70年代

1/3ページ

わらの犬

アメリカ 1971監督 サム・ペキンパー原作 ゴードン・M・ウィリアムス イギリスの片田舎に越してきた学者夫婦を見舞う、予期せぬ惨劇を描いたバイオレンス。 なんといってもこの作品、見どころはラスト数十分に尽きる、と言っていいでしょう。 描写されているのは小心者で争いを嫌う夫が、身の危機を感じ、別人格が乗り移ったかのように豹変するシークエンス。 今更あえて書き連ねるまでもなく主演のダスティン・ホフマ […]

カンバセーション・・・盗聴・・・

1973 アメリカ監督、脚本 フランシス・フォード・コッポラ プロの盗聴屋が請け負った仕事の内容に疑念を抱き、徐々に妄想に囚われだすお話。 70年代の映画なんで今の尺度で測る事は難しいかと思うんですが、まず単純に私が疑問だったのは、プロの盗聴屋というのは真っ当な仕事なのか、それとも裏稼業なのか?という点。 探偵が盗聴やらかすシーンとか、映画にはよく出てきますが、大抵は非合法だったような気が私はする […]

地獄の黙示録

アメリカ 1979監督 フランシス・フォード・コッポラ脚本 フランシス・フォード・コッポラ、ジョン・ミリアス 軍規を守らず、ベトナムのジャングル奥地で私設軍隊を率いるまでに増長したカーツ大佐を暗殺すべく、軍上層部より密命をうけたウィラード大尉の戦場探索行を描いた戦争映画。 ちなみに私が見たのは特別完全版と題されたDVDなんですが、まー長い。 恐るべき長さ。 なんせ3時間22分ときた。 3時間超えで […]

  • 2019.10.29

イレイザーヘッド

アメリカ 1976監督、脚本 デヴィッド・リンチ すごい、すごいとは聞いていましたが、まさかここまでの作品だとは思ってなかったですね。 いやー狂ってるわ。 もうシナリオとかストーリーとかなんの判断基準にもならないですから。 そんじょそこらのホラーやスプラッターじゃあ太刀打ちできないことも間違いない。 気持ち悪さ、薄気味悪さに形を与えるとしたらこうなるんじゃないか?とすら思ったりした。 非情に実験的 […]

  • 2019.07.28

悪魔の棲む家

アメリカ 1979監督 スチュアート・ローゼンバーグ原作 ジェイ・アンソン 数ある幽霊屋敷をテーマにした作品の中でも、アメリカで最も注目されたのがこの一作じゃないか?という気がしますね。 それが証拠に公式、非公式を含めてリブート作品や続編がこれまでに18本ってんだから、つくづく尋常じゃない。 最近じゃあ2005年にリメイクが発表されてますよね。 いったいどれだけの人がこの映画に触発されたんだ?とい […]

荒野のストレンジャー

アメリカ 1972監督 クリント・イーストウッド脚本 アーネスト・タイディマン イーストウッド、監督業第二作目にあたる西部劇。 一言半句で紹介するなら「変な西部劇」といったところでしょうか。 今や世界的大監督と言ってもいいイーストウッドも一日にして成らず、をなにやら実感したり。 ま、突き詰めるならイーストウッドのせいだけではないんでしょうけどね、本人主演も務めてますし、少なくともどういう作品にした […]

  • 2019.05.01

サイレント・ランニング

アメリカ 1972監督 ダグラス・トランブル脚本 デリック・ウォッシュバーン、マイケル・チミノ、スティーブン・ボチコー 地球から緑が消えた未来、宇宙ステーションで失われた植物の栽培に従事する4人の乗組員たちを描いたSF大作。 なんとも独特なプロットだなあ、と思いますね。 環境破壊に対する批判が声高に叫ばれた、70年代ならではのペシミスティックなSFかとは思いますが、それを未来の地球上ではなく、宇宙 […]

  • 2019.04.05

ファンタズム

アメリカ 1979監督、脚本 ドン・コスカレリ 不気味で人間離れした霊園の管理人と少年の対決を描いて人気を博した、知る人ぞ知るカルトホラー。 予想外にヒットしちゃったものだから、同名のシリーズが現時点で5作目まで作られてます。 ほとんど監督であるドン・コスカレリのライフワークになっちゃってる、と言っても過言ではない。 ていうか、いいのか?これをライフワークにしちゃって?と個人的には思わなくもないで […]

