90年代

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  • 2020.01.22

カノン

フランス 1998監督、脚本 ギャスパー・ノエ 一部で絶大な人気を誇るフランスの先進的な映画監督、ギャスパー・ノエの劇場初長編作。 自身が監督した40分ほどの短編、カルネ(1994)の続編らしいんですが、私は未見。 間違いなくカルネから順番に見たほうがいいんでしょうけど、これがねえ、2000年にリリースされて以降、再発売されてないんで、今やものすごいお値段になってまして。 いいのかどうかわからん映 […]

  • 2019.04.02

逆転人生

アメリカ 1991監督 メル・ブルックス脚本 メル・ブルックス、ルディ・デルカ、スティーブ・ヘイバーマン 同じ土地を買収しようとしている競合相手に「1ヶ月間、何も持たずにスラム街で生活することができたら事業計画は諦める」といわれ、つい口車にのってしまった資産家の、無謀な挑戦を描いたコメディ。 似たような内容の映画にジョン・ランディスが監督した大逆転(1983)ってのがありますが、こちらも負けず劣ら […]

ストレンジ・デイズ/1999年12月31日

アメリカ 1995監督 キャスリーン・ビグロー脚本 ジェイムズ・キャメロン、ジェイ・コックス 猟奇殺人の犯人を追う元刑事を描いた近未来SF大作。 ま、近未来とはいってもこの映画が制作された1995年の時点で想像する「ありえたかもしれない1999年」が舞台になってますんで、今あらためて見ると近未来でもなんでもなかったりはするんですが。 ただ、着眼点は悪くなくて。 重要な小道具として「他人の体験を、五 […]

  • 2019.03.27

シルバー・グローブ

ポーランド 1977(1987)監督 アンジェイ・ズラウスキ原作 イェジー・ズラウスキ 1977年に膨大な制作費を投じて制作されるも、当時のポーランド政府文化庁の弾圧により公開中止に追い込まれたいわくつきのSF大作。 その10年後、規制が緩和されたのを見計らい、監督のズラウスキは作品を完成させようと試みるが、その時点でフィルムの1/5が消失。 再度撮影しようにも出演した役者全員が歳をとってしまって […]

私がウォシャウスキー

アメリカ 1991監督 ジェフ・カニュー原作 サラ・パレツキー タフで男勝りな女探偵の活躍を描いたサスペンス。 一応原作はサラ・パレツキーの代表作と言われているV・I・ウォーショースキーシリーズの第2作「レイクサイドストーリー」らしいんですが、主筋となる海運業の利権にまつわるストーリーは映画のオリジナルのようです。 私は原作を読んでいないんで、細かな設定がどこまでオリジナルに忠実なのかはわからない […]

  • 2019.03.16

私の秘密の花

スペイン/フランス 1995監督、脚本 ペドロ・アルモドバル よくありがちなメロドラマ、と言ってしまえばそれまでかもしれません。 主人公は夫に内緒でラブロマンスを書く女流作家レオ。 軍人の夫は仕事のせいで留守がち。 すれ違いの生活が二人の距離をだんだん大きくしていく。 レオは夫が大好きで仕方がないんだけど、夫の気持ちはすでに彼女から離れている。 それを心の奥底では察しつつも、夫の愛を信じたいレオ。 […]

ハートブルー

アメリカ 1991監督 キャスリーン・ビグロー脚本 W・ピーター・イリフ 新たにFBIへ配属された新人捜査官の活躍を描いた、いわゆる刑事もの。 序盤、相棒であるベテラン捜査官とのやり取りに結構尺が割かれてるんで、バディものかな?と思いきやさにあらず。 主人公がベテランの発案で、連続銀行強盗グループと思われる集団に潜入捜査する流れが物語の主筋。 犯人はサーファーだ、と目星をつけて、主演であるキアヌ・ […]

スタンダール・シンドローム

イタリア 1996監督、脚本 ダリオ・アルジェント 連続レイプ殺人犯を追う女刑事の悪夢を描いたサスペンス。 なにをどうしたかったのかよくわからない、というのが正直なところでしょうか。 断片的に追うなら悪くないんです。 スタンダール・シンドローム(絵画を見ていると絵の中に引き込まれそうな錯覚を起こして混乱状態になる精神疾患)などというマイナーな奇病を持ち出してきて、それに苦しむ女刑事、という人物設定 […]

