お茶の間

お茶の間
1991年初出 望月峯太郎
講談社ミスターマガジンKC 全3巻

今はなきミスターマガジンに連載されたバタアシ金魚(1985~)の続編。

ヒット作の続編、って人気凋落気味の漫画家が手を染める定番のパターンだと思うんですが、そんなに望月峯太郎、追い詰められてたか?というのが当時の印象。

バイクメ~ン(1989~)は確かにぱっとしなかったですが、それだけで過去の栄光にすがらなきゃならないほど凡庸な描き手じゃないと私は思ってたんですけどね、なんだろ、編集部の判断なのかな?

どうあれ、たいていの「2」「新」を冠にいただいた漫画作品は失敗する、という業界のセオリーを打ち破れなかったのは確かでしょうね。

どうにも人気が振るわなかったようで。

悪くはないんですけどね、作者本人もバタアシ金魚のノリを取り戻しきれなかった風ではある。

これはギャグ漫画家が総じて短命であることも関係してるのかもしれません。

シンプルに「あんまり笑えない」んですよね。

ま、ラブコメですんでね、もともとそんなに大笑いするような作品ではないんですけど、仕掛けられた地雷が不発気味だった気はしますね。

カオルのオヤジが数ページを費やして、一曲まるごとカラオケを歌い切る場面とか、構成度外視のデタラメが面白かったりはするんですが、コメディ自体に作者が没入できなくなってるような節はありますね。

実際、本作以降、望月峯太郎はコメディ描いてません。

何故かテレビドラマ化されたりと、あとあと評価が高まってきたような感触はあるんですが、漫画作品としては低調と言わざるを得ないでしょうね。

バタアシ金魚がお好きだった方々は、ノスタルジーだけで一気に読めてしまうかもしれませんが。

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