80年代

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  • 2020.02.01

ザ・バニシング-消失-

オランダ/フランス 1988監督 ジョルジュ・シュルイツァー原作 ティム・クラッペ ドライブインで忽然と姿を消した妻を、3年に渡り探し続ける夫の顛末を描くサスペンス。 さて、消えた女を探すお話というと、古今東西に溢れかえっていてその歴史を追うだけでも一苦労だったりしますが、古いところだとヒッチコックのバルカン超特急(1938)やポランスキーのフランティック(1988)あたりが私は印象に残ってまして […]

デューン/砂の惑星

アメリカ 1984監督 デヴィッド・リンチ原作 フランク・ハーバート 大河SF小説として名高い6部作を映像化した作品。 ホドロフスキーが73年に着手するも、制作中止に至ったとか、リドリー・スコットが降板したとか、色々逸話が残ってる映画ですが、それにしたってデヴィッド・リンチはねえだろう、と少し思ったりもします。 だってイレイザー・ヘッド(1976)やエレファント・マン(1980)の人ですよ? 全然 […]

  • 2019.09.30

台北ストーリー

台湾 1985監督 エドワード・ヤン脚本 エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェン、チュー・ティエンウェン 幼馴染のカップル二人の、心のすれ違いを描いた大人の恋愛映画。 台湾ニューシネマの一角を担うエドワード・ヤン監督長編2作目にあたる作品ですが、私はこれまで台湾映画を一本も見たことがないので、監督の作風はおろか、ニューシネマがなんたるかも知りません。 軽く調べてみたところによると、70年代、ほぼ死に […]

  • 2019.09.13

SF核戦争後の未来・スレッズ

イギリス 1984監督 ミック・ジャクソン脚本 バリー・ハインズ もしイギリスが核攻撃を受けたら、その後、どのような惨状が待ち受けているのか?をシュミレートしたBBC制作のテレビ映画。 監督は後にボディガード(1992)で世界的ヒットをとばしたミック・ジャクソン。 いやはや驚きましたね。 ケビンとホイットニーの気恥ずかしくなるようなラブストーリーを撮ったお人が、こんな超硬派な作品で監督デビューして […]

ラスト・コンフリクト

香港 1988監督 レイモンド・リー ネットをうろうろしても詳しい情報があんまりなくて、監督以外のスタッフが誰なのかさっぱりわからない状態なんですが、どうやらテレビドラマ用に撮られた作品のよう。 なんだかVTR画像みたいだなあ、と思ったんだよ。 やはりか。 ま、この時代のドニー・イェンに過剰な期待をしてはいけないのはわかりきってるんですが、それでもなお注目すべき点があるとするならバディ役としてチャ […]

  • 2019.05.11

ヘル・レイザー

イギリス 1987監督、脚本、原案 クライヴ・バーカー 御大スティーブン・キングも諸作を絶賛した90年代きってのホラー作家、クライヴ・バーカーの初監督作品。 10数年ぶりぐらいに見直してみたんですが、いやね、普通にうまいんでびっくりしましたね。 作家がメガホン握って成功するケースって、殆ど無いように思うんですが、クライヴ・バーカーに限っては数少ない成功例、と言えるかもしれません。 自らイラストやフ […]

スペースボール

アメリカ 1987監督 メル・ブルックス脚本 メル・ブルックス、トーマス・ミーハン、ロニー・グレアム ニューヨークの喜劇王、メル・ブルックスが仕掛けたスター・ウォーズのパロディ映画。 もう、ほんとにバカだなあ・・・としか言いようがないですね。 こういうのって、やっぱりアメリカ人の感覚だよなあ、とも思います。 日本じゃまずやらないですもんね。 例えば黒沢監督の「七人の侍」のパロディとか、最近なら北野 […]

ブルーベルベット

アメリカ 1986監督、脚本 デヴィッド・リンチ デヴィッド・リンチと言えば必ず名前の上がる一作ですね。 当時はカルト映画扱いする人も大勢いましたが、今改めて見ると、それほどでもない、というのが正直なところ。 筋立てはおおむねサスペンス。 特に仰天のオチが待ち受けてるわけでもなく、神経を逆なでするような鬼気迫る心理ドラマが展開されるわけでもない。 さらに言うなら主人公の青年がストーリー序盤で拾った […]

アタメ

スペイン 1989監督、脚本 ペドロ・アルモドバル 衣食住を得るために、確信犯的に精神病院へ入退院を繰り返す男の恋路を描いた屈折系ラブロマンス。 この作品が一風変わってるのは、主人公リッキーの女性に対するアプローチの仕方が完全に犯罪なことでしょうね。 リッキー、このままじゃいかん、と一念発起してまともに生きていこうとするんですけどね、最初にやらかしたのが、かつて縁のあった女優マリーナの自宅へ侵入し […]

大災難P.T.A.

