • 2019.04.11

青春群像

イタリア/フランス 1953監督 フェデリコ・フェリーニ脚本 フェデリコ・フェリーニ、エンニオ・フライアーノ、トゥリオ・ピネッリ 戦後間もないイタリアの田舎町に暮らす5人の若者の、享楽的な日々を描いた青春ドラマ。 巨匠フェリーニの初期重要作などと言われてますが、えー、結論から言ってしまおう。 すまない、大して面白いと思えなかった。 作品で主に描かれているのは若造5人組のダメっぷりなんですけどね、こ […]

  • 2019.04.02

白い酋長

イタリア 1951監督、脚本 フェデリコ・フェリーニ原案 ミケランジェロ・アントニオーニ 新婚旅行で訪れたローマで、憧れの映画スターに会った新妻がなし崩し的に映画のロケ地にまで連れて行かれ、宿に帰れなくなってしまうドタバタを描いたコメディ。 いわゆる巻き込まれ型のお笑いなんですけど、これがとても70年前の作品とは思えぬ面白さで。 フェリーニ初監督作品らしいんですが、なんかもう完成しちゃってる、と私 […]

三つ数えろ

アメリカ 1946監督 ハワード・ホークス原作 レイモンド・チャンドラー レイモンド・チャンドラーの処女長編であり、傑作と名高い「大いなる眠り」を映画化した作品。 監督はハリウッド史上、最高の名監督と評されるハワード・ホークス。 主演はトレンチコートに紙巻たばこのスタイルが一世を風靡した往年のトップスター、ハンフリー・ボガート。 もうね、三拍子も四拍子もそろった完璧な布陣の作品なわけです、これ。 […]

大人は判ってくれない

フランス 1959監督 フランソワ・トリュフォー脚本 フランソワ・トリュフォー、マルセル・ムーシー 「勝手にしやがれ」とほぼ同時期に発表されたヌーヴェル・ヴァーグの幕開けを飾る作品。 両親の不和に悩み、自分の居場所を見つけられない少年の転落をつづった物語なんですが、私がまず驚いたのは全く古さを感じられないこと、でしたね。 なんせ59年の映画なんで当然モノクロなんですが、モノクロであることが何故かレ […]

勝手にしやがれ

フランス 1959監督、脚本 ジャン=リュック・ゴダール いわずとしれたヌーヴェルバーグの代表的作品。 自動車泥棒のミシェルと、アメリカ人女性パトリシアの恋愛とも割り切った関係とも言いきれぬ数日間を切り取った作品ですが、ああ、こりゃ映画史に名を残すはずだわ、と今更ながら納得した次第。 すごい数の作品がここから影響受けてる、ってのが見てるだけでわかりますね。 ジャンプカット、手持ちカメラでの街頭撮影 […]

  • 2019.03.22

カリガリ博士

ドイツ 1919監督 ロベルト・ウィーネ脚本 ハンス・ヤノヴィッツ、カール・マイヤー あらゆるホラー、スリラー映画の原点と言われる一作。 淀川長治氏の解説によると、ドイツ表現主義の代表的作品とのこと。 ドイツ表現主義ってのが私はよくわからないんですが「ヒトラーがドイツの先鋭的な文化を何もかも破壊してしまった」という口述から想像できるものはいくつかあったりはしますね。 ま、そこはお詳しい方にお任せす […]

  • 2019.03.04

メトロポリス

ドイツ 1926監督 フリッツ・ラング脚本 フリッツ・ラング、テア・フォン・ハルボウ 言わずと知れたSF映画の原点であり金字塔。 私が見たのはアメリカ向けに再編集された1時間20分程度のものなんですが、いやはやそれでもこの出来栄えには驚かされましたね。 とても大正15年に制作された映画だとは思えない。 まずなんといっても凄いのはそのビジュアルでしょうでね。 2026年の近未来を描いた作品なんですが […]