  • 2019.03.11

奇跡の海

デンマーク 1996監督、脚本 ラース・フォン・トリアー 職場で事故に遭い、首から下が全身麻痺状態に陥った夫と、その妻の愛の行方を描いた作品。 ああ、トリアーはすでにこの頃から無私なる献身というか、自己犠牲の果てにたどり着く聖性みたいなものに囚われてたんだなあ、となんとなく思いました。 まあ、伝えたかった事はわかる。 教条的で意固地なプロテスタントの教えに縛られる村で、本当の愛をその身をもって表現 […]

恋はデジャ・ブ

アメリカ 1993監督 ハロルド・ライミス原案 ダニー・ルービン ペンシルバニア州の田舎町で延々同じ一日を繰り返す羽目になる、気象予報士の悲劇を描いたコメディ。 いわゆるタイムループもの、ですね。 この作品がタイムループものの嚆矢となったわけではきっとないんでしょうけど、何故か時間が反復するSFの話題になると必ずタイトルがあがる一作です。 さもありなん。 実際良く出来てます。 毎朝午前6時になると […]

ブルースチール

アメリカ 1990監督 キャスリン・ビグロー脚本 キャスリン・ビグロー、エリック・レッド 新人女性警察官と無差別殺人犯の息詰まる攻防を描いたサスペンス。 いわゆる「刑事もの」ですね。 良くも悪くもそこから逸脱するものはない、ってところでしょうか。 おそらく主役を女性にすることで脱70~80年代的な目新しさを画策したんでしょうけど、今改めて見るとやっぱりなにかと古さはありますね。 警察組織の描写の仕 […]

マルコヴィッチの穴

アメリカ 1999監督 スパイク・ジョーンズ脚本 チャーリー・カウフマン 「15分間だけ他人の頭のなかに入れる穴がある」というアイディアは非常に面白かったように思います。 それが何故か実在の役者であるジョン・マルコヴィッチに限られる、という設定もばかばかしくてシュールでいい。 これってスターの生活を覗き見てみたい、という盗撮願望と、自分以外の何者かになりたいという変身願望を同時に満たすものなんです […]

ブリーダー

デンマーク 1999監督、脚本 ニコラス・ウィンディング・レフン 主に、嫁の兄貴と色々こじれてしまった義弟の煩悶、凶行を描いた作品。 サスペンスといえばサスペンスかもしれませんし、心理ドラマといえば心理ドラマかも。 ストーリーは義弟と兄貴の確執を徐々にあぶり出していく筋立てと、彼ら2人を含めた気の置けない仲間4人組の内の1人、レンタルビデオ店店員の恋路を描く筋立てを、なぜか同時進行させる形で展開し […]

クロウ/飛翔伝説

アメリカ 1994監督 アレックス・プロヤス原作 ジェームズ・オバー 原作はアメコミ。 今なおカルト的人気を誇る作品で、プロヤス監督の名を世に知らしめた出世作でもあります。 次作「ダークシティ」につながる仄暗い映像美や、当時シーンを席巻してたグランジ、オルタナティヴ系のロックを散りばめた攻撃的サウンドアプローチ等、時代に先鞭をつけようとする瑞々しさが魅力かとは思いますが、やはりこの映画を語る上で絶 […]

  • 2019.02.28

キラーコンドーム

ドイツ 1996監督 マルティン・ヴァルツ原作 ラルフ・ケーニッヒ もしコンドームとそっくり同じ形状のクリーチャーがいたら・・・という奇想を映像化したドイツ屈指のバカ映画。 いや、これもうドイツ云々どころか、バカ映画界屈指、といった方がいいかもしれませんね。 私が記憶する中でもここまで大真面目にバカを貫いてる映画って、ちょっと他に思い出せない。 なんだろ、一応ジャンル的にはゲスなスプラッターホラー […]

トラウマ 鮮血の叫び

アメリカ 1992監督 ダリオ・アルジェント脚本 ダリオ・アルジェント、T.E.D.クライン 監督の実の娘であるアーシア・アルジェントを主演に迎えて制作されたサスペンス。 「フェノミナ」「オペラ座血の喝采」と、アルジェント偏執の美学が頂点に達したか、と思われる傑作を立て続けに形にしたあとの作品ゆえに当然期待は高いわけですが、あれ、ちょっと初期の作風に戻っちゃったかな、ってな感じですかね。 良くも悪 […]