アメリカ 1987監督、脚本 ジョン・ヒューズ 感謝祭の夜、出張先から家族のもとに帰ろうとするサラリーマンを待ち受ける、不運の連続を描いたコメディ。 邦題のP.T.A.は原題であるPLANES, TRAINS & AUTOMOBILESの頭文字をとったもの。 なんだかいまいち意図の汲み取りにくいひねり方だなあ、と。 PTAというと日本じゃ別の意味にもとられかねない、と思うんですがまあ、いい […]

  • 2019.03.26

1984

イギリス 1984監督 マイケル・ラドフォード原作 ジョージ・オーウェル 1949年に発表された、ディストピアSFの嚆矢とも言われるオーウェルの小説を映画化した作品。 1956年に一度映画化されてるんですが、そちらは未見。 どっちかというと1956年度版のほうが評価は高いみたいですね。 はたしてこの作品をリメイクと呼んでいいのかどうか、調べた限りでは不明。 本作の場合、小説の舞台となる1984年に […]

  • 2019.03.24

ザ・ゲート

カナダ 1988監督 ティボー・タカクス脚本 マイケル・ナンキン 庭に偶然空いた穴から悪魔らしき怪物がわさわさ這い出てきててんやわんや(死語)って映画。 さて、なぜ庭の穴から怪物が這い出てきたのか? それはひとえに悪魔を召喚すると言われる石を主人公少年が割ってしまったから。 で、なぜその石が悪魔を召喚するものであると少年は知ったのか、というと悪魔信奉者であることを公言しているロックバンドがリリース […]

プライベート・ベンジャミン

アメリカ 1980監督 ハワード・ジーフ脚本 ナンシー・マイヤーズ、チャールズ・シャイヤ、ハーヴェイ・ミラー 二度の結婚生活に失敗したお金持ちのお嬢様が捨て鉢になってアメリカ陸軍に入隊、養成所でデタラメをやらかす様を面白おかしく描いたコメディ。 アメリカではおなじみの軍隊喜劇なわけですが、主役が女性、というのが当時としては目新しいアプローチだったように思います。 性差が意外性に満ちたストーリーを構 […]

サボテン・ブラザーズ

アメリカ 1986監督 ジョン・ランディス脚本 スティーブ・マーティン、ローン・マイケルズ、ランディ・ニューマン スティーブ・マーティンが製作総指揮も努めた西部劇コメディ。 ハリウッドをクビになった3人組の喜劇役者が、ショーへの出演依頼と勘違いしてメキシコのある村へとやってきたら、待ち受けてたのは本物の山賊退治の仕事だった、ってのが物語のあらすじなんですが、さすがに有名な作品だけはあって良く出来て […]

  • 2019.03.23

ブラザー・フロム・アナザー・プラネット

アメリカ 1984監督、脚本 ジョン・セイルズ 低予算のインディーズ作品ながら、並み居る大作SFを押しのけいまだ多くの人の支持を集める一作。 監督はロジャー・コーマン門下で映画を学び、主にコーマン監督作で脚本を執筆した人物。 「コーマンの弟子なんだったらあれでしょ?ケレン味たっぷりな痛快娯楽作路線?」とつい早合点してしまいそうになりますが、本作はどちらかと言うとちょっぴりコミカルでハートフルな内容 […]

ブレードランナー

アメリカ 1982監督 リドリー・スコット原作 フィリップ・K・ディック かの有名なディックの小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」を映画化した作品なわけですが、やっぱり原作を通過した人間からすると、なんか物足りない、ってのはどうしてもあるでしょうね。 あくまで個人的な感想ですが、ディックの原作自体、それほど突出した出来ではない、と実は私は思ってて。 結構つっこみどころ満載だったりするんです。 […]

  • 2019.03.11

スピリッツ・オブ・ジ・エア

オーストラリア 1988監督、脚本 アレックス・プロヤス プロヤス監督がオーストラリア時代に手掛けたデビュー長編。 砂漠化した世界で、人力飛行機を飛ばそうとする車椅子の男と、その妹、逃亡者の男の3人の奇妙な関わり合いを描いた作品。 ストーリーは至極シンプルです。 逃亡者の男は追っ手から逃れるために砂漠の北にある人跡未踏な断崖を超えたい。 車椅子の男は、飛行機を作るのを手伝ってくれたらお前を乗せて一 […]