  • 2019.04.05

サランドラ

アメリカ 1977監督、脚本 ウェス・クレイヴン 「エルム街の悪夢」「スクリーム」で名を挙げたウェス・クレイヴン初期のホラー。 後年、アレクサンドル・アジャが原題「ヒルズ・ハブ・アイズ」のタイトルでリメイクしたことでも有名。 ていうかなんで邦題が「サランドラ」なんだろう?と。 あれこれ調べてみたんですが、サランドラを意味する英単語って存在しなくて、地名ならイタリアのバジリカータ州における共同体の名 […]

ダーティハリー2

アメリカ 1973監督 テッド・ポスト原案 ジョン・ミリアス 世間ではあんまり評価の高くない第2作目なわけですが、リアルタイムで見てないせいもあってか、別にそれほど悪くもない、というのが正直な感想。 今回ハリー・キャラハン刑事が追う容疑者は同僚の白バイ警官。 いわゆる、法でさばけぬ悪を自らの手でもって天誅下します、という独善的な正義の執行者と対立するわけですが、まあ、今となってはよくあるパターンと […]

  • 2019.03.26

ストーカー

ロシア 1979監督 アンドレイ・タルコフスキー原作 ストルガツキー兄弟 ある日突然、街中に現れた不可侵領域「ゾーン」への侵入を試みる男たちの物語。 さて、ゾーンが一体なんであるのか、詳しくは作中で語られていません。 隕石の落下後に産まれた空間だとか、そうじゃないとか。 わかっているのは何も知らずにゾーンに侵入すると、帰ってこれなくなる、ということだけ。 目に見えるままに進んでいては目的地にたどり […]

  • 2019.03.26

ホーリー・マウンテン

アメリカ/メキシコ 1973監督、脚本 アレハンドロ・ホドロフスキー カルト映画の金字塔として名高い一作。 ホドロフスキーの代表作としてこの映画を挙げる人も結構いたり。 まあ、ぶっちゃけ狂ってますよね、思わず笑ってしまいそうになるレベルで。 普通に映画を見る感覚で視聴に望むとあっけにとられるか、ついていけなくなって途中で再生ストップが関の山。 なんせオープニング、魔術師みたいな風貌の男性(錬金術師 […]

  • 2019.03.26

ハネムーン・キラーズ

アメリカ 1970監督、脚本 レナード・カッスル アメリカ犯罪史上にその名を残す、レイ&マーサの殺人鬼カップルをモデルとして制作された実話ものサイコ・サスペンス。 カルト的人気を得て、これまでタイトルを変え3度リメイクされてます。 いちばん有名なのはジョン・トラボルタが刑事役で出演したロンリーハート(2006)でしょうかね。 私は未見なんですけど。 余談ですがヌーヴェル・バーグの旗手、フランソワ・ […]

ダーティ・ハリー

アメリカ 1971監督 ドン・シーゲル脚本 ハリー・ジュリアン・フィンク、R・M・フィンク、ディーン・リーズナー みなさんご存知、70年代に刑事ものブームを巻き起こし、イーストウッドの名を不動のものにした有名作。 今回久しぶりに見直してみたんですけど、あーやっぱりこの映画は良く出来てる、と感心することしきり、でしたね。 はみ出し刑事の捕物を描くにあたって、お手本となる仕上がりだ、とつくづく思った。 […]

白い家の少女

カナダ/フランス/アメリカ 1977監督 ニコラス・ジェスネール原作 レアード・コーニッグ イギリスからアメリカの閉鎖的な村に引っ越してきた父娘の「奇妙な生活」を描いたスリラー。 何が奇妙か?というと13歳の少女が学校にも通わず、いつも家にいること、そして居るはずの父親が一向に見当たらないこと。 おせっかいな大家やその息子の干渉で、徐々に真相が明らかになっていくんですが、怖い、というより、どこか物 […]

オードリー・ローズ

アメリカ 1977監督 ロバート・ワイズ原作&脚本 フランク・デ・フェリッタ リインカネーション(輪廻転生)を題材とした作品。 事故死した娘の生まれ変わりがあなた達の娘だ、と迫る壮年男性と、それを決して認めようとしない主人公一家の諍いが主に描かれてるんですが、まあ、さすがに今となってはテーマが古びて感じられる、というのはどうしたってありますね。 根底にあるのは科学を絶対的に信奉する常識人と、科学だ […]