ダークシティ

アメリカ 1998監督 アレックス・プロヤス脚本 アレックス・プロヤス、レム・ドブス、デヴィッド・S・ゴイヤー ふと目覚めると、自分の過去が一切思い出せない。 自分が何者であるのかすらわからない。 見覚えのない部屋を探るように歩くと、ベッドの傍らに女の死体が。 死体には謎の渦巻状のペインティング。 その時、電話がけたたましく鳴る。 「逃げろ、もうすぐ奴らがやってくる」 部屋を飛び出すとエレベーター […]

  • 2019.02.24

アンソニーのハッピーモーテル

アメリカ 1996監督、脚本 ウェス・アンダーソン 精神疾患を患い入院していた主人公が、バカな友達にそそのかされて強盗をやらかしてしまうお話。 アンダーソン監督の劇場デビュー作でもあります。 ま、一言でいうなら初監督作から変。 ロイヤル・テネンバウムズ以降の高い構成力はまだこの段階では見受けられませんが、現実から遊離してあらぬ方向をぼーっ、と見てるような感覚はすでに顕著。 のめりこめばのめりこむほ […]

オール・アバウト・マイ・マザー

スペイン 1998監督、脚本 ペドロ・アルモドバル シングルマザーとして息子のために生きてきた女が、自分の過去をふり返る日々を経て、再び母として歩みだすまでを描いた再生の物語。 主に焦点が当てられているのはマイノリティとして社会の片隅でささやかに生きる人たち。 それはオカマであったり、ヤク中であったり。 そんな人たちとの邂逅、再会を経て、主人公マヌエラの胸に去来したものはなんだったのか、はからずも […]

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

1998 イギリス監督、脚本 ガイ・リッチー ガイ・リッチー監督のデビュー作にして出世作。 怪しげなカジノで闇社会の大物に莫大な額の借金を背負わされた若造4人組が、返済を迫られ、ギャングの上前をはねることを計画、それぞれの思惑が交錯する様子、そして大金の行方を、ユーモラスかつスリリングに描いたクライムサスペンス。 まあ、なんといっても評価すべきは精緻に編み上げられた脚本でしょうね。 三者三様の身勝 […]

  • 2019.02.18

ブレインデッド

ニュージーランド 1992監督 ピーター・ジャクソン原案 スティーブン・シンクレア スプラッターホラーの極北であり、ひとつの頂点がこの作品である、というのは少し褒めすぎでしょうか。 お手本となっているのはサム・ライミの「死霊のはらわた」であることは間違いありません。 悪趣味にコメディタッチな作風と、血肉乱れ飛ぶ旺盛なサービス精神はあきらかにライミの影響下にある、といっていいと思います。 ピーター・ […]

エアフォース・ワン

アメリカ 1997監督 ウォルフガング・ペーターゼン脚本 アンドリュー・W・マーロウ まあ、もうみんなつっこんでますけど、こんな大統領が居るわきゃない、ってのがまず前提としてあって。 テロリストにハイジャックされた大統領専用機において、単身銃を手に、拘束されたファーストレディと娘を救い出すアメリカ合衆国の頂点に立つ男、って、そんな無茶振りの設定、少年マンガでもやらんわ、って話で。 いつから大統領は […]

ザ・シークレット・サービス

アメリカ 1993監督 ウォルフガング・ペーターゼン脚本 ジェフ・マクガイア まあ、可もなく不可もなく無難なラインでまとめた、ってな感じでしょうか。 イーストウッド演じる老いたシークレット・サービスが、ケネディ大統領を守れなかった自責の念から、現場の若い連中に疎ましがられながらも自分の「勘」を頼りに現場復帰、大統領暗殺を予告するテロリストと対決する、という内容なんですが、人物像の描き方がいささか類 […]

アウトブレイク

アメリカ 1995監督 ウォルフガング・ペーターゼン脚本 ローレンス・ドゥウォレット、ロバート・ロイ・プール アフリカ奥地で発生した未知の伝染病がアメリカで蔓延するのを食い止めようとする軍医の奮闘を描いた、ウィルスパニックもの。 いやもう文句なしに面白いです。 似たような作品は過去にもいくつかあったように思いますが、90年代の映画であることを鑑みるなら、頭抜けた出来、と言っていいんじゃないでしょう […]

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