  • 2019.03.09

グロリアの憂鬱

スペイン 1984監督、脚本 ペドロ・アルモドバル 大して稼ぎもないくせに、専制君主よろしく妻を縛る夫と崩壊寸前のその家族を描いた、アルモドバル初期の作品。 私の書いた紹介文だけを読んでいると、重い作品っぽい印象を受けるかもしれませんが、実際はそれほど鬱屈したトーンの内容ってわけでもありません。 なんせ主人公一家、息子の歯医者代すら捻出できないような台所事情なんで悲惨と言えば悲惨なんですが、監督は […]

神経衰弱ぎりぎりの女たち

スペイン 1987監督、脚本 ペドロ・アルモドバル 男からの突然の別れ話に慌てふためく女の2日間の狂騒を描いた、ちょいと毒あるコメディ。 まずなんと言ってもシチュエーションづくりがうまいな、これは、と思いましたね。 オープニング、男が女に別れを告げたのは電話の留守録。 長年一緒に暮らしてきたと言うのに、最後の言葉は「僕のスーツケースを管理人に預けておいて」。 女が話し合いたくとも男はどこに居るのか […]

  • 2019.03.05

ニア・ダーク/月夜の出来事

アメリカ 1987監督 キャスリーン・ビグロー脚本 キャスリーン・ビグロー、エリック・レッド ビグロー監督のデビュー作にあたる現代吸血鬼譚。 まあ、バッサリ切り捨ててしまうならB級アクションホラーの一言で終わってしまう作品でしょうね。 吸血鬼が現代社会に紛れ込んでてもおかしくないように、従来のイメージを切り崩し、新たなヴァンパイア像を構築しようとした意気込みは理解できるんですが、まあ、ちょっとやり […]

  • 2019.03.04

ZOMBIO/死霊のしたたり

アメリカ 1985監督 スチュアート・ゴードン原作 H・P・ラグクラフト 死体を蘇生させる薬を発明した天才学生の蛮行と、その後のてんやわんや(死語)を描いたホラー。 当時、ホラーファンの間で結構話題になった作品です。 私は後追いで見たんですけど、なるほど人気なのも納得だ、と思った記憶あり。 今回20年ぶりぐらいに再視聴したんですが、いやー時の流れというのはつくづく恐ろしいものだな、と。 若い時は大 […]

  • 2019.03.03

バチ当たり修道院の最期

スペイン 1983監督、脚本 ペドロ・アルモドバル つぶれかけた修道院をなんとか立て直そうとあがく5人の尼僧の、ぶっ飛んだ共同生活を描くコメディタッチの作品。 とりあえず国民の94%がカトリック教徒であるスペインで、よくぞここまで尼僧を茶化したものだな、と思います。 なんせ尼僧たちの洗礼名が肥溜尼にどぶ鼠尼に堕落尼、毒蛇尼。 尼長は同性愛者でヘロイン中毒だわ、虎を修道院内で飼ってる奴はいるわ、アル […]

  • 2019.02.26

不思議惑星キン・ザ・ザ

ソビエト連邦 1986監督 ゲオルギー・ダネリア脚本 ゲオルギー・ダネリア、レヴァス・ガブリアゼ 偶然、空間転移装置に触れてしまったことにより、キン・ザ・ザ星雲惑星ブリュクに飛ばされてしまったソビエト人2人の、地球への帰還を目指す旅を描いたSFコメディ。 とりあえず、旧ソビエトにSFコメディが存在した、って事実だけで私は驚きでしたね。 決してソビエト映画に詳しいわけではないですが、あちらじゃあやっ […]

悪魔のいけにえ2

アメリカ 1986監督 トビー・フーパー脚本 L・M・キット・カーソン いやーひどい。 もー頭痛がしてくるほどひどい。 ここまで不出来なB級ホラーを見たのはほんと久しぶりで、なんか鼻の奥がつーん、と激臭でしびれてくるような錯覚さえ覚えましたよ、私は。 スラッシャームービーの金字塔ともいえる前作はいったいなんだったのか、と。 とても同じ監督が撮ってるとは思えません。 ただまあ、厳密に言うなら「悪魔の […]