  • 2019.02.26

ファンタスティック・プラネット

フランス/チェコ 1973監督 ルネ・ラルー原作 ステファン・ウル シュールで幻想的な作風が高く評価されているフランスのアニメーション作家ルネ・ラルーの代表作と言われる一本。 ドラーク族と呼ばれる半漁人の親玉みたいな異星人が、人間をペットとして飼いならす世界を描いた、余所の天体の物語です。 なぜ他の星に人間が居るのか、なにゆえそのような関係性が成立してしまっているのか、作中では一切説明がありません […]

オーメン

アメリカ 1976監督 リチャード・ドナー脚本 デヴィッド・セルツァー エクソシストの後追いな印象は免れませんが、キリスト教圏における邪なる存在を子供の姿でもって具象化して見せた傑作でしょうね、やはり。 なんだかんだいって子供って、無垢なる存在である反面、動物的ですから。 大人が子供の躊躇なき残酷さに戸惑う心理を上手にくすぐってるのは間違いない。 ま、遡るなら「光る眼」とか、志向性の似た作品は過去 […]

  • 2019.02.22

悪魔のいけにえ

アメリカ 1974監督 トビー・フーパー脚本 トビー・フーパー、キム・ヘンケル スラッシャームービーの礎となった作品として有名な一作。 いまやド定番すぎて誰もやらない「アホな男女数人がパーティ気分で田舎に出かけたら、気の触れた殺人鬼がいて全員惨殺」を最初にやったのがこの作品か、と思うとなにやら感慨深かったりはしますね。 まあ、この作品に登場するのは格別アホな男女、ってわけでもないんですけど。 スト […]

  • 2019.02.10

アタック・オブ・ザ・キラートマト

アメリカ 1978監督 ジョン・デ・ベロ脚本 コンスタンチン・ディロン、J・スティーブン・ピース バカ映画として名高い脱力系カルトムービー。 ある日突然トマトが人を襲い出し、全米は上へ下への大騒ぎ、ってな内容なんですが、まーある程度予想してはいたものの、想像を超えて色々と大変なことになっててほんと唖然とした。 そもそもなぜトマト?という点からしてわけがわからないんですが、その肝心のクリーチャーとし […]

ウィッカーマン

イギリス 1973監督 ロビン・ハーディ脚本 アンソニー・シェイファー 下界から途絶したスコットランドの私島で起こった、少女の行方不明事件を題材にしたスリラー。 さしずめ日本の探偵小説で言うところの横溝正史「獄門島」「悪霊島」あたりを想像してもらえればしっくりくるのでは、と思ったりもします。 金田一耕助の役割を果たすのは主人公ハウイー巡査。 ただし、この作品の場合、ミステリ色はあまり濃くなく、どち […]

  • 2019.02.03

チェンジリング

カナダ 1979監督 ピーター・メダック原作 ラッセル・ハンター 幽霊屋敷ものの大傑作、と呼んでさしつかえないと思います。 派手な血飛沫や、惨殺描写にグロなシーン等は一切なく、どちらかといえば古典的な演出を遵守した作品なんですが、これがもう半端じゃなく怖い。 たいていのホラーには免疫のあるやさぐれたオッサンですら何度見ても震え上がってしまうんだから、これを本物と呼ばずして何を本物と呼ぶのか、と言う […]

ヘルハウス

イギリス 1973監督 ジョン・ハフ原作 リチャード・マシスン いわゆる現代的な幽霊屋敷ものの起点となった作品として有名なホラー。 スピルバーグの「ポルターガイスト」はこの作品がなければ産まれなかった、なんて賛辞もよく見かけますが、まあ否定するほどではないにせよ、あんまり期待しすぎても痛い目を見そうな気がしなくはありません。 屋敷の謎を探るために物理学者と霊媒師がチームを組んで乗り込む、というこの […]

  • 2019.01.31

アンドロメダ・・・

アメリカ 1971監督 ロバート・ワイズ原作 マイケル・クライトン 人工衛星に付着して地球上に持ち込まれた謎の病原体、アンドロメダ株菌による人類滅亡の危機を描いた感染パニックもの。 当時の国家レベルでの危機防衛の描き方、地下研究施設を描写する上での厳格な細部へのこだわり、科学的考察をないがしろにしない病原体の正体へのアプローチ等、徹底したリアリズムの追求が見事という他ありません。 ここまでやるのか […]

